『ハリー・ポッター』シリーズで、これがないと語れない!というものの1つ、『分霊箱』について、今回はどのサイトよりも詳しく、わかりやすく解説していきます。
もくじ:好きなところに飛べます
分霊箱とは?
まずは、分霊箱について解説していきます。
分霊箱とは、『ホークラックス』とも言い、簡単に言うと、
のことです。
ヴォルデモートは分霊箱を作ることで、ヴォルデモートの肉体が滅んだとしても魂だけは生きながらえ、再び肉体も復活できるように分霊箱によって不死身の状態を作り出したのです。
図にして表すとこんな感じ↓
たとえ肉体を攻撃されて、肉体が死んでしまっても、どこかに保管された魂だけは生きている事になり、肉体も魔法で復活させることができます。
(ヴォルデモートは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』にて肉体を復活させました)
これが分霊箱の仕組みとなっています。
と考えればOKです。
分霊箱は魔法界では口にすることも邪悪な存在であり、分霊箱そのものの存在を知る人も少ないです。
分霊箱の作り方は?
では、分霊箱の作り方について解説していきましょう。
実際にハリーたちは『分霊箱』について知った後、図書室で分霊箱について探しますが見つからず、最終的にはハーマイオニーが呼び寄せ呪文でダンブルドアの部屋から見つけた『深い闇の秘術』と言う本から分霊箱の詳細について知ります。
『深い闇の秘術』には、分霊箱の作り方の詳細が書かれていました。
分霊箱の作り方1:殺人を犯す
まず、魂を分裂するためには、”殺人”を犯す必要があります。
自分の肉体から魂を切り離すわけですから、自然の原理に反することです。
そのため、非道なことを行わなくてはいけないということですね。
人を殺すことで、まず魂を分裂することができます。
分霊箱の作り方2:分裂した魂を閉じ込める
そして、分裂した魂を、何か実体のある”物”に閉じ込めます。
閉じ込める方法の詳細は残念ながら原作にも記載がありません。
何かしらの魔法を使って閉じ込めることができると、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でスラグホーンが若き日のヴォルデモート(トム・リドル)に明言している場面があります。
閉じ込められた魂は、閉じ込めた”物”が破壊されない限りは生き続けることができます。
分霊箱にデメリットはある?
不死身になれるなら、なぜ他の魔法使いは分霊箱を作らないのか?
その理由は、分霊箱には大きなデメリットがあるからです。
分霊箱のデメリット1:魂が不安定になる
まず、分霊箱を作るために魂を引き裂くと、魂が不安定なものになります。
具体的にどのように不安定になるかは記述がありませんでしたが、普通の状態ではなくなるということですね。
もともと1つの魂を複数個に分裂するわけですから、その1つ1つは弱くなっていくということなのかもしれません。
実際に、ヴォルデモートは分霊箱を破壊されればされるほど弱っていきます。
分霊箱のデメリット2:閉じ込めた魂が『物』に依存する
2つ目のデメリットは、閉じ込めた魂が”物”に対して依存するということです。
例えば、分霊箱を作っていない状態の人を殺した時、肉体を殺すことはできても、魂というのは殺すことができません。
魂はそのままあの世に行ったり、ハリー・ポッターの世界ではゴーストになることもできます。
魂として単体で存在することができるんですね。
ですが、分霊箱を作った場合、魂は閉じ込められた”物”に依存し、その”物”を破壊されてしまうことで、魂自体も死んでしまうのです。
分霊箱の中の魂は人間に出入りできる
また、『分霊箱』の仕組みとしてもう1つ知っておいていただきたいのは、分霊箱となった”物”に魂が閉じ込められている状態ですが、”物”に閉じ込められている状態でも、人間の体に魂が出入りすることができるということです。
何やらややこしいですが、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を思い出してみてください。
ジニーが分霊箱に操られた仕組み
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でジニーが持っていたトム・リドルの日記は、ヴォルデモートの分霊箱の1つでした。
ジニーは、日記に自分の悩みを書いたところ、トム・リドルから返事が来て、次第に日記にのめり込むようになります。
そうしたことで、日記の中にあるヴォルデモートの魂の一部が、ジニーの体の中に入るようになってしまったのです。
そのため、ジニーは記憶がないうちに血で壁に文字を書いたり、秘密の部屋を開けたりしたのです。(それはヴォルデモートの魂の一部がやったこと)
ジニーがなぜ分霊箱の1つである『リドルの日記』を持っていたのかについては、こちらの記事で解説しています。
ロンも分霊箱の影響を受けていた
さらに、『ハリー・ポッターと死の秘宝』でも、ロンが分霊箱になったスリザリンのロケットを持ったことで、ハリーとハーマイオニーに嫉妬したり、ロンの感情を揺さぶるようになってしまいました。
言葉でうまく説明するのは難しいのですが、魂を閉じ込めた分霊箱に依存したり、感情をもってしまうと、分霊箱の中にある魂に支配されてしまう可能性もあるということです。
図にして表すと、こんな感じ↓
そのため、分霊箱を身につけていると精神的に不安定になるんですね。
