『ハリー・ポッターと死の秘宝パート1』の冒頭で、ロンの兄ビル・ウィーズリーと、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の時に三校対抗試合でボーバトン代表として出場したフラー・デラクールの結婚式が行われましたね。
しかし、映画ではビルとフラーの馴れ初めなどが一切合切カットされているため、なぜ2人は結婚することになったのかわからないという方が多いのではないでしょうか?
もくじ:好きなところに飛べます
ビルとフラーはの出会いや馴れ初めは?
まずは、ビル・ウィーズリーと、フラー・デラクールの出会いや馴れ初めについて解説していきます。
2人の出会いは『三校対抗試合』
ビルとフラーが1番最初に出会ったのは、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の三校対抗試合の時です。
三校対抗試合を見に来ていたビルが超イケメンだったことから、フラーはビルに好意を持つようになります。
フラーがグリンゴッツに就職したことで交際スタート
ビルに好意を抱いていたフラーは、英語の勉強という口実でビルが働いている『グリンゴッツ魔法銀行』にパートタイマーとして就職します。
もともとエジプトのグリンゴッツで仕事をしていたビルでしたが、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の終盤でヴォルデモートが復活したことで、故郷のイギリスへと帰ってきていました。
グリンゴッツの本拠地はイギリスなので、そこでフラーと出会い、交際がスタートします。
ビルとフラーのプロフィール
2人の出会いについて簡単に解説したところで、ビル・ウィーズリーとフラー・デラクールのプロフィールについて解説します。
ビル・ウィーズリーのプロフィール
名前 | ビル・ウィーズリー |
---|---|
所属 | ウィーズリー家の長男 |
生年月日 | 1970年11月29日 |
ホグワーツ寮 | グリフィンドール(監督生・首席) |
職業 | グリンゴッツ魔法銀行職員 |
ビル・ウィーズリーは、1970年生まれで、ウィーズリー家の長男として生まれます。
ホグワーツに在籍中は、監督生を務め、さらに首席で卒業するほどの成績優秀な人物。
ハリーはビルに初めて会った時、「かっこいい」しか言葉が出ず、その後ビルに憧れるようになったと描写されていることから、ビルは相当なイケメンという設定であることがわかります。
(原作では長髪をポニーテールにし、牙のようなピアスをつけたりと、ちょっと奇抜な雰囲気のイケメンという設定。ロンのママはこの奇抜な格好についてあまり良く思っていない。)
ビルはホグワーツ卒業後、もともとグリンゴッツのエジプト支店で呪い破りとして働いていました。
しかし、その後イギリスでヴォルデモートが復活したこともあり、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』以降は不死鳥の騎士団の活動に参加するためにロンドンのグリンゴッツで事務職として働くことになり、先ほど解説した通りそこでフラーと出会います。
フラー・デラクールのプロフィール
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名前 | フラー・イザベル・デラクール |
---|---|
出身地 | フランス |
生年月日 | 1976年〜1977年 |
出身校 | ボーバトン魔法アカデミー |
職業 | グリンゴッツ魔法銀行職員(パートタイム) |
フラー・デラクールは1976年〜1977年生まれで、『ボーバトン魔法アカデミーというフランスにある魔法学校の生徒で、三校対抗試合の時にはボーバトン代表に選ばれていました。
当時17歳なので、ハリー達よりも3歳年上、ビルとは7歳差になります。
最初はハリーが17歳未満なのに競技に参加していることから、ハリーのことを子供扱いし快く思っていませんでしたが、ハリーが2種目目の水中試合でフラーの妹のガブリエールを命懸けで助けたことからハリーと仲良くなります。
フラーには”ヴィーラ”という、男性を虜にする妖精の血が入っており、(フラーの祖母がヴィーラ)男性達のほとんどを魅了する存在のため、しばしば女性陣からは反感を買います。
特にロンはフラーのヴィーラの魅力に弱く、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でダンスのパートナーとしてフラーを誘ったほど。(原作にて、大声で話けけて大恥かいていましたが・・・)
ヴィーラは映画では登場しませんが、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の冒頭でクディッチワールドカップが開催された際に、ブルガリアチームのマスコットキャラクターとして登場しました。
とても美しい姿をしていて、男性陣を魅了してしまうという描写がされています。
しかし、怒ると恐ろしい姿に変身するという一面も秘めています。
ビルとフラーが結婚を決めたのはいつ?
