『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の衝撃シーンと言えば、セブルス・スネイプがアルバス・ダンブルドアを殺すシーンですよね。
特に、その後のシリーズが放映される前は、原作を見ていないファンにとっては「この後どうなるの!?」とドギマギしたのではないでしょうか?
でも、結局なぜあの時スネイプはダンブルドアを殺す必要があったのか?
- スネイプがダンブルドアを殺したのはなぜ?
- ダンブルドアの「頼む」の意味は?
- スネイプはダンブルドアの敵か味方かどっちなの?
- ダンブルドアの右手が黒い理由は?
もくじ:好きなところに飛べます
スネイプがダンブルドアを殺したのはなぜ?
まずは、スネイプがダンブルドアを殺した理由について。
結論から言うと、ダンブルドアがスネイプに自分のことを殺せと頼んだため、スネイプはダンブルドアを殺したのです。
スネイプがダンブルドアを殺したかった訳ではありません。
では、なぜダンブルドアはスネイプに自分を殺せと命じたのか?
理由1.ドラコ・マルフォイを守るため
スネイプがダンブルドアを殺した理由の1つは、ドラコ・マルフォイを守るためです。
ドラコ・マルフォイは、ヴォルデモートからダンブルドアを殺すように命じられていました。
ドラコ・マルフォイの腕には闇の印があり、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の時点では、すでにデスイーターになっています。
下記で詳しく解説しますが、ヴォルデモートはドラコ・マルフォイにダンブルドアは殺せないと思い、わざとドラコにダンブルドア殺しを命じています。
ドラコ・マルフォイがダンブルドアを殺せなかった場合には、その罰としてドラコを殺すつもりだったのです。
ダンブルドアを殺せなかった場合にはドラコがヴォルデモートに殺されてしまうと思ったダンブルドアは、スネイプに自分を殺せと頼みます。
ドラコ・マルフォイがダンブルドアを殺そうとした理由
なぜドラコ・マルフォイにダンブルドアを殺せと命じたのか?と言うと、それはドラコの父親であるルシウス・マルフォイへの見せしめです。
ルシウス・マルフォイは、デスイーターとして失態続きだっため、ヴォルデモートはルシウスに対して怒りを抱いていました。
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ルシウスの失態1:予言の水晶を割ってしまう
謎のプリンスの前作、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』にて、ルシウスはヴォルデモートが求めていた予言の水晶を割ってしまいます。
ルシウスが予言の水晶を割ってしまったせいで、ヴォルデモートは予言の全文を聞くことができなくなってしまいました。
(予言についてはこちらの記事にて解説しています。)
ルシウスの失態2:『リドルの日記』を勝手にホグワーツに持ち込んで破壊される
さらにハリー・ポッター2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』にて、ルシウス・マルフォイは『リドルの日記』を勝手にジニー・ウィーズリーの持ち物に忍ばせ、結果的にハリーに破壊されてしまいます。
ルシウス・マルフォイはヴォルデモートが肉体を失う前(ハリーに死の呪いをかけて自分に死の呪いが跳ね返り、肉体を失う前)に、ヴォルデモーからリドルの日記を託されていました。
『リドルの日記』は、ヴォルデモートの分霊箱の1つだったため、後にこのことを知ったヴォルデモートは激怒します。
ルシウスが『リドルの日記』を持っていた理由や、ジニーの持ち物に入れた詳しい理由についてはこちらの記事で解説しています。
ルシウスの失態3:ヴォルデモートの失脚後真っ先に裏切った
また、ルシウス・マルフォイは、ヴォルデモートが肉体を失った後真っ先に『服従の呪文をかけられていた』と訴え、アズカバンに入れられることを免れた経歴があります。
そのため、ベラトリックス・レストレンジなどのヴォルデモートに対する忠誠心が強いデスイーターからは信頼されていませんでした。
このように複数の失態があり、予言の間での出来事があったため、ルシウス・マルフォイ、敷いてはマルフォイ家への見せしめのために、ドラコ・マルフォイにダンブルドアを殺すように命じたのです。
おそらくヴォルデモートはドラコ・マルフォイにダンブルドアを殺すことはできないと思っており、殺せなかった場合にはドラコを殺すつもりだったのではと考えられます。
理由2.スネイプを完全に信用させるため
また、スネイプがダンブルドアを殺した理由としては、スネイプをデスイーターやヴォルデモートに完全に信頼させるためという理由もあります。
スネイプは、ダンブルドアとヴォルデモートの間の二重スパイのような形を取っており、ヴォルデモート側に対しては『ダンブルドアのスパイをしている』という程で活動していました。
しかし、スパイというのはなかなか信頼獲得が難しいですよね。
結局ダンブルドア側の人間なのではと疑われるのも無理はありません。