『ハリーポッターと死の秘宝Part1』では、特にロンは分霊箱の影響を受けやすいのだということがわかりましたね。
分霊箱一覧と隠し場所まとめ
『分霊箱』がどんな物なのか?分霊箱の作り方などについて解説しましたが、続いては
- 分霊箱一覧
- 分霊箱の隠し場所一覧
- 分霊箱にするためにヴォルデモートが殺した人物一覧
などについて1つ1つ解説していきます。
※分霊箱の名前をクリックすると、その分霊箱の詳細にジャンプできます。
1 | トム・リドルの日記 | |
2 | マールヴォロ・ゴーントの指輪 | |
3 | サラザール・スリザリンのロケット | |
4 | ヘルガ・ハッフルパフのカップ | |
5 | ロウェナ・レイブンクローの髪飾り | |
6 | ハリー・ポッター |
|
7 | ナギニ |
ヴォルデモートが作った分霊箱は、以上の7つになります。
作った順番についても、この7つを上から順番に作ったことになっています。
1.トム・リドルの日記
まず1つ目の分霊箱は、トム・リドルの日記ですね。
トム・リドルの日記は、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』にて登場します。
手に入れた年代 | 1943年 |
分霊箱にするための生贄 | 嘆きのマートル |
見つけた場所 | ヴォルデモートの所有物 |
見つけた時期 | 1992年 |
破壊した人物 | ハリー・ポッター |
トム・リドルの日記を分霊箱にしたヴォルデモートは、デスイーターの1人であり、ドラコ・マルフォイの父親、ルシウス・マルフォイに預けていました。
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ルシウスには分霊箱ということは言っていませんでしたが、『秘密の部屋を再び開かせることができる物』と説明したのではないかとダンブルドアは推測しています。
元々ヴォルデモートはハリーを殺した後に、どこかのタイミングでトム・リドルの日記をホグワーツに忍び込ませ、再び秘密の部屋を開き(ジニーを操ったようにして)、バジリスクの力を利用しようとしたのではないでしょうか?
しかし、ハリーにかけた死の呪いが跳ね返り、ヴォルデモートは姿を消してしまいます。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の時点で、ヴォルデモートが再び復活することはないと思ったルシウスは、『トム・リドル』の日記をロンの妹、ジニー・ウィーズリーの鍋の中に入れ、ホグワーツに忍び込ませたのでした。
分霊箱にするために殺した人物:嘆きのマートル
トム・リドルの日記を分霊箱にするために生贄となったのは、3階の女子トイレにいる嘆きのマートルです。
マートルはホグワーツ在学中のトム・リドルが『秘密の部屋』を開けた際に女子トイレにいたため、バジリスクの目を見て死んでしまいます。
トム・リドル(ヴォルデモート)が直接的に殺害したわけではありませんが、おそらく『秘密の部屋』を開いてバジリスクを操っていたためにトム・リドルが殺害したと同様の結果になったのだと思われます。
この事件にはハグリットが退学になったことについても関連していますが、ハグリットの退学に関しては別記事で解説していきます。
分霊箱を破壊した時期と方法
トム・リドルの日記は、『秘密の部屋』にてハリーがバジリスクの牙で破壊しています。
2.マールヴォロ・ゴーントの指輪
2つ目の分霊箱は、マールヴォロ・ゴーントの指輪ですね。
手に入れた年代 | 1943年夏 |
分霊箱にするための生贄 | トム・リドル・シニア |
見つけた場所 | ゴーント家 |
見つけた時期 | 1996年夏 |
破壊した人物 | アルバス・ダンブルドア |
マールヴォロ・ゴーントは、ヴォルデモートの祖父に当たる人物です。
ヴォルデモートのフルネームは、『トム・マールヴォロ・リドル」なので、ミドルネームに祖父の名前が入れられていますね。
ゴーント家は、サラザール・スリザリンの子孫に当たる家系で、ゴーントの娘であるメローピーがヴォルデモートの母親になります。
ゴーント家は純血を守るため、代々従兄弟同士などで結婚を繰り返したことから、何世紀にもわたり情緒不安定と暴力の血筋で知られていました。
実際にヴォルデモートの母親、メローピーの兄であるモーフィンは、ほとんど蛇語しか話さず、マグルに対して攻撃を繰り返すなどの問題行動を起こしていました。
さらに、ゴーントが娘を強く支配することから、メローピーは魔力を発揮することができず、父親がアズカバンに入った18歳の時、初めて魔法を使うことができたとも記述されています。
マールヴォロ・ゴーントの指輪について
マールヴォロ・ゴーントの指輪は、『ペベレル家』の紋章がついていると原作では記述されていますが、実際には『死の秘宝のマーク』であり、指輪についている黒い石は死の秘宝の1つである『蘇りの石』になります。
ヴォルデモートやマールヴォロ・ゴーントは、蘇りの石については気がつかなかった模様。
ヴォルデモートが指輪を手に入れた経緯
ヴォルデモートはホグワーツ在学中の夏休みに、リトル・ハングルトンの村を訪れた際にゴーント家があった場所を訪れます。
そして、そこでモーフィン・ゴーント(マールヴォロの息子)から奪い取ります。
分霊箱にするために殺した人物:トム・リドル・シニア
マールヴォロ・ゴーントの指輪を分霊箱にした際に生贄にしたのは、トム・リドル・シニア(ヴォルデモートの父親)であると推量できます。