ビルとフラーが結婚を決めたのは、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の時点です。
ハリーが新学期が始まる前にロンの家(隠れ穴)に行くと、そこにはフラーもいました。
そしてフラーから「来年の夏にビルと結婚する」と知らされます。
フラーは英語を習得するためにグリンゴッツでパートで働くのと同時に、ビルが隠れ穴で過ごすようにとフラーを連れて来たのでした。
ウィーズリー家での反応
ハリーは結婚の知らせに「おめでとう」と答えますが、ウィーズリーおばさんとロンの妹のジニーはあまりフラーを快く思っていませんでした。
ウィーズリーおばさんがフラーとの結婚に反対する理由は主に以下の4つ
- ヴォルデモートが勢力を増しているからそこいら中で駆け落ちをするカップルが増えたため、結婚を決めるのは早すぎなんじゃないかと言う理由(ビルとフラーは交際1年)
- 優秀で勤勉な自慢の息子にフラーが似つかわしくないと思っているから
- フラーはビルが『かっこいい』から好きなだけと思っているから
- ビルにはトンクス(髪の色が変わる魔女)がお似合いだと思っていたから
ちなみにトンクスはこの人↓
(トンクスは結局リーマス・ルーピンのことが好きで、ルーピンと結婚し、その後子供も産んでいます。 )
さらに、フラーは見た目に反して結構気が強く、ハリーやロンなどの男性陣には好かれていましたが、ジニーやハーマイオニーなどの女性陣の反感を買うことがしばしば・・・
そのため、フラーのことをジニーは影で「ヌラー」と呼ぶなど、フラーに対しては敵対心むき出しだったのです。
ウィーズリーおばさんが結婚を認めた理由
では、なぜビルとフラーが結婚をすることをウィーズリーおばさん(モリー)は認めたのか?と言うと、
原作を読んでいない人にはかなり解説が必要ですが、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』での出来事が関係しています。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でドラコ・マルフォイが必要の部屋にあった”姿をくらますキャビネット棚”を使い、デスイーター達をホグワーツ城に入り込ませますね。
映画ではその後のシーンはカットされていますが、原作ではそこから不死鳥の騎士団とデスイーターの激しい戦いになります。
そこにはもちろんビルの姿もありました。
ビルは狼人間に攻撃されてしまう
しかし、ビルはその戦いの最中、フェンリール・グレイバックという狼人間に攻撃され、ビルは顔に大きな傷を負ってしまいます。
この時グレイバックは狼に変身していなかったことから、ビルは人狼になることは免れましたが、生肉を好むようになるなど少し好みが変わります。
『ハリー・ポッターと死の秘宝パート1』で、ダーズリー家から隠れ穴に行く前に、リーマス・ルーピンが
「ビルのステーキの好みはレアだぞ。」
出典:『ハリー・ポッターと死の秘宝パート1』劇中のセリフより
とフラーにジョークを言うのは、こういった背景があったからです。
リーマス・ルーピンはハリーたちが3年生のときの闇の魔術の防衛術の先生。
ハリーの父:ジェームズの親友の1人。愛称は『ムーニー』
リーマス・ルーピンは幼い時にグレイバックに噛まれ狼人間になった。
ウィーズリーおばさんにフラーの愛が伝わった
ビルが顔に大けがを負い、ホグワーツの医務室のベッドに横たわっていた時、ウィーズリーおばさんは
「もうすぐ結婚するはずだったのに・・・」
出典:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』原作小説より
と呟きます。
すると、
「それ、どういう意味ですか?」
出典:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』原作小説より
とフラーが怒ります。
そして、フラーは
「この人がどんな顔でも私が気にしますか?
私だけで十分2人分美しいと思います。
傷跡は私のハズバンドが勇敢だという証です。」
出典:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』原作小説より
と、ウィーズリーおばさんに対して言い切ります。
さらに、ビルの看病をしていたウィーズリーおばさんを押しのけると、
「それは私がやります!」
出典:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』原作小説より
と言ってビルの顔に軟膏を塗り始めます。
この時ウィーズリーおばさんはフラーが本当にビルのことを愛していると思い、フラーのことを認めた証に、こんなことを言います。
「大叔母のミュリエルが、とても美しいティアラを持っているわ。ゴブリン製のよ。
あなたの結婚式に貸していただけるように、大叔母を説得できると思うわ。
大叔母はビルが大好きなの。
それにあのティアラは、あなたの髪にとても似合うと思いますよ。」
出典:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』原作小説より
こうしてビルとフラーの結婚は認められ、『ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』で結婚式をすることになったのです。
ウィーズリーおばさんは最初はフラーが本当にビルのことを愛しているのか疑問に感じていましたが、顔に大怪我を負ったビルのことも愛しているフラーの姿を見て心動かされたのでしょうね。
フラーはウィーズリーおばさんとあまり良い関係とは言えませんでしたが、その後は良好な関係を築くことができました。
なぜあのタイミングで結婚式をしたの?
ビルとフラーは『ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』の最初に結婚式をすることになりましたが、なぜヴォルデモートやデスイーターが勢力を増している、あのような危険なタイミングで結婚式をすることにしたのでしょうか?
これについてはあまり深く描写されていませんが、個人的な考察をご紹介します。
結婚式を挙げた理由:死への恐怖
おそらくビルとフラーが結婚式を挙げた理由は「死への恐怖」からだと思います。
ヴォルデモートが勢力を増している時期だからこそ、家族・夫婦などの繋がりを重んじて結婚式を執り行なったのでは?と思いました。
日本でも第二次世界大戦の際、多くの若者が急ぐように結婚をしましたが、それと同じような感覚だと思います。
ヴォルデモートにどちらかが殺されるかもしれない、家族が殺されるかもしれないという中で結婚式をすることで、2人の愛の証明をしたかったのかな?と。
もし戦いの中でどちらかが、もしくは両方とも死んでしまった場合、形に残るものが何もないのは辛いですよね。
『ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』の映画の中でも、「こんな時に結婚式だなんて。」とジニーが言うと、ハリーは
「こんな時だからこそ、しておきたいんじゃないのかな?」
出典:『ハリー・ポッターと死の秘宝パート1』劇中のセリフより
と答えますが、この一言が上記の解説を物語っているような気がしますね。
さらに、ウィーズリーおばさんも、ヴォルデモートが前回勢力を増していた時期にたくさんのカップルが結婚したと語っていました。
最終的にビルとフラーは生き残ることができましたが、リーマスとトンクスのカップルは子供を残して戦いで死亡してしまうなど、悲しい結末を迎えたカップルもいます。
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まとめ
ビルとフラーの出会いは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の三校対抗試合にて
フラーがグリンゴッツに就職したことで交際がスタートした
ウィーズリーおばさんがビルとフラーの結婚を認めたのはフラーがビルのことを愛しているということがわかったから
あの時に結婚式を挙げたのは『死への恐怖』があったからだと考察
以上、今回はビルとフラーについて解説しました!
『ハリー・ポッター』シリーズで何かわからないことがあれば、コメント欄から質問してくださいね!