ドクターストーンに登場する氷月(ひょうが)とモズは、共に、主人公の千空たちを苦しめる強敵として登場した後、仲間に加わったキャラクターです。
どちらも主人公たちとは異なる物の考え方をしていましたが、現在では味方になっています。
彼らが今後、再び敵サイドに回るような可能性はあるのでしょうか?
この記事では、氷月・モズのプロフィールと、今後の展開について考察します。
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ドクターストーンの氷月とは?
今週のドクターストーン…最高に熱かったな…
いやはやこれぞジャンプの少年漫画!!って感じの王道展開だったなぁ~…そうだよ…こういう瞬間を見たくて俺はジャンプを読んでるんだよなぁ…
氷月復活…最強に最強をぶつけるこの
展開よ…!!!! pic.twitter.com/xi3zDfcgl8
— 飛翔 (@Anemaster) November 12, 2019
特殊な槍を使う武術家
氷月は身長189センチ、体重81キロ。血液型はAB型です。
糸のように細い目が特徴的で、普段は口の周辺を布で覆っています。人類を石化させる石化光線を受けた影響で、最初は口の周りにヒビが残っていましたが、後になって消えています。
常に丁寧語を崩さないため、一見、温厚で従順に見えますが、集団の中で下克上を狙っていたり、無能だと見なした相手は容赦なく切り捨てるなど、冷酷な側面を隠しています。
氷月は簡単には人を信用しない性格ですが、自分のことを盲信する紅葉ほむらという女性だけは信用しており、密偵的な役割を任せていました。
その後石化した彼女を助けることを、千空たちを手助けする条件の一つにしたくらいです。
氷月は貫流槍術(かんりゅうそうじゅつ)の使い手です。貫流槍術は、槍の先端に筒を取り付けることによって穂先に複雑な回転を生み出す『管槍(くだやり)』を使う槍術です。この槍を装備した氷月は、作中最強の格闘家である獅子王司に次ぐ戦闘力を発揮します。
独特の評価基準
氷月は、「ちゃんとした」という言葉が口癖です。彼は「ちゃんとしているか、ちゃんとしていないか」という基準で他人を評価しています。
彼の「ちゃんとしている」はかなり広い意味を持っていますが、具体的には様々な事態に対して正しく対応できるかどうか、自分の中にしっかりとした判断基準を持っているかどうか、という判定であるようです。
氷月は「ちゃんとしてない」と判定した相手に対しては、自分の目的のために利用して殺すことさえ躊躇しません。
千空たちの戦いの中で毒ガスに包まれた際、氷月は「ちゃんとしていない」仲間たちを毒ガスの中に放り込んで、彼らの命で効き目を確認したくらいです。
司帝国のナンバー2
2019年、地球を包んだ謎の石化光線により、氷月を含む人類の大半が石化してしまいました。
約3700年後、自力で石化を破った主人公の石神千空は人類を石化から解放する復活液を作り出し、全人類と文明を復活させようとしましたが、自然に包まれた世界で純粋な若者だけで生活していければいいと考えた獅子王司は、千空と対立して若者たちだけの王国、通称:司帝国を築きます。
この司帝国で、司に次ぐ戦闘力の持ち主だったのが氷月です。
ただし氷月は、司の理想に心の底から賛同していたわけではありませんでした。
司も氷月も、一部の人間だけ石化から復活すればいいという選民思想の持ち主ですが、氷月の思想は司より厳しいものでした。
氷月は弱者が強者の足を引っ張ることがないような世界が望ましいと考え、優秀な人間だけを選別した世界を作ろうと考えていたのです。
そのため、司の命を奪う機会を窺っていた氷月は彼に重傷を与えることに成功しますが、司と千空が手を組んだため敗北を喫し、千空たちに捕縛されて、牢獄に入れられてしまいます。
モズとの戦いで復活
司帝国と和解した千空たちは、石化を免れた人類の子孫が暮らしている孤島(通称:宝島)へ遠征を開始します。
しかし宝島を支配する宰相・イバラは石化光線を発生させる装置を持っており、遠征メンバーの大半が石化させられてしまいました。
このとき、牢獄ごと同行していた氷月も石になりましたが、宝島の最強戦士であるモズの猛攻に苦戦した千空は、戦力を増強するために氷月を石化から復活させるのでした。
その後、イバラの策略により再び石化した氷月でしたが、再復活した後は、千空や司たちに従っています。
ドクターストーンのモズとは?