そんなスネイプがダンブルドアを殺したことで、ヴォルデモートやデスイーターたちの確固たる信頼を得ることができました。
理由3:破れぬ誓いを立てたから
さらに、スネイプは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の冒頭で、ドラコ・マルフォイの母親であるナルシッサ・マルフォイと『破れぬ誓い』を交わします。
(『破れぬ誓い』についてはこちらの記事にて詳しく解説しています。)
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『破れぬ誓い』で、スネイプは、ナルシッサ ・マルフォイに対して
- どんなことがあってもドラコを守る
- ドラコがダンブルドアを殺せなかった時には、代わりにダンブルドアを殺す
という、上記2つの誓いを交わします。
破れぬ誓いは、破ったら死ぬという、強力な魔力を持った誓いです。
そのため、スネイプがダンブルドアを殺さなければ、誓いの効力によってスネイプが死んでしまう事態になったのです。
私の考察ではありますが、ナルシッサ ・マルフォイから破れぬ誓いの申し出を受けたのは、スネイプやダンブルドアにとっては想定外の出来事だったのではないかと思います。
まあ、破れぬ誓いを立てていなくても、結局はスネイプがダンブルドアを殺すという結末に変わりはないと思いますが・・・。
さらに、あそこで『破れぬ誓い』を結んだことで、スネイプはナルシッサの姉であるベラトリックスの信頼を得ることもできましたし、ダンブルドアを殺したことでヴォルデモートから完全に信頼される立場になりました。
(ヴォルデモートが人を完全に信頼するというのはあり得ませんが、ダンブルドア側についているという疑いは晴れたと思います)
と、こういった経緯でスネイプはダンブルドアのことを殺すという結果になったのでした。
ダンブルドアの「頼む」の意味とは?
では、ダンブルドアが死ぬ間際に言った「頼む」の言葉の意味ですが、これはダンブルドアがスネイプに自分を殺せと命じているため、自分のことを殺せという意味で「頼む」と言ったのだと考えられますね。
また、その先の展開を読めば、ハリーのことに対しても「頼む」という意味合いがあったのかもしれません。
どちらにせよ、ダンブルドアは完全にスネイプを頼りきっていましたから、自分が死んだ後のこと全てに対して「頼む」だったのかもしれません。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、『ハリー・ポッターと死の秘宝』では、スネイプが裏で動くことによってハリーたちの助けになることが多々あります。
ダンブルドアの右手が黒いのは呪いのせい?
最後に、ダンブルドアは死ぬ前に右手が黒く焼け焦げていましたが、あれは一体なんだったのでしょうか?
ダンブルドアの右手が黒かったのは、『呪い』のせいです。
ダンブルドアは、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で、ハリーたちの学校が始まる前、リトル・ハングルトンの村へ行き、マールヴォロ・ゴーントの指輪を見つけます。

マールヴォロ・ゴーントの指輪は、ヴォルデモートの分霊箱の1つとなっていました。
ダンブルドアはヴォルデモートが分霊箱を作っているということを知り、ヴォルデモートを倒すために分霊箱を探していたのです。
しかし、マールヴォロ・ゴーントの指輪についていた黒い石『蘇りの石』の存在に気が付いたダンブルドアは、死んだ妹のアリアナに会いたいがために、右手に指輪をはめてしまいます。
マールヴォロ・ゴーントの指輪には呪いがかけられていますから、その呪いによってダンブルドアの右手が侵されてしまったというわけです。
セブルス・スネイプに呪われた右手を診てもらったダンブルドアですが、右手の呪いは封じ込めたが、いずれ全身に回り死んでしまうと言われてしまいます。
スネイプからは、あと1年の命だと宣告されてしまいます。
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スネイプに自分を殺せと命じたダンブルドアですが、右手が呪われたのは1996年の夏で、実際に殺されたのは1997年の6月。没年は116歳。
ということで、すでにダンブルドアには死期が迫っていたんですね。
もちろんハリーはそのことは知りませんから、スネイプが裏切ったと思ったわけですが、スネイプが殺しても殺さなくても、 ダンブルドアの命は尽きる寸前だったのです。
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まとめ
- スネイプがダンブルドアを殺したのは、ダンブルドアが殺せと命じたから
- ダンブルドアが自分を殺せと命じたのは、ドラコ・マルフォイを守るため
- さらに、ヴォルデモートやデスイーターからスネイプの信頼を得るため
- ダンブルドアの右手は呪いによって侵されており、すでに死期が迫っていた
『ハリー・ポッター』シリーズは、原作本を読んでいないと理解できないところも多々ありますよね。
『ハリー・ポッター』シリーズで何かわからないところがあれば、ぜひコメント欄から質問してみてくださいね!