漫画約束のネバーランドには、人間を食料にしている食人鬼(通称:鬼)が登場します。
バイヨン卿とレウウィス公だけカッコいいから好き
他の鬼はキモい pic.twitter.com/ygpLmlKgq4
— 大聖feat.Moth (@IdalusTuisiana) October 21, 2018
彼らは「農園」と名付けた施設で人間の子供を育て、ある程度、食用児が成長したら食事のために出荷するというシステムを築いています。
なぜこのようなシステムができあがったのか、鬼が人を食べなければならない理由はどこにあるのか等を解説します。
もくじ:好きなところに飛べます
約束のネバーランドで鬼が人間を食べる理由はなぜ?
この物語に登場する「鬼」は元々、細菌のような形の生物だったとされています。
細菌の中には、別の生物の遺伝子を取り入れて進化する「遺伝子の水平伝播」という特性を持っているものがいます。鬼の先祖も同じような能力の持ち主でした。
鬼の先祖は、他の生物を捕食することで色々な力を手に入れ、最終的には人間を捕食することで知性を手に入れ、人間のような社会や政治体制を作り上げるまでに成長したのです。
ただし鬼は、人間を食べ続けることで身体が成り立っているため、食人をストップしてしばらく経つと、肉体が退化してしまいます。そのため食事の好みに関わらず、人間を食べ続けなければならなかったのです。
なぜ農園から人間を提供することになったのか?
ラートリー家との約束
人間を食べ続けなければならない鬼は、長い間人間と戦いを繰り広げてきました。果てしない戦いは、双方に大きな被害をもたらすものでした。
人間側の指導者の一人だったユリウス・ラートリーは、戦いに疲れはて、鬼の支配者たちとの間にある「約束」を交わすことに同意します。
鬼たちのトップに立つ存在(原作では発音できない文字で、アニメでは「あの方」と呼ばれています)はその他の鬼や人間にはない神のような力を持っており、鬼の支配者層代表と人間にそれぞれ代償を払わせることで、鬼と人間の争いをなくす方法を実行することができたのです。
(ややこしいですが、「あの方」は鬼サイドの肩を持っているわけではなく、中立の神様のような存在と考えてください)
世界を二つに分ける
人間は鬼に食べられたくない。鬼は人間を食べ続けたい。
それぞれの要求を解決するために「あの方」が実行したのは、世界を鬼側の世界と人間側の世界の二つに分けることでした。
#wj33 約束のネバーランド
ユリウス…そうなりそうな予感はしてた…。もしかして約ネバ6巻で言われてた置いていかれた土産があの仲間たち…? pic.twitter.com/AreXbDnXXr
— atori (@g_atori) July 13, 2019
鬼側の世界に人間がゼロになってしまうと人を食べられなくなってしまうため、鬼の世界には少数の人間が取り残されることになりました。鬼たちは、この人間たちの子孫を農園で「養殖」して食用にしたのです。
約束の代償
ただし「あの方」との約束は、鬼たちにとっても、ラートリー家にとってもいいことずくめというわけではありませんでした。
ラートリー家のトップと、鬼の支配者層が払うことになった代償は次のようなものでした。
ラートリー家 | 今後代々、鬼の世界と人間の世界の間で調停役・門番役を担う |
---|---|
鬼の支配者層 | 収穫した食用児のうち、最上の肉は「あの方」に捧げる |
自分たちが鬼の食事になる苦しみから逃れたかったラートリー家は、罪もない人間が鬼の食料にされ続ける様をずっと目の当たりにすることになってしまいました。
人間の肉を食べたかった鬼の支配者たちは、一番おいしい肉だけは絶対に手に入らないようになってしまったのです。
鬼は人間を食べないとどうなる?
人間を食べ続ける必要がある鬼が食べるのをやめてしまった場合、具体的にどのような変化が訪れるのでしょうか。
物語後半で、濡れ衣を着せられた鬼社会の貴族・ギーランが登場します。
ギーラン卿
今の世にこういうこと言ってくれる偉い人がもっと必要です。鬼だけど。 pic.twitter.com/8SgpdM1jtB— 瀬谷和弘 (@seyatchi1) May 23, 2020
この鬼は鬼社会から追放される「野良落ち」という刑罰を課せられるのですが、その結果人肉を入手するルートを絶たれてしまい、容姿は貴族だった頃のシャープなものから、ずんぐりと醜い姿へ変貌してしまいました。
それから七百年近く生き続けてはいるものの、農園や市場等から盗んだ人肉を食べることで、かろうじて知性を保っている状態、と説明されています。
人間を食べないと、完全に退化してしまうほどではないにしても、かなり身体が変質してしまうようです。(下は知性が完全に失われている野良鬼の姿)
約束のネバーランド 第62話(速報・考察)不死身の怪物 https://t.co/F32qXmZnn8 pic.twitter.com/1v75i2m1Fc
— manga-ya (@netabare_ya) November 6, 2017
農園がなくなったら鬼は絶滅するのか?
鬼の社会システム
上で説明したギーランのように、人間の肉を食べられなくなってしまうことは、全ての鬼にとって致命的です。
これを利用して、鬼社会の貴族たちは一般の鬼たちを支配してきました。
基本的に鬼の世界の人肉は全て農園で生産されており、農園はすべて王族や貴族の支配下にあるため、彼らに逆らうことができないのです。
「邪血」の存在
しかし何事にも抜け道は存在します。
鬼の中にはごくまれに、人間を食べなくても身体が退化することのない鬼が存在します。
その鬼の血を与えられると、普通の鬼まで同じ体質に変わるので、人を食べが必要もなくなってしまいます。
ですが農園を使った支配体制を失いたくない鬼の貴族や王族は、この体質の鬼を「邪血」と呼んで迫害したのでした。
そのくせ多くの貴族鬼は、自分たちだけは邪血を摂取していたのです。
邪血についてはこちらの記事でも解説しています↓
約束のネバーランドのムジカは何者でペンダントの効果は?食事内容や邪血の少女とは
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まとめ
- 鬼は他の生物を食べてその性質を取り込むことができる
- 人間を食べ続けなければ、退化してしまう
- かつては人間と争っていたが、「約束」を結び、人間の世界と鬼の世界を分けた
- 鬼の世界に取り残された人間を食用児として育てている
- 食用児は鬼の支配者層が管理しているため、一般の鬼は逆らうことができない
- 人を食べなくても退化しなくて済む「邪血」という血を持った鬼も存在する
アニメ第二期や実写映画公開が近々予定されている約束のネバーランド。食人鬼の設定は、物語の根幹に関わる重要な問題なので、これを理解しているかどうかで物語の楽しみ方が変わってきます。
このコラムを読んでいただいたなら、混乱することはないはずです!