ヴォルデモートは自分の伯父にあたるモーフィン・ゴーントに父親の存在や、父親がマグルであること、母親を捨てたことなどを聞き、その足で実の父親であるトム・リドル・シニアとその両親を殺害しました。
そして、そこで指輪を分霊箱にしたと考えられます。
分霊箱を破壊した時期と方法
ヴォルデモートの分霊箱の1つであるマールヴォロ・ゴーントの指輪は、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の時期の夏休みに、ダンブルドアがリトルハングルトンに訪れ、隠されていた指輪を発見。
ダンブルドアは蘇りの石の存在に気がつき、妹のアリアナに会いたい気持ちを抑えることができず指輪をはめたことで手が黒く呪われてしまいますが、ホグワーツに帰りグリフィンドールの剣で破壊しました。
3.サラザール・スリザリンのロケット
3つ目の分霊箱は、サラザール・スリザリンのロケットです。
手に入れた年代 | 1945年以降 |
分霊箱にするための生贄 | マグルの旅行者 |
見つけた場所 | トム・リドルが孤児院にいた際に訪れた洞窟の中 ※最初にシリウスの弟(RAB)が発見 |
見つけた時期 | 1997年 |
破壊した人物 | ロン・ウィーズリー |
サラザール・スリザリンのロケットは、名前の通りサラザール・スリザリン(ホグワーツの創設者の1人)が作ったロケットになります。
スリザリンのロケットについて
サラザール・スリザリンのロケットも、ヴォルデモートの祖父であるマールヴォロ・ゴーントが所有していました。
指輪と同じように大切にしていましたが、マールヴォロ・ゴーントが魔法省の役人を襲ったことでアズカバン送りとなり、その時にヴォルデモートの母親であるメローピーがロケットを盗みます。
ロケットの価値を知らなかったメローピーは、トム・リドル(ヴォルデモート)を身ごもっていたため、ロケットをボージン・アンド・バークスの店主であるカラクタカス・バークに売り、10ガリオンを手に入れます(もっと高価な価値があったにも関わらず、メローピーが価値を知らないことを良いことに安値で買い取った)
分霊箱にするために殺した人物:マグルの旅行者
ボージン・アンド・バークスで売られていたスリザリンのロケットは、貴重な遺品を収集すする裕福な魔女、ヘプジバ・スミスが買取りますが、当時ボージン・アンド・バークスに勤めていた若き日のトム・リドル(ヴォルデモート)がロケットに興味を持ち、ヘプシバを殺してロケットを手に入れます。
ヘプシバ殺害についてはヘプシバの屋敷しもべ妖精であるホキーに罪を着せ(記憶改竄の呪文を使ったと思われる)、トム・リドルは罪に問われることはありませんでした。
その後、トム・リドルはマグルの放浪者を殺害し、スリザリンのロケットを分霊箱に変え、孤児院にいた際に遠足で行った海辺の洞窟に隠します。
ロケットを隠した場所と洞窟を選んだ理由
どうして洞窟を選んだのか?と言うと、ヴォルデモートが幼い頃、まだホグワーツの存在を知らない時に、不思議な力(魔法)を使って同じ孤児院で育ったマグルの子供に魔法をかけ、子供の精神状態をおかしくさせた過去がありました。
ヴォルデモートは魔法を使って始めて人間に対して何か”制裁”のようなものを加えたことで、洞窟を特別な場所と認識していたのだと思われます。
ロケット発見までの経緯
そしてその後、デスイーターだったシリウス・ブラックの弟の、レギュラス・アークタルス・ブラック(RAB)が、スリザリンのロケットを発見します。
その後、レギュラス(RAB)は偽物を洞窟に残し、ハリーとダンブルドアは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』にて偽物のロケットを発見。
のちにスリザリンのロケットはブラック家の屋敷しもべ妖精、クリーチャーが所持していたことがわかり、クリーチャーからロケットを盗んだマンダンガス・フレッチャーが勝手に売りに出していました。
しかし、魔法省がマンダンガスに商売の許可を取っていないとのことで詰問し、その際に許しを得るために当時の魔法省官僚であるドローレス・アンブリッジにロケットが渡り、ハリーたちは魔法省に侵入してロケットを奪います。
分霊箱を破壊した時期と方法
アンブリッジからロケットを奪い返した後、『ハリーポッターと死の秘宝Part1』にて、グリフィンドールの剣でロン・ウィーズリーがロケットを破壊することができました。
4.ヘルガ・ハッフルパフのカップ
4つ目の分霊箱は、ヘルガ・ハッフルパフのカップです。
手に入れた年代 | 1945年以降 |
分霊箱にするための生贄 | ヘプシバ・スミス |
見つけた場所 | ベラトリックス・レストレンジの金庫 |
見つけた時期 | 1997年 |
破壊した人物 | ハーマイオニー・グレンジャー |
ヘルガ・ハッフルパフのカップは、こちらも名前の通り、ホグワーツの創設者の1人であるヘルガ・ハッフルパフが作成したカップです。
ヘルガ・ハッフルパフのカップについて
ヘルガ・ハッフルパフのカップは、スリザリンのロケットを所有していたヘプシバ・スミスが所有していました。
ヘプシバ・スミスはもともとハッフルパフの子孫であり、先祖代々ヘルガ・ハッフルパフのカップを所有していました。
