『謎のプリンス』で重要なファクターとなる「ホラス・スラグホーンの記憶」
なぜスラグホーンは、ダンブルドアにずっと嘘の記憶を渡していたのか?
スラグホーンはストーリーの戦犯なのか?について徹底解説していきます!
もくじ:好きなところに飛べます
スラグホーンの本当の記憶
ハリーが手に入れたスラグホーンの本当の記憶では、トム・リドル(ヴォルデモート)が学生時代スラグホーンに
- 分霊箱の作り方
- 7つに魂を分裂したらどうなるのか
について質問していたことが明らかになります。
ダンブルドアが記憶を手に入れたがっていた理由
ダンブルドアがスラグホーンの記憶を手にいれ違っていたのは、ヴォルデモートの分霊箱に関する情報を手に入れるためです。
元の改ざんされた記憶でも、ヴォルデモートがスラグホーンに、「分霊箱」について質問していることだけはわかりますが、それ以上のことはわかりませんでした。
また、『秘密の部屋』でハリーが破壊した「リドルの日記」の存在によって、ダンブルドアはヴォルデモートが1つ以上の分霊箱を作成していると予測しています。
分霊箱とは
分霊箱とは、殺人によって魂を分裂し、分裂した魂を何か「箱」に保管することによって、仮に肉体が滅んだとしても魂を使って再度復活することができるという闇の魔術です。
ヴォルデモートはこの「分霊箱」によって不死身を実現させようとしていました。
分霊箱について詳しくはこちらの動画でも解説しています↓
スラグホーンが記憶を改ざんしていた理由
スラグホーンが記憶を改ざんしていたのは、分霊箱の質問に答えてしまったことを恥じたためです。
ヴォルデモートがその後、本当に分霊箱を作成していたとしたら、自分もその殺人に加担してしまったのではないか…と、感じていたのかもしれません。
そもそも闇の魔術は、魔法界にとってタブーの存在。
そんなタブーに触れること自体、そしてその会話を、のちに闇の帝王と呼ばれるようになった元教え子と交わしていたこと自体、彼の教師生活最大の汚点と捉えていたのではないでしょうか。
スラグホーンは戦犯なのか
「分霊箱」についてヴォルデモートに答えてしまったスラグホーンが戦犯なのか?については、私個人的には「否」だと思います。
そもそも分霊箱の作り方は心得ていた
そもそもヴォルデモートは、スラグホーンに質問する以前に、禁書の棚にあった「深い闇の秘術」という本から、分霊箱の作り方を習得しています。
この本はその後、ダンブルドアが禁書の棚から取り除き、校長室で保管していたものを、ハーマイオニーが呼び寄せ呪文で呼び寄せています。
本の中には、殺人によって魂を分裂することなど、分霊箱について詳しく記述されていたため、スラグホーンに聞くも聞かぬも、ヴォルデモートはどのみち分霊箱を作成していたでしょう。
7つに分裂したらどうなるかについては答えていない
また、スラグホーンは、「魂を7つに分裂したらどうなるか」というヴォルデモートの質問に対して、はっきり答えてはいません。
というより、正直スラグホーンでも、7つに分裂したらどうなるか見当もつかなかったのでしょう。(過去に魔法界で7つに魂を分裂した人などいないため)
ダンブルドアに正直に話さなかったことは戦犯と言える
とは言え、スラグホーンがもっと早くにダンブルドアにこのことを話していれば、
- ヴォルデモートが分霊箱を作っていること(作ろうとしていたこと)
- 7つに魂を分裂していること
を、もっと早い段階で知ることができたでしょう。
もしかしたら、第一次魔法戦争の時から、彼の分霊箱作りを食い止めることができたかもしれませんし、分霊箱の破壊がもっと早い段階でできたかもしれません。
ですがあくまで「タラレバ」の話に過ぎませんから、スラグホーンが戦犯とは言い難いでしょう。
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まとめ
- スラグホーンの本当の記憶では、ヴォルデモートから「分霊箱の作り方」と「魂を7つに分裂したらどうなるか」について質問されていた
- スラグホーンが記憶を改ざんしたのは、質問に答えたことを恥じたため
- スラグホーンが記憶を改ざんしたことは間違いだったが、戦犯とまでは言い難い
『ハリー・ポッター』シリーズは原作小説を読んでいないと難解な部分が結構ありますよね。
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