【ドクターストーン】123話感想 ゲンの心理テクニック交渉術で、モズが一時的に仲間に! https://t.co/TKkxe3lqk8 pic.twitter.com/ORje6D12ti
— トレジ
ャーチャンネル (@tr777channel) October 3,
2019
一見チャラ男風
モズは身長182センチ。血液型はB型。ドレッドヘアのような形の黒髪の大半を頭の後ろにまとめた髪型をしていいます。渦のような形をした眉も印象的です。
男女を問わずなれなれしい口調で話しかける、一見、軟派な雰囲気をまとった青年です。
しかし眼光は鋭く、卓越した戦闘力を誇ります。
その強さは単純な近接戦闘なら、氷月を劣勢に立たせる程。ただし管槍を装備した氷月にはかないません。
宝島最強の戦士
2019年、謎の石化光線が地球を覆ったため大半の人類が石に変わってしまいましたが、宇宙ステーションで勤務していた宇宙飛行士たちは石化を免れました。
彼らは地球へ帰還した後、日本近海の孤島(宝島)へたどり着き、そこで子孫を増やしました。
モズはこの子孫の一人です。約3700年が経過した宝島は、宰相のイバラに支配されていました。イバラは本来の島の指導者である頭首を石化光線で石に変えた後、そのことを隠して島を私物化していました。
モズは頭首の側近の一人であり、元帥の地位を持っていましたが、イバラの専横に見て見ぬふりを決め込み、イバラが作り上げたハーレムの女性をつまみ食いしていたようです。
人格的には誉められたものではないモズですが、その強さは本物です。
単純に肉体の性能が高いだけではなく、判断力もズバ抜けています。
文明の伝承が途絶えた島の住人だったにも関わらず、拳銃を持つ相手と戦った際、指先の動作が攻撃の起点になっていると見抜いて、素早く反応したくらいです。
氷月との戦い
その後、千空たちが宝島を訪れた際、モズは千空の仲間であるあさぎりゲンの説得に応じて、イバラを裏切ります。イバラたちの手から石化装置を奪う工作に手を貸したモズでしたが、情勢が変わったため、再びイバラ側に付き、千空たちを攻撃します。
しかし千空たちが復活させた氷月に敗北した後、イバラに石化させられてしまうのでした。
その後、千空の手により石化から解き放たれたモズは、千空たちの冒険に加わっています。ちなみにモズを復活させるよう千空に依頼したのは先に復活していた氷月でした。
氷月とモズが仲間になった理由や経緯はなぜ?
氷月が仲間になった理由
最初に氷月が従っていた獅子王司は、「文明がリセットされた世界で、純粋な若者だけの世界を作りたい」という理想を掲げていました。
一方の氷月は、「優秀な人間を選別した世の中こそ望ましい」というスタンスで、微妙に司とは食い違っているため、後になって司を裏切ったのです。
その後、石化していた氷月が千空の手で復活させられたとき、千空たちはモズと戦っている最中でした。
千空とモズ、どちらに味方するべきかと考えた氷月は、モズに選別すべき人間の条件について訊ねます。
モズは自分にとっては美人だけが価値のある存在だという考え方でした。
一方の千空たちは、モズに無価値と見なされた人間も含めて、彼に勝利するためになにが必要かを懸命に考え、それぞれの役割を果たそうとしていました。
モズより千空たちの方が「ちゃんとしている」と判定を下した氷月は、千空たちに味方することを決意したのです。
【10位】氷月vsモズ
氷月というジョーカーの切り方、それでもモズはその上を往くという天才の魅せ方、そして竹筒のパスというアシスト、その全てが”ちゃんとしてる”戦いでした!500年の伝統が一代の天才を上回るという勝因が説得力
抜群、石化前の会話もエモかったです。#ジャンプベストバウト2019 pic.twitter.com/IfuY0wFN4t
— コウ (@s_g_hrak) December 31, 2019
モズが仲間になった理由
モズは鍛錬や努力を好まない性分にも関わらず、宝島で最強の戦士と見なされるほどの戦闘力を身につけている天才でした。
彼は努力や研鑽を大事なものとは考えていなかったのです。
そんなモズでしたが、氷月に敗北してしまいます。当初、普通の槍を使っていた氷月は、モズの繰り出す槍に苦戦していましたが、管槍を手に入れた直後にモズを圧倒します。
管槍の技術は武術家が代々磨き続けてきたものであり、たった一人の天才では太刀打ちできない力を秘めていたのです。
戦いの後、もし機会があれば管槍を学びたい、と頼んだモズに対し、氷月は快く応じています。
努力の積み重ねで技術を磨き、次代に伝えるというスタンスは、武術だけでなく、物語のメインテーマになっている科学にも共通する要素です。
モズの心境ははっきり説明されてはいませんが、その大切さを理解したからこそ、科学技術を復活させようとしている千空に味方しているのかもしれません。
モズと氷月がその後裏切る可能性はある?
氷月とモズが、今後、再び千空たちの敵に回る可能性はあるのでしょうか?
連載最新話の時点で、千空たちは石化現象の謎を解き、人類を救うために一致団結して力を尽くしています。
この傾向は、氷月・モズのどちらから見ても好ましいものと思われるため、二人とも、そう簡単に離反することはないはずです。
しかし連載が長期にわたり、石化の謎が解決して、人類の復興が急速に進む段階になった場合、氷月やモズから見て価値がないと思われる人間も、石化から目覚めることになります。彼らへの処遇を巡って、氷月やモズと千空たちが対立する可能性もゼロではないかもしれません。
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まとめ
- 氷月は槍術を極めていた武術家
- モズは石化を免れた人類の子孫が暮らす宝島で最強と見なされていた戦士
- 氷月・モズのどちらも、最初は主人公・千空たちと敵対していた
- 氷月は自分の考える「ちゃんとしている」という基準に千空たちが重なっていたため味方になった
- モズは努力や訓練をバカにする天才戦士だったが、氷月の槍術に破れ、自分を磨くことの重要性を知り、仲間になったと思われる
- どちらも独特の価値観を持っているが、千空たちを評価しているため、裏切る可能性は低いと思われる
- ただし彼らが評価しない人間が増えた場合、対立が再燃する可能性はゼロではない
氷月とモズは物語の中でも存在感のある敵キャラクターたちです。氷月の方は2021年1月現在、放映中のアニメ第二期に登場しています。
モズの初登場は少し後になるため、残念ながら2期に出番はなさそうです。アニメ第3期・4期の放映を楽しみに待ちましょう!