そこへ、ボージン・アンド・バークスに勤めていた当時のトム・リドルがやってきて、ハンサムな好青年であったことから、ヘプシバはトム・リドルを気に入り、ロケットだけではなくハッフルパフのカップも特別にトム・リドルに見せたのでした。
分霊箱にするために殺した人物:ヘプシバ・スミス
トム・リドル(ヴォルデモート)はヘプシバを殺害し、スリザリンのロケット共にハッフルパフのカップも手に入れます。
ヘプシバ殺害時に同時にハッフルパフのカップを分霊箱にしたと推量できます。
分霊箱の破壊時期と方法
その後、ハッフルパフのカップはデスイーターのベラトリックス・レストレンジの金庫に保管します。(ベラトリックスは分霊箱の存在は知らない)
ハリーたちは『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』で、グリンゴッツの金庫に侵入し、ハッフルパフのカップを盗むことに成功。
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ホグワーツに入った後ロンとハーマイオニーが秘密の部屋を開き、秘密の部屋にあったバジリスクの牙でハッフルパフのカップを破壊しています。
5.ロウェナ・レイブンクローの髪飾り
5つ目の分霊箱は、ロウェナ・ウェイブンクローの髪飾りです。
手に入れた年代 | 1945年以降 |
分霊箱にするための生贄 | アルバニアの農民 |
見つけた場所 | ホグワーツ:必要の部屋 |
見つけた時期 | 1998年 |
破壊した人物 | ハリー・ポッター(悪霊の火) |
ロウェナ・レイブンクローの髪飾りは、こちらも名前の通り、ホグワーツ創設者の1人であるロウェナ・レイブンクローが作ったと言われる髪飾りです。
ロウェナ・レイブンクローの髪飾りについて
しかし、ロウェナの娘のヘレナが母親の賢さに嫉妬し、ロウェナの髪飾りを盗んでアルバニアの森へ逃亡します。
そして、ヘレナはアルバニアの森にレイブンクローの髪飾りを隠し、ヘレナを見つけにきた男爵(スリザリンのゴースト、血みどろ男爵)に殺されてしまいます。
ヘレナはその後ホグワーツのゴーストとなりますが、ゴーストになったヘレナに『髪飾りを破壊する』と言葉巧みに説得した当時スリザリン生だったトム・リドルは、ヘレナから髪飾りの所在を聞き出し、髪飾りを探しにアルバニアの森へ。
分霊箱にするために殺した人物:アルバニアの農民
アルバニアの森でレイブンクローの髪飾りを発見したトム・リドルは、アルバニアの農民のマグルを殺害し、レイブンクローの髪飾りを分霊箱にしました。
ホグワーツの教員になりたいと卒業後にダンブルドアの元を訪れたトム・リドルは、その時に必要の部屋にレイブンクローの髪飾りを隠したと推量されています。
分霊箱の破壊時期と方法
レイブンクローの髪飾りは、ハリーたちが『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』でホグワーツに入り込んだ後、レイブンクロー生のルーナ・ラブグッットに案内されゴーストのヘレナの元へ。
そして、ヘレナから髪飾りが『必要の部屋』に隠されていることを教えてもらい、必要の部屋でレイブンクローの髪飾りを発見します。
そこでマルフォイたちが現れて邪魔が入りますが、最終的に映画では髪飾りはハリーがバジリスクの牙で破壊しています。
原作ではクラッブが放った悪霊に火によって髪飾りが破壊されています。
6.ハリー・ポッター
6つ目の分霊箱は、ハリー・ポッター自身です。
手に入れた年代 | 1981年10月31日 |
分霊箱にするための生贄 | ハリーにかけた死の呪い |
見つけた場所 | – |
見つけた時期 | – |
破壊した人物 | ヴォルデモート自身 |
ハリー・ポッターが分霊箱になっているとはどういうことなのか?と言うと、ヴォルデモートは1981年の10月31日、ハリーが1歳のハロウィーンの日にハリーを殺そうとします。
そして、ハリーの父親であるジェームズ・ポッターを殺害。
その後、ハリーの母親であるリリー・ポッターがハリーの盾となり亡くなります。
この時、リリーがハリーを守るために命懸けで盾となったことから、『護りの魔法』が働き、ヴォルデモートがハリーにかけた『死の呪い』を跳ね返したのです。
そのため、ハリーの額にはあのイナズマ型の傷がつきました。
死の呪いが跳ね返ったために、ヴォルデモートは自分の肉体を殺してしまいました。
そして、その時にヴォルデモートの魂も分裂され、ハリーが分霊箱となってしまったのです。
ヴォルデモートはハリーを分霊箱にするつもりもなく、その自覚もありませんでしたが、ヴォルデモートの魂の一部がハリーの中に入ってしまったのです。
そのため、サラザール・スリザリンの子孫で蛇語を話せると言うヴォルデモートの能力がハリーも使えるようになり、ハリーも蛇語を話すことができます。
ヴォルデモートが期せずして作った分霊箱が、ハリー・ポッター自身であったというわけですね。
ハリーの中の分霊箱が破壊された理由
『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』の最後の方で、ハリーは自らヴォルデモートに殺されるために禁断の森へ行きます。
そこで、ハリーはヴォルデモートから再びアバダケダブラの呪文を受け、一度生と死の狭間へ行きます。(あの白い世界のような場所ですね)
ヴォルデモートがかけた死の呪い(アバダケダブラの呪い)によって、ハリーの中にあったヴォルデモートの魂(分霊箱)が破壊されたのです。
あの時ハリーが生き返ったのは、ヴォルデモートの魂のみが消滅したため、肉体は無事たったという理由なんですね。
7.ナギニ
7つ目の分霊箱はナギニです。
手に入れた年代 | 1994年以前 |
分霊箱にするための生贄 | バーサ・ジョーキンズ |
見つけた場所 | – |
見つけた時期 | 1998年(破壊時期) |
破壊した人物 | ネビル・ロングボトム |
ナギニは、ヴォルデモートのペットとして知られている蛇です。
若干『ファンタスティック・ビースト』シリーズのネタバレも入るので、ネタバレしたくない方は読み飛ばしてくださいね。
ナギニについて
ナギニはインドネシアで生まれた女性で、血の呪いによって蛇に変身できる能力を持って生まれました。
サーカスで見世物とされていましたが、その後サーカスを抜け、クリーデンスと共に行動するようになります。
どの時点でヴォルデモートのペットになったのかはまだ明かされていません。
分霊箱にするために殺した人物:バーサ・ジョーキンズ
少なくともナギニは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の年代である1994年にはヴォルデモートと出会っており、魔法省の役人であるバーサ・ジョーキンズを殺害した際にナギニを分霊箱にしたと思われます。
分霊箱を破壊した時期と方法
ナギニは1998年のホグワーツの戦いの最中、ロンとハーマイオニーを助けようとしたネビル・ロングボトムによって、グリフィンドールの剣で破壊されています。
分霊箱を破壊できるものとは?
続いては、分霊箱を破壊できるものについて解説していきます。
そもそも、『分霊箱』を完全に破壊する方法についてははっきりとは明記されておらず、分霊箱の破壊方法については”未知”であると言われています。
原作の中では、
分霊箱がひとりで回復できないほどの強い破壊力を持ったもの
と記載されています。
その中でも、分霊箱を実際に破壊したものについて解説していきます。
分霊箱を破壊できるもの1:バジリスクの牙
分霊箱を破壊できるものの1つ目は、バジリスクの牙です。
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バジリスクの牙に刺された物は、毒が回って必ず死んでしまいます。
しかし、バジリスクの毒に対する解毒剤はただ1つあり、『不死鳥の涙』により解毒することが可能です。
このような強い魔力であることから、分霊箱を破壊できるくらいの魔力を秘めているとされています。
この辺については『ハリー・ポッターと秘密の部屋』にも記載がありますが、要するに、それほど致死性が高い毒を持ったバジリスクの牙は、分霊箱を破壊するためにはうってつけであるというわけですね。
分霊箱を破壊できるもの2:グリフィンドールの剣
分霊箱を破壊できる物として、もう1つは『グリフィンドールの剣』があります。
グリフィンドールの剣には、強い魔力を吸収する力があるのです。
どういうことかと言うと、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の際に、ハリーはグリフィンドールの剣を使ってバジリスクを刺し殺しました。
そのため、バジリスクの強い魔力(毒)をグリフィンドールが吸収し、バジリスクの牙と同じ働きができるようになったということですね。
もともとグリフィンドールの剣には分霊箱を破壊する力はないと思いますが、バジリスクを刺したことでバジリスクの牙と同じ魔力を持つようになったというわけです。
ちなみに、なぜハリーたちの前にグリフィンドールの剣が現れなかったのか?と言うと、ハリーたちはすでにホグワーツの生徒ではなく、グリフィンドール生ではなかったからですね。
ハリーたちは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の時点で6年生でしたが、7年生になる前に事実上の退学という形でホグワーツに行かず、分霊箱探しの旅に出かけました。
分霊箱を破壊できるもの3:悪霊の火
3つ目に分霊箱を破壊できるものとして、『悪霊に火』があります。
悪霊の火は、蛇やキメラなどの動物を象った形で襲って来る炎で、『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』でクラッブが放ち、制御できなくなって結局死んでしまいます。
ただ、映画ではロンが「ゴイルが火をつけた」と言い、悪霊の火については言及されていません。
ではなぜハリーたちはバジリスクの牙やグリフィンドールの剣を見つけることに躍起になって、悪霊の火を使って分霊箱を破壊しなかったのか?というと、原作でハーマイオニーが
でも私なら絶対にそれを使わなかったわ。危険すぎるもの
引用:ハリーポッター原作小説より
と発言しており、呪文の危険さを示唆しています。
悪霊の火は『アグアメンティ』(水増し呪文)でも消すことはできず、原作の中でも悪霊の火を制御する方法については詳しく明記されていません。
ちなみに、『ファンタスティック・ビースト』でゲラート・グリンデルバルドが作り出した青い炎が『悪霊の火』と考えている方がいますが、あの火は
という魔法で、術者の周りに黒い火の輪を出現させ(映画では青でしたが)、術者に忠実な者のみが火の輪の中に入れるという呪文です。
しかし、術者に対して忠実な精神を持っていない場合は、火に触れると燃えて灰になり、死んでしまいます。
分霊箱はアバダケダブラで破壊できないの?
分霊箱を破壊できるものについて解説しましたが、分霊箱は『アバダケダブラ』で破壊することはできないのでしょうか?
実際に、ハリーの中にあったヴォルデモートの魂の一部は、『死の呪い(アバダケダブラ)』によって破壊されました。
では他の分霊箱に対して『アバダケダブラ』は効果がないのでしょうか?
原作には詳しく記述がないため、ここからは私の憶測にはなりますが、『アバダケダブラ』を使わなかったことには2つの理由が考えられます。
理由1:分霊箱は人ではない
1つ目は、分霊箱は『物』だったということですね。
『アバダケダブラ』は死の呪いですから、人間や動物に対して使用する者であって、『物体』に対して使用する魔法ではありません。
そのため、ハリーたちは『アバダケダブラ』の呪いを使わなかったと考えられます。
理由2:ハリーたちの意思
そして2つ目の理由は、ハリーたちが『アバダケダブラ』を使いたくなかったという理由が考えられます。
ハリーはヴォルデモートと対峙した際も、『アバダケダブラ』ではなく、『エクスペリアームス(武器よ去れ)』の呪文を使っています。
ここからもわかる通り、ハリーは作中の中で一切『アバダケダブラ』の呪いを発する事はありませんでした。
禁じられている魔法についても、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』にてシリウスが殺された際に、ベラトリックス・レストレンジに『磔の呪い』をかけようとしますが、ハリーが本気になれなかったために完全な呪いをかける事はできませんでした。
ハリーは自分の両親を殺されていますし、闇の魔術に対して深い嫌悪を抱いています。
そのため、闇の魔術にどっぷり浸かったものにしか使えない『死の呪い』は、ハリーたちは”使いたくなかった”ため、”使わない”という選択をしたのかもしれませんね。
ヴォルデモートの7番目の分霊箱であるナギニに対して『アバダケダブラ』を使わなかったのも同様の理由で、ナギニに対してであっても『死の呪い』を使わずに破壊する方法を選んだのだと思われます。
また、ナギニには『護りの魔法』が使われており、原作では
星を散りばめたような魔法の球体の中で、安全にぽっかりと宙に浮いている
引用:ハリーポッター原作小説より
と描写されています。
そのため、ハリーたちはナギニにあらゆる魔法をかける事ができなかったのです。
映画では球体に入った状態ではありませんが、ハーマイオニーやハリーがかけた呪いが跳ねかえるというシーンもあります。
ただし、バジリスクの牙や、その魔力を含んだグリフィンドールの剣であれば強大な魔力なので、護りの魔法を使ってでも護りきる事はできなかったのだと考えられます。
ちなみに、この『護りの魔法』は、リリー・ポッターがハリーにかけた魔法とは違う魔法だと思いますが、具体的にどのような魔法かは原作でも明記されていません。
おそらくホグワーツの戦いの際に教師陣がホグワーツにかけた魔法と同じものだと思われます。
分霊箱を壊した順番は?
分霊箱を破壊した順番についてですが、こちらは先ほどの分霊箱の解説と同じ順番になります。
順番 | 分霊箱 |
1 | トム・リドルの日記(秘密の部屋) |
2 | マールヴォロ・ゴーントの指輪(謎のプリンス) |
3 | サラザール・スリザリンのロケット(死の秘宝Part1) |
4 | ヘルガ・ハッフルパフのカップ(死の秘宝Part2) |
5 | ロウェナ・レイブンクローの髪飾り(死の秘宝Part2) |
6 | ハリー・ポッター(死の秘宝Part2) |
7 | ナギニ(死の秘宝Part2) |
この順番で破壊されています。
偶然にも・・・必然にも・・・?ヴォルデモートが分霊箱を作った順番で破壊されています。
ダンブルドアはなぜハリーに分霊箱の壊し方を教えなかったのか?
分霊箱の破壊方法について解説しましたが、『ハリー・ポッターと死の秘宝』にて、ハリーたちは分霊箱の破壊方法について知らないという描写がありますよね。
ダンブルドアはバジリスクの牙で破壊する事はできないので、(蛇語が話せないと秘密の部屋は開けられないため)別の方法にてマールヴォロ・ゴーントの指輪を破壊したのだと思われます。
なぜダンブルドアは最初にハリーに分霊箱の破壊の仕方を教えなかったのでしょうか?
原作でもこの件については詳しくは記載されていません。
ただただ、ハリーがダンブルドアに色々なことを聞かなかったことを後悔している部分だけが描写されています。
ダンブルドアがハリーに分霊箱の破壊の仕方を教えなかった理由に関しては、3つの理由が考えられると思います。
破壊方法を教えなかった理由1:物理的に時間がなかった
1つ目の理由としては、物理的に時間がなかったという理由ですね。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で、ハリーはダンブルドアから個人教授を受けていました。
その個人教授では、ヴォルデモートの過去、トム・リドル時代について知るというものでした。
トム・リドル時代について深く理解しないままでは、分霊箱を探し出せないと考えたからです。
しかし、ヴォルデモートの勢力が強まる中、ダンブルドアはホグワーツを留守がちになり、ハリーの個人教授も数えるくらいしかできませんでした。
ダンブルドアはマールヴォロ・ゴーントの指輪をはめてしまい、呪いにかかり、あと1年の命だと宣告されます。(スネイプに)
そのため、破壊の方法よりもヴォルデモートの過去についてハリーに教えることを優先したために、破壊の方法を教える前に死んでしまったと考えられますね。
破壊方法を教えなかった理由2:スネイプに剣を託していたから
2つ目の理由としては、ダンブルドアはグリフィンドールの剣をスネイプに託していたからという理由があります。
偽物のグリフィンドールの剣をベラトリックス・レストレンジの金庫に入れ、スネイプは本物のグリフィンドールの剣を持っていました。
そのため、おそらくダンブルドアはスネイプには分霊箱の破壊方法など洗いざらい話していたのではないでしょうか?
マールヴォロ・ゴーントの指輪に関しても、おそらくグリフィンドールの剣で破壊したと思われますから、その際にセブルス・スネイプにダンブルドアがグリフィンドールの剣の用途と、ハリーに渡して欲しいと頼んだのだと思われます。
スネイプは敵陣だと思われていましたから、守護霊を使ってハリーの元にグリフィンドールの剣を届けました。
破壊方法を教えなかった理由3:ハリーたちに自分で考えてほしかったから
最後の理由に関してはあまりにも無責任ですが、ダンブルドアはハリーたちに自分たちで分霊箱の破壊方法を考えてほしかったからという理由も考えられます。
そもそも、ダンブルドアはハリーにグリフィンドールの剣を遺品として遺しています。
そのため、なぜグリフィンドールの剣を遺したのか?考えれば答えに辿り着くと思ったのではないでしょうか?
ダンブルドアがなぜハリーに破壊の方法を教えなかったのか?については謎が残りますが、ダンブルドアも人間ですから、ミスすることもあるということです。
映画ではダンブルドアが何もかもお見通しの超人のように扱われていますが、原作では結構人間的な部分が描写されており、無責任な言動も多いです。
そのため、ダンブルドアが人間であり、ミスすることもあるということを強調したとも捕らえられますね。
ダンブルドアは分霊箱について知っていた?
続いては、ダンブルドアはそもそも分霊箱について最初から知っていたのか?について。
こちらについては、原作を読んだ方ならなんとなく想像がつくと思いますが、映画しか見ていないと
と思ってしまいますよね。
ダンブルドアが分霊箱について知ったのは『秘密の部屋』
ダンブルドアが分霊箱について知ったのは、おそらく『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、ハリーがリドルの日記をバジリスクの牙で破壊した時だと思います。
そのもっと後だったかもしれませんが、リドルの日記がきっかけになったことは間違い無いと思いますね。
ホラス・スラグホーンの記憶が必要だった理由はなぜ?
なぜハリーにホラス・スラグホーンの本当の記憶を探ってもらったのかと言うと、分霊箱の数を探るためです。
若き日のヴォルデモート、トム・リドルは、スラグホーンに対して
と問うています。
ヴォルデモート自身も、この時すでに分霊箱の作り方は知り得ていたと思いますが、
についてはわかっていませんでした。
そのため、スラグホーンに対して分霊箱が複数個作れるのかどうか聞いたのだと思います。
スラグホーンは結局7つ作るとどうなるかは教えませんでしたし、スラグホーン自身もそんな邪悪な魔法について詳しく知らないと言いますが、ヴォルデモートがこの時『7つ』と発言したことで、ヴォルデモートが分霊箱を7つ作ろうとしたことがはっきりとわかりました。
ダンブルドアはヴォルデモートが何個分霊箱を作ったのか知るために、スラグホーンの記憶が必要だったのです。
もちろん、分霊箱の数以外の情報も知ることができればと思ったのでしょうが、分霊箱を7つ作ること以外はトム・リドルはスラグホーンに聞くことはありませんでした。
ホラス・スラグホーンは、ヴォルデモートと分霊箱について話したことを恥じたため、自分の記憶を改ざんしていました。
ヴォルデモートが分霊箱を選んだ理由はなぜ?
続いては、なぜヴォルデモートは指輪やロケットなどを分霊箱として選んだのか?について詳しく解説していきます。
単純明快に答えると、ヴォルデモートが分霊箱にした物たちは、全てホグワーツや魔法に関連する物たちです。
ヴォルデモートにとってホグワーツは特別な存在だった
特に、スリザリンのロケットやハッフルパフのカップ、レイブンクローの髪飾りなどは、直接的にホグワーツに関連するものですよね。
ヴォルデモートは孤児院で育ち、ホグワーツに入学したことで自分の”家”と呼べる場所ができました。
その点は意地悪な伯父伯母に育てられたハリーと同じ境遇であるとも言えます。
そのため、ヴォルデモートにとってホグワーツとは特別な存在であったと考えられますね。
リドルの日記を分霊箱に選んだ理由
リドルの日記に関しては、原作にも詳しく記載はされていませんが、日記自体がヴォルデモートにとって特別な存在であったことは間違いないです。
原作で唯一この件に関して描写されている部分には、
日記は、きみ自身が言うたように、ヴォルデモートがスリザリンの後継者である証となるものじゃった。
ヴォルデモートはそのことを、この上なく大切だと考えたに違いない。
引用:ハリーポッター原作小説
と記載されています。
リドルの日記は、ヴォルデモートが16歳の時に書かれたものであり、ヴォルデモートはその時『秘密の部屋』を開けています。
ヴォルデモートは次に日記を手にした者が秘密の部屋を開けるように、魔法をかけていたのだと推量できます。
そういった意味で、あの日記がヴォルデモートにとって”スリザリンの後継者である証”ということなのだと思いますね。
『秘密の部屋』はサラザール・スリザリンが作った部屋であり、蛇語を話せるスリザリンの後継者のみが開けられるように作られたものですからね。
マールヴォロ・ゴーントの指輪を分霊箱に選んだ理由
マールヴォロ・ゴーントの指輪に関しては、おそらく自分がサラザール・スリザリンの末裔であることを象徴する物が指輪だったからと言う理由かなと思います。
マールヴォロ・ゴーントの指輪とスリザリンには直接関係はありませんが、マールヴォロ家は代々続く純血の魔法族家系であり、スリザリンの子孫の家系であることが知られています。
ヴォルデモート自身マールヴォロ家の末裔ですから、マールヴォロ・ゴーントの指輪も、ヴォルデモートが魔法族であることの証と考えたのではないでしょうか?
ナギニを分霊箱に選んだ理由
ナギニを分霊箱にしたことに関しては、単純に自分の側に置いておいて安全だからと言う理由があると思います。
ナギニはヴォルデモートと常に行動を共にしていますから、ナギニは分霊箱にしても安全だと思ったのかもしれません。
また、もう1つ考えられる理由としては、ヴォルデモートはナギニに対してのみ”愛情”に近い気持ちを抱いていたのではないかとも推測できます。
ナギニを分霊箱にすれば、ナギニはいわば不死身の状態となります。
バジリスクの牙や悪霊の火に近づかなければ、ずっと生き永らえると言う事です。
ヴォルデモート自身は分霊箱を作った事で不死身になったと思っていましたから、人生を共にするパートナー的な存在として、ナギニを側に置くためにあえて分霊箱にしたのかもしれません。
さらに、ヴォルデモートは蛇語を話せるため、蛇であるナギニに対して異常に強い執着心のようなものを抱いていたとも考えられます。
ヴォルデモートがグリフィンドールの剣を分霊箱にしなかった理由はなぜ?
ホグワーツ所縁の物を分霊箱にしたヴォルデモートですが、ただ1つ、グリフィンドールの剣だけは分霊箱にされませんでした。
ヴォルデモートがグリフィンドールの剣を分霊箱に”しなかった”のではなく、”できなかった”と言う言葉の方が適切ですね。
なぜなら、ヴォルデモートの元にグリフィンドールの剣が現れなかったからです。
グリフィンドールの剣は、真のグリフィンドール生の前に現れます。
そのため、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』ではハリーの前に現れました。
さらに、『ハリー・ポッターと死の秘宝』のホグワーツの戦いでは、ネビル・ロングボトムの前に現れましたね。
しかし、ヴォルデモートはホグワーツ在学中はスリザリン生であり、その後もグリフィンドールの剣を手にすることはできませんでした。
また、これは個人的な憶測にはなりますが、グリフィンドールの剣を分霊箱にすること自体無理なのではないかと推量します。
というのも、グリフィンドールの剣は強い魔力を吸収する特別な力を持ったゴブリン生の剣です。
グリフィンドールの剣自体に魔力が込められていますから、分霊箱として使用することはできないのかな?とも思いました。
いずれにしても、グリフィンドールの剣は正しい行いをしようとする、高潔な精神の持ち主にしか扱うことができません。
ヴォルデモートの思想はそれとは全く別物ですから、グリフィンドールの剣は手にすることができなかったというわけです。
分霊箱はなぜ7つなの?
最後に、ヴォルデモートが作った分霊箱はなぜ7つなのか?について解説していきます。
ヴォルデモートは、ホラス・スラグホーンに対して、分霊箱を7つ作ったらどうなるかと問うています。
ヴォルデモートはその時、分霊箱を7つにする意味について話しています。
七という数字は、一番強い魔法数字ではないですか
引用:ハリーポッター原作小説より
ヴォルデモートにとって、”魔法”というものは特別な存在ですから、魔法に所縁のある数字にしたかったのかもしれません。
そのため、魔法数字で一番強いとされている『7』という数字にこだわったのだと思います。
ただ、実際にヴォルデモートが意図して作ったのはハリー・ポッターを除いて6つの分霊箱でした。
なぜ6つに留めたのかというと、こちらはダンブルドアの推量になりますが、
ヴォルデモートは自分自身の魂
6つの分霊箱
以上で計7つと考えたのではと言われています。
そのため、最終的には先ほど挙げた計7つの分霊箱と、ヴォルデモート自身の中にある魂1つを合計すると、
ことになりますね。
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まとめ
今回は、『ハリーポッター』で登場する分霊箱について詳しく解説しました!
原作を読んでいないと難解な部分が多い『ハリーポッター』シリーズですが、その他の伏線なども解説&考察しているので、ぜひ下のリンクから読んでみてくださいね!