『ハリー・ポッターと秘密の部屋』にて、重要な鍵となっているのは『リドルの日記』ですね。
しかし、この『リドルの日記』をなぜジニーが持っていたのでしょうか?
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ジニーがリドルの日記を手に入れたのはいつ?
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』にて、ジニーはリドルの日記の力によって秘密の部屋を開けてしまいます。
しかし、なぜジニーがリドルの日記を持っていたのでしょうか?
ロンの妹のジニー・ウィーズリーがリドルの日記を手に入れたのは、入学準備をするためにダイアゴン横丁に行った時のこと。
ダイアゴン横丁にあるブローリシュ・アンド・ブロッツ書店にて、ドラコ・マルフォイの父親であるルシウス・マルフォイと会います。
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その際に、ルシウス・マルフォイがジニーの大鍋にリドルの日記を入れたのです。
別の教科書と一緒に忍ばせて入れましたが、ハリーはルシウスがリドルの日記をジニーの大鍋に入れたことを思い出したのでした。
ルシウス・マルフォイがリドルの日記を持っていたのはなぜ?
では、なぜルシウス・マルフォイはリドルの日記を持っていたのでしょうか?
ルシウス・マルフォイは、ヴォルデモートがハリーに死の呪いをかけ、死の呪いが跳ね返って肉体が滅んでしまう前に、ヴォルデモートからリドルの日記を預かっていました。
この後詳しく解説しますが、リドルの日記はヴォルデモートにとって非常に大切な物でした。
ヴォルデモートはルシウスにはリドルの日記の本来の意味というか、重要性については教えていませんでしたが、『秘密の部屋』を再び開かせる物として預けてしました。
おそらく、ヴォルデモートはルシウスの子供であるドラコ・マルフォイがホグワーツに入学する際、リドルの日記を持たせ、『秘密の部屋』を開かせようとしていたのではないかと推測できます。
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なぜルシウス・マルフォイはジニーにリドルの日記を持たせたのか?
では、ヴォルデモートが大切にしていたりドルの日記を、なぜルシウスはジニーに持たせたのでしょうか?
ルシウスがジニーにリドルの日記を持たせた理由として、2つの理由が挙げられます。
理由1:ヴォルデモートが戻ってくると思わなかったから
1つ目の理由は、ルシウスがもうヴォルデモートが戻ってくることはないと思っていたからです。
ヴォルデモートはハリーを殺そうとした時に肉体を失い、消息不明となっていました。
ルシウスはデスイーターの1人ですが、ヴォルデモートが肉体を失った際に真っ先に『服従の呪文にかけられていた』と言って、アズカバン入りを逃れたという経緯があります。
そのため、ヴォルデモートが復活すればかなりまずい状況にもなるわけです。
ルシウスはもうヴォルデモートが戻ってこないと思っていたため、リドルの日記を手放したのです。
理由2:闇の魔術の物品の調査が入るため
2つ目の理由は、その当時魔法省の闇の魔術の物品の調査があり、ルシウス邸に調査が入っていたため、ルシウス・マルフォイは都合の悪い闇の魔術の物品を手放したかったのです。
そのため、ヴォルデモートから預かっていたりドルの日記を手放すために、ジニーの大鍋にリドルの日記を忍ばせたのでした。
また、闇の魔術の品を調査していたのは、ロンの父であるアーサー・ウィーズリーの部署。
アーサーとルシウスは対立関係にありますから、アーサーが困る事態を想定していたとも言えます。
闇の魔術を取り締まる部署にいるアーサーの娘であるジニーが闇の魔術の品を持っていたとなれば、大問題に発展したでしょう。
ルシウスはその点も見越してわざとジニーの大鍋にリドルの日記を入れたとも推量できます。
リドルの日記は結局なんだったのか?
ここからは若干『ハリー・ポッターと謎のプリンス』以降のネタバレになってしまいますが、結局リドルの日記とはなんだったのか?について解説していきます。
リドルの日記には2つの役割があります。
1.記憶としての役割
1つ目は、『秘密の部屋』を再び開けるための”記憶”としての役割です。
若き日のヴォルデモート、トム・リドルは、ホグワーツ在学中、16歳の時に秘密の部屋を開いています。
ヴォルデモートはサラザール・スリザリンの末裔なので、『秘密の部屋』を開くことができました。
ヴォルデモートの生い立ちについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ヴォルデモートが最初に『秘密の部屋』を開いたときに、3階の女子トイレにいる嘆きのマートルがバジリスクの目を見て死に、ハグリッドは飼っていたアラゴグという大蜘蛛がマートルを殺したとヴォルデモートに罪を着せられ、ホグワーツを退学になりました。
リドルの日記には、若き日のヴォルデモート、トム・リドルの記憶が埋め込まれていました。
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トム・リドルの日記は、リドルの日記を持った人と気持ちが通じることで、リドルの日記の所有者のことを操ることができるようになります。
ヴォルデモートはリドルの日記を作成した時に、再び『秘密の部屋』を開かせるためにリドルの日記を作成したのだと思われます。
2.分霊箱としての役割
2つ目は、分霊箱としての役割です。
ヴォルデモートは『分霊箱』と呼ばれる物を作成していました。
『分霊箱』とは、魂を分裂することで、肉体が滅んでも魂のみは生き続け、再び肉体を復活させることができるという、不死身になるための闇の魔術です。
『分霊箱』についてはこちらの記事でも解説しています。
ヴォルデモートはリドルの日記も分霊箱の1つにしていました。
先ほど、リドルの日記には記憶が埋め込まれていたと言いましたが、分霊箱には近くにいる者の魂と、分霊箱の中にある魂を行き来することができるという性質があります。
そのため、リドルの日記の中に込められた魂と、ジニーの魂を行き来することができたのです。
図にするとこんな感じですね↓
ジニーは『秘密の部屋』を開いた記憶がありませんでしたが、ジニーが秘密の部屋を開いた時には、ヴォルデモートの魂がジニーの体に入り込み、ヴォルデモートの魂に肉体を乗っ取られた状態になっていたのです。
最後、リドルの日記はバジリスクの牙でハリーによって破壊されますが、あのシーンにもしっかりと意味があり、分霊箱はバジリスクの牙で破壊することができるのです。
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(もちろんハリーは当時は分霊箱についても、バジリスクの牙で破壊できるということも知りませんでしたが)
そのため、日記はバジリスクの牙によって完全に破壊され、日記に閉じ込められていたヴォルデモートの魂は完全に消失してしまったというわけです。
リドルの日記は特別な物なのか?
ヴォルデモートが分霊箱にしてきた物は、ハッフルパフのカップやスリザリンのロケットなど、ホグワーツや魔法族にゆかりのある特別な物ばかりでした。
では、リドルの日記は特別な物なのでしょうか?
ハリー・ポッターのサイトには、リドルの日記についてこう記されています。
創造者、最初の所有者
若きトム・マールヴォロ・リドルがロンドンのボグゾール通りで新聞販売業者から買った
出典:https://warnerbros.co.jp/franchise/wizardingworld/special/objects/tom-riddles-diary.html
リドルの日記自体は、もともとはマグルが作った普通の日記、ノートのような物ですね。
ではなぜヴォルデモートが日記を分霊箱にしたのか?というと、それは自分の『記憶』が特別なものであったからに他なりませんね。
ヴォルデモートは16歳の時に『秘密の部屋』を開いています。
『秘密の部屋』を開けるのはサラザール・スリザリンの末裔だけ。
そのため、ヴォルデモートは自分自身が特別な存在であるということを、『秘密の部屋』を開くことで証明したとも言えますね。
その16歳の頃の記憶が閉じ込められているのが『リドルの日記』であるわけですから、ヴォルデモートはその何でもない日記を自分の力で『特別な存在』に変えたということです。
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まとめ
- ジニーがリドルの日記を手に入れたのは新学期が始まる前のダイアゴン横丁にて、ルシウス・マルフォイがジニーの大鍋に入れたから
- ルシウス・マルフォイはヴォルデモートが肉体を失う前にリドルの日記を託されていた
- リドルの日記をジニーの大鍋に入れたのは、闇の魔術の品を手放し、あわよくばウィーズリーおじさんの失脚を狙ってのこと
- リドルの日記は分霊箱の役割を果たしている
『ハリー・ポッター』シリーズは原作小説を読んでいないと難解な部分が結構ありますよね。
『ハリーポッター』シリーズについては詳しく解説&考察しているので、その他の解説&考察記事もぜひ読んでみてくださいね!