『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で、ヴォルデモートはハリーの血を使って復活を遂げましたね。
しかし、あの時なぜハリーの血を使う必要があったのか?詳しいところがわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、ヴォルデモートの復活の儀式について掘り下げていきます。
もくじ:好きなところに飛べます
ヴォルデモートの復活の儀式の詳細
まずは、ヴォルデモートが復活した儀式の詳細について解説していきます。
リドルの墓に連れて来られたハリー
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で、三校対抗試合でハリーとセドリック・ディゴリーが優勝カップを手にすると、優勝カップはポートキーになっており、『リドルの墓』に連れて来られます。(リドルの墓は、ヴォルデモートの父親の墓)
『リドルの墓』には、フードを被ったワームテール(ピーター・ペティグリュー)が居り、セドリックは殺され、ハリーは捕らえられてしまいます。
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そして、ハリーの前には深い石鍋が置かれ、そこには何やら沸々と煮えたぎる液体が入れられていました。
ヴォルデモート復活の儀式の流れ
ワームテールは石鍋の中に、ヴォルデモートを入れます。
その時のヴォルデモートは、このように描かれています。
縮こまった人間の子供のようだった。
ただし、こんなに子供らしくないものは見たことがない。
髪の毛はなく、鱗に覆われたような、赤むけのどす黒いものだ。
手足は細く弱々しく、その顔は
ーこの世にこんな顔をした子供がいるはずがないー
のっぺりと蛇のような顔で、赤い目がギラギラしている。
引用:『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』原作小説より
そして、その次に、ワームテールはこう唱えます。
「父親の骨、知らぬ間に与えられん。父親は息子を蘇らせん!」
ワームテールが呪文を唱えると、ハリーの足元の墓がパックリと割れ、その中から細かい塵や芥が出てきて石鍋に入ります。(おそらくこれはヴォルデモートの父親の骨)
そうすると、シュウシュウと音を立て、液体はあざやかな毒々しい青色に変わります。
その次に、ワームテールは短剣を取り出し、こう唱えます。
「しもべの肉、喜んで差し出されん。しもべはご主人様を蘇らせん。」
そして、ワームテールは自らの手を切り落とします。
そして次に、ヴォルデモートはハリーの目の前にやってきます。
「仇の血、力ずくで奪われん。汝は敵を蘇らせん」
そして、ハリーの右腕の肘の内側を切り裂き、その血を薬瓶に入れ、石鍋に注ぎます。
そうすると、石鍋は四方八方にダイヤモンドのような閃光を放ち、濛濛たる白い蒸気が立ち昇ります。
そして、石鍋の中から、骸骨のように痩せ細った背の高い男が現れます。
ヴォルデモートが肉体を復活させたのです。
と、ヴォルデモートは以上の工程で肉体を復活させることに成功しました。
ヴォルデモート復活の儀式に必要だったもの
肉体復活のために使ったのは、
- 父親の骨
- しもべの肉
- 仇の血
以上の3つですね。
ヴォルデモートの肉体を復活させた闇の魔術について、原作でも詳しいことは述べられていませんが、分霊箱と同じくらい非道な闇の魔術であることは間違いありません。
分霊箱について詳しくはこちらの記事にて詳しく解説しています。
ヴォルデモートがハリーの血を使ったのはなぜ?
では、ヴォルデモートはなぜハリーの血を使ったのでしょうか?
ヴォルデモートがハリーの血を使ったことには、ハリーにかけられている護りの魔法が関係しています。
『護りの魔法』とは
『護りの魔法』は、ハリーが1歳の時、ヴォルデモートから死の呪いを受けた際、ハリーの母であるリリーがハリーのことを命懸けで守ったことで、ハリーに『護り』の力が生まれました。
そして、ハリーに攻撃はおろか、触れることもできないようにしたのです。
そのため、『ハリー・ポッターと賢者の石』で、賢者の石を守ろうとしたハリーにヴォルデモートが憑依したクィレルが襲いかかると、クィレルは焼けてしまいましたね。
クィレルがなぜ死んだのか?についてはこちらの記事にて詳しく解説しています。
ハリーに対して護りの魔法がかかっている状態では、ヴォルデモートはハリーに手出しすることができません。そのため、ヴォルデモートはハリーの血を自らに取り入れることで、リリーの『護りの魔法』の効力がなくなると思ったのだと思われます。
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現に、ヴォルデモートは肉体を手に入れた後、ハリーにがっつり触っています。
ヴォルデモートはハリーに対して攻撃をすることができるようになったというわけです。
ヴォルデモートはハリーに攻撃するために、ハリーの一部を自分の体に取り入れたというわけですね。
リリーがかけた『護りの魔法』については、こちらの記事にて詳しく解説しています。
ヴォルデモートが赤ちゃんみたいな姿だったのはなぜ?
最後に、ヴォルデモートの姿が赤ちゃんみたいだった理由について解説します。
こちらは先ほど少し触れましたが、ハリーもヴォルデモートの姿を見た際に
縮こまった人間の子供のようだった。
ただし、こんなに子供らしくないものは見たことがない。
髪の毛はなく、鱗に覆われたような、赤むけのどす黒いものだ。
手足は細く弱々しく、その顔は
ーこの世にこんな顔をした子供がいるはずがないー
のっぺりと蛇のような顔で、赤い目がギラギラしている。
引用:『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』原作小説より
と思ったと原作の中でも記載されています。
映画の中でも、ワームテールの腕に抱かれたヴォルデモートは、まるで赤ちゃんのような姿でした。
ここからは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』以降のネタバレになるので、ネタバレしたくない方はご注意くださいね。
ヴォルデモートは一度死んでいる
ヴォルデモートは、ハリーが1歳の時のハロウィーンの日、ハリーを殺そうとしましたが、リリーの『護りの魔法』によってヴォルデモート自身に死の呪いが跳ね返り、肉体を失ってしまいました。
なぜヴォルデモートがハリーを殺そうとしたのか?については、こちらの記事にて詳しく解説しています。
ヴォルデモートはこの時、事実上一度死んでいます。
しかし、『分霊箱』という闇の魔術によって、ヴォルデモートの『魂のみ』が生きている状態になったのです。
分霊箱の仕組み
分霊箱とは、簡単に言うと『不死身』を手に入れるための魔法です。
殺人を犯すことによって魂を分裂させ、その魂を何か『物』に閉じ込めておくことで、仮に肉体が滅んでも魂は生き永らえるため、再び復活することが可能になります。
ヴォルデモートはハリーに死の呪いをかける前に、この『分霊箱』を作っていました。
そのため、ハリーにかけた死の呪いが自分自身に跳ね返っても、分霊箱の中のヴォルデモートの魂のみが生きている状態になったのです。
ユニコーンの血によってあの状態になった
ヴォルデモートは魂のみの状態になったため、肉体はありません。
肉体がない状態からあの赤ちゃんみたいな姿になったのは、『ユニコーンの血』を飲んでいたからです。
『ハリー・ポッターと賢者の石』の時にも、ヴォルデモートは禁断の森にいたユニコーンを殺し、その血を飲んでいました。
ユニコーンの血は銀色のドロドロした見た目をしており、飲んだものは死に瀕していても生き長らえると言われています。
しかし、ユニコーンの血を飲んだ者は呪われてしまうとも言われています。
ヴォルデモートはワームテールの世話になっていた
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で、生きていることが知られたワームテール(ピーター・ペティグリュー)でしたが、結局ネズミの姿になって逃げてしまいましたよね。
あのあと、アルバニアの森に行ったワームテールは、ヴォルデモートのことを発見。
ヴォルデモートのためにユニコーンの血を飲ませるなど、身の回りの世話をしてきました。
ワームテールの世話もあったため、ヴォルデモートは赤ちゃんのような姿まで回復することができたのです。
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まとめ
- ヴォルデモートが復活した儀式ではハリーの血や自分の父親の骨を利用した
- ヴォルデモートがハリーの血を必要としたのは護りの魔法の効力を無