『ファンタスティック・ビースト』シリーズで重要人物となるゲラート・グリンデルバルド。
映画の中ではグリンデルバルドの過去や生い立ちについては一切触れられていませんが、グリンデルバルドの生い立ちや過去はどんな感じだったのでしょうか?
グリンデルバルドの経歴や、ビクトール・クラムやトム・リドル(ヴォルデモート)との関係性についても解説していきます。
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グリンデルバルドの生い立ちは?
闇の魔法使いとして名を知られるゲラート・グリンデルバルド。
そんなグリンデルバルドは、どんな幼少期を過ごしたのでしょうか?
グリンデルバルドの生い立ちについて紐解いていきましょう。
1883年頃:ゲラート・グリンデルバルドが誕生
ゲラート・グリンデルバルドは、1883年頃に誕生したと言われています。
出生地については明らかにされていませんが、ゲラート・グリンデルバルドの名前はいくつかの土地で使われている言葉などから引用されていることが明らかになっています。
『ゲラート』について
まず、グリンデルバルドのファーストネームである『ゲラート』について。
『ゲラート』の由来となったであろう言葉や地名がいくつかあります。
「ger」(「槍」) 「hard」(「勇敢、我慢強い」) |
ゲルマン語 |
Saint Gellert | ハンガリーで活動したイタリア生まれの宣教師 |
Gellért Hill | ハンガリーにある丘 |
『ゲラート』の語源は、ハンガリーから来ていると考えて間違いないかもしれません。
『グリンデルバルド』について
続いて、『グリンデルバルド』という姓についてですが、こちらも由来となったであろう言葉や地名などが挙げられています。
Grindel | 古ドイツ語で『ボルト』 |
Grendel | ベオウルフに倒された伝説の怪物 |
Grindelwald | スイスにあるスキーリゾート地の名前 |
ベオウルフとは、ギリシャ神話に登場する伝説の英雄で、グレンデルという食人鬼と戦い、グレンデルの片腕を奪ったとされています。
このベオウルフとグレンデルが、ダンブルドアとグリンデルバルドを表わしていると言われています。
以上のことから察するに・・・と結論づけるのはかなり難しいですが、ドイツかハンガリーに関連していると考えるのが自然かもしれません。
ただ、グリンデルバルドのモデルはヒトラーなのではと言われているくらいなので、ドイツが出生の地である可能性もあるかもしれませんね。
グリンデルバルドの両親は?
また、グリンデルバルドの両親についても、まだ明らかにされていません。
なので、グリンデルバルドが純血なのか?半純血なのか?という部分も謎となっています。
しかし、グリンデルバルドが生まれた年代を考えれば、半純血である可能性は低そうですね。
当時はまだマグルと魔法族が関わるということがそうそうない時代ですから、半純血である可能性は低いと考えられます。
グリンデルバルドの両親がどんな人物だったのか?気になりますね。
グリンデルバルドの幼少期はまだ謎
グリンデルバルドの幼少期や生い立ちについては、残念ながらまだ謎に包まれています。
どんな出生なのか?どんな両親に育てられたのか?
生い立ちや幼少期の影響が、グリンデルバルドを闇の魔術の道へと誘ったのか?という部分はまだわかっていません。
今後、『ファンタスティック・ビースト』シリーズが展開していくうえで、明らかになっていくかもしれませんね。
グリンデルバルドの過去の経歴は?
グリンデルバルドの生い立ちについて解説しましたが、グリンデルバルドの過去の経歴についても解説していきます。
『ファンタスティック・ビースト』シリーズ以前までのグリンデルバルドの過去の経歴はどんなものだったのでしょうか?
1893年頃〜1898年頃:グリンデルバルドの学生時代
グリンデルバルドは、ホグワーツ魔法魔術学校ではなく、ダームストラング専門学校という、ブルガリアの魔法学校に在学していました。
ダームストラング専門学校は、ホグワーツの校風とは違い、闇の魔術を生徒に教える、力を追い求める校風でした。
グリンデルバルドが闇の魔術にのめりこんだのも、このダームストラング専門学校の校風も関係していると思われます。
学生時代のグリンデルバルドは、意外にも陽気で愛嬌のある性格であったとされています。『死の秘宝』に興味を抱くそして、グリンデルバルドは学校で学ぶ歴史の中で、『死の秘宝』というものにひどく関心を抱きます。
後ほど解説しますが、グリンデルバルドが掲げるエンブレムも、『死の秘宝』が由来しています。
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ダームストラングを放校処分となる
その後、グリンデルバルドは16歳の時にダームストラング専門学校を放校処分となります。
放校処分となった理由は、
であると言われています。
この歪んだ実験行為に関して詳しいことはまだ明らかになっていませんが、ただの闇の魔術の実験ではなく、もっとひどい、不吉で恐ろしいものであったと考えられます。
どんな実験行為だったのか?もしかしたら『ファンタスティック・ビースト』シリーズの中で明らかにされるかもしれません。
1899年アルバス・ダンブルドアとの出会い
ダームストラング専門学校を放校処分になったグリンデルバルドは、その後イギリスのゴドリックの谷に住む大おばのバチルダ・バグショットの元に身を寄せます。
ゴドリックの谷に来た目的は、『死の秘宝』の探求です。
ゴドリックの谷は、『死の秘宝』を創造した(所有していた)と言われるぺベレル家の所縁の場所であり、ぺベレル家の三男であるイグノタス・ぺベレルが埋葬されている地でもあります。
ちなみに、ハリー・ポッターのポッター家はイグノタス・ぺベレルの子孫と言われています。
そのため、グリンデルバルドは『死の秘宝』の手がかりがあると思い、ゴドリックの谷に来たというわけですね。
そして、当時1899年に、当時ゴドリックの谷に住んでいたアルバス・ダンブルドアと出会います。
闇の魔術にのめりこむ
2人そして、グリンデルバルドとダンブルドアは、2人闇の魔術にのめりこみます。
この時ダンブルドアは、母ケンドラを亡くしたために、卒業旅行を中止し、家で妹のアリアナの面倒を見なくてはならないという責務を負っていました。
そのため、ダンブルドアは自分の才能を発揮することができず、もどかしさを感じていたのだと考えられます。
そんな時に、自分と同じように優秀で頭脳明晰、野心家なゲラート・グリンデルバルドと出会い、お互いに理想を形成し合っていったのです。
そして、2人で『死の秘宝』を追い求め、マグルを征服する世界を作ろうという目的を掲げ、実行しようとしていました。
余談として、ダンブルドアはゲイであり、グリンデルバルドに対して恋心を抱いていたと作者が明言しています。
しかし、グリンデルバルドがダンブルドアの愛に応えていたのか?というところはわかっていません。
そのため、相思相愛の関係だったのかどうか?についてはまだ謎に包まれています。
血の誓いを立てる
さらに、ダンブルドアとグリンデルバルドは、
『お互いに戦わない』
という、『血の誓い』を立てます。
おそらく、グリンデルバルドはダンブルドアが心変わりしてしまった時のことを考え、自分の計画の遂行の邪魔になる、脅威となるダンブルドアと戦わない誓いを立てたのではないかと考えられます。
そうすれば、ダンブルドアが直接グリンデルバルドを攻撃することはできません。
1899年夏:アリアナ・ダンブルドアの死
そんな矢先、ダンブルドアとグリンデルバルドがやろうとしていることが、ダンブルドアの弟のアバーフォースに知られてしまいます。(おそらくホグワーツの夏休み期間でゴドリックの谷に帰って来た時)
アバーフォースはダンブルドアとグリンデルバルドのやろうとしていることに反対し、さらにアリアナの世話を疎かにしたことに対して怒ります。
そこからグリンデルバルド、アバーフォース、ダンブルドアの3人で揉み合い(戦い?)になり、グリンデルバルドはアバーフォースに磔の呪いを使ったと言われています。
そして、揉み合いの中でアリアナが死んでしまった・・・とされています。
なぜアリアナが死んでしまったのか?は謎に包まれていますが、2つの可能性が挙げられています。
- アリアナがオブスキュリアルだったため、オブスキュラスが暴走して死んだ
- グリンデルバルドがアリアナを殺した
アリアナの死に関してはまだ謎に包まれていますが、グリンデルバルドはアリアナの死の咎を受けるのを恐れ、その事件をきっかけに逃亡。
イギリスに戻ってくることはありませんでした。
ニワトコの杖を盗む
その後、グリンデルバルドはダンブルドアと遂行しようとしていた計画を1人で実行に移します。
そのために、『死の秘宝』の1つとされる『ニワトコの杖』を盗みます。
当時、ニワトコの杖を複製しようとしていた杖作りのマイキュー・グレゴロビッチの仕事場押し入り、失神呪文をかけてニワトコの杖を奪いました。
1926年以前:世界に名の知られる闇の魔法使いになる
その後、グリンデルバルドは従者の軍隊を形成し始め、ヨーロッパ各地で大量虐殺などを引き起こしました。
そして、世界的に知られる闇の魔法使いとなります。
この時、グリンデルバルドはダンブルドアを恐れてイギリスには手を出さなかったとも言われています。
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その後、グリンデルバルドはオブスキュラスの存在を知り、オブスキュラスを持つ者(オブスキュリアル)がアメリカにいると知ったため、アメリカに渡ります。
そして、グリンデルバルドはパーシバル・グレイブスに化け、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のストーリーに繋がっていきます。
グリンデルバルドとビクトール・クラムとの関係は?
続いては、グリンデルバルドとビクトール・クラムの関係について解説していきます。
ビクトール・クラムと言えば、ダームストラング専門学校の生徒で、ブルガリア代表のクディッチ選手(ポジションはシーカー)。
ハーマイオニー・グレンジャーの元ボーイフレンドでもあります。
グリンデルバルドとビクトール・クラムに直接的な関係はありませんが、ビクトール・クラムの祖父にあたる人物が、グリンデルバルドに虐殺されたという過去を持っています。
なぜクラムの祖父が殺されたのか?についてはまだ明らかになっていません。
おそらく、グリンデルバルドの思想、勢力に反対したためと考えられますね。
殺された時期については、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の時期あたり(1926年〜1930年あたり)であると思われます。
祖父が殺されたので当然ですがビクトール・クラムはグリンデルバルドに対してひどい憎悪を抱いています。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』の原作の中でも、その様子が描かれています。
原作の中で、ハリーの親友のロンの兄、ビル・ウィーズリーと、フラー・デラクールの結婚式が執り行われます。(映画でも序盤でこのシーンが登場)
その際に、ルーナ・ラブグッドの父であるゼノフィリウス・ラブグッドが、『死の秘宝』のマークのネックレスを身につけていました。
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この『死の秘宝』のマークは、グリンデルバルドが自分の象徴として使っていたマークだったのです。
そのため、クラムはゼノフィリウスがグリンデルバルドの信奉者であると勘違いし、ハリーに対してゼノフィリウスと決闘しなくてはならないと話したのです。
もちろん、ハリーがなだめたために決闘にはなりませんでしたが、 それほどクラムはグリンデルバルドに対して憎悪の気持ちを抱いているということがわかります。
ちなみに、グリンデルバルドもクラムと同じくダームストラング専門学校の生徒でしたから、ダームストラングの学校の壁にも『死の秘宝』のマークを掘って行ったと言われています。
グリンデルバルドとトム・リドル(ヴォルデモート)の関係は?
続いては、グリンデルバルドとトム・リドル(ヴォルデモート)の関係について解説していきます。
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トム・リドルは、のちにヴォルデモート卿になる人物ですね。
グリンデルバルドとトム・リドルの共通点としては、闇の魔法使いとしてその名を知られていたことです。
グリンデルバルドは、ヴォルデモートが現れる以前には、史上最強で最も恐れられた闇の魔法使いとまで言われていました。
しかし、『ハリー・ポッター』シリーズの原作も全て読んでいますが、今の所グリンデルバルドとヴォルデモートの接点は見つけられません。
共通項があるとすれば、グリンデルバルドが敗北した年と、ヴォルデモートが生まれた年が同じという点です。
どちらも1945年という年数が共通しています。
しかし、ヴォルデモート(トム・リドル)の父親は、同じ名前のトム・リドルというマグル。
リトル・ハングルトンという村に、瀟洒な豪邸を構えるお金持ちのご子息。
同じくリトル・ハングルトンの村に住んでいたヴォルデモートの母親である、メローピー・ゴーントがトム・リドル(ヴォルデモートの父親)に惚れ込んだことから、惚れ薬(愛の妙薬)を使い、トム・リドルと結婚します。
そして、生まれたのがトム・リドル(ヴォルデモート)というわけです。
そのため、グリンデルバルドがヴォルデモートの父親であるという可能性はほぼ0です。
考えられる可能性としては、弱っていたメローピー・ゴーントに対して、グリンデルバルドが何かを施したという可能性。
メローピーは、ヴォルデモートを妊娠後、夫であるトム・リドルに愛の妙薬を飲ませ続けるのをやめました。
メローピーは、愛の妙薬が無くとも自分を愛してくれているはずたと考えたんですね。しかし、トム・リドルは魔法から目がさめると、あっという間にメローピーを捨ててリトル・ハングルトンに帰ってしまいます。
メローピーはトム・リドルに捨てられ傷心していましたし、そこにグリンデルバルドがつけ入る隙はあったと考えられます。
しかし、実際にはグリンデルバルドはダンブルドアの妹のアリアナが死んだ後、一切イギリスに寄り付くことはありませんでした。
そのことから考えても、メローピーのお腹にいたヴォルデモートに対して何か魔法を使っただとか、そう言った可能性はほぼ無いに等しいのではと思われます。
ヴォルデモートはグリンデルバルドに影響された?
一部では、ヴォルデモートはかつて闇の魔法使いとして一世を風靡したグリンデルバルドに魅入られ、影響されたのでは?などと言われていますが、その可能性はかなり低いと思います。
ヴォルデモートの性格から考えて、誰かに影響を受けるという可能性は極めて低いです。
ヴォルデモートは人間としての思想がほとんどありません。
いわゆるサイコパス的な性格ですよね。
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慈悲とか、愛とか、そういったものが全く理解できないのです。
そのため、誰かに影響されるということも考えにくいです。
事実、ヴォルデモートは天涯孤独の身で、人を信用することもありませんでした。
そんな人間が、誰か他の人間から思想を受け継いだり、影響を受けるとは考えられません。
また、ヴォルデモートとグリンデルバルドは、似て非なるものです。
グリンデルバルドには感情がある
1つ言えるのは、グリンデルバルドには感情があるという点です。
ヴォルデモートは冷淡で、人の気持ちやモラル、悲しみや愛などという気持ちが一切わからない人間でした。
しかし、グリンデルバルドはダンブルドアの妹のアリアナが死んでしまった際、自分がアリアナを死なせてしまったという咎を受けるのを恐れて逃亡したという経緯もあります。
ヴォルデモートがグリンデルバルドの立場だったら、スクイブの魔女を殺したとして嬉々として語るでしょう。(実際にはアリアナはスクイブではないですが)
また、『咎を恐れて』なんていう気持ちは一切ないと思います。
考えられるとすれば、自分の目的遂行のために足かせになるから逃げる・・・というのはあるかもしれませんが。
ただ、グリンデルバルドの最後から考えても、ヴォルデモートとの違いは『感情』の有無であると考えられます。
グリンデルバルドは力で征服していない
また、ヴォルデモートとグリンデルバルドの違いを挙げるとすれば、グリンデルバルドは力で征服しようとしたのではなく、その話術で人を惹きつけ、自分を『正しい』と思わせる力に長けていたという点です。
ヴォルデモートの場合は全く違いますよね。
ヴォルデモートは、恐怖心を植え付け、自分に従わない者は痛い目に合う、だから自分に従えというやり方でした。完全に力でねじ伏せようとしています。
そのため、ヴォルデモートが勢力を増していた時期は、ヴォルデモートのやり方に賛同しているデスイーターですらも、ヴォルデモートの思想に完全に賛同していた訳ではありませんでした。
最後、ヴォルデモートが殺したと思われたハリーが生きていて、ヴォルデモートに対抗しようとした時、ヴォルデモートの元から去って行ったデスイーターが大勢いましたね。
ヴォルデモートは人を惹きつけるのではなく、力で支配しようとしていたということです。
なので、ヴォルデモートがハリーに滅ぼされるかもしれないと思ったデスイーターたちは、そそくさと逃げて行ってしまった。
グリンデルバルドの場合は、力でねじ伏せるのでは無く、自分の思想に共感している者を集めています。
力ではなく『言葉』で人を集めるという点が、ヴォルデモートとグリンデルバルドの大きな違いですね。
グリンデルバルドはどちらかというと宗教的な感じがあります。
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まとめ
- グリンデルバルドの出生は明らかになっていないが、ハンガリーかドイツ生まれの可能性が高い(名前の由来的に)
- グリンデルバルドはダームストラング専門学校(ブルガリアの魔法学校)に在学していたが、闇の魔術を使用したことで放校処分になった
- グリンデルバルドとダンブルドアは旧友で、ダンブルドアの妹のアリアナが死ぬまでは一緒にマグルを支配する計画を遂行しようとしていた
- グリンデルバルドはその後イギリスから逃亡している
- ビクトール・クラムの祖父がグリンデルバルドに虐殺されている
- ヴォルデモートとグリンデルバルドにはおそらく接点はない
グリンデルバルドの生い立ちについてはまだまだ謎が多いですが、今後『ファンタスティック・ビースト』シリーズで明らかになっていくかもしれません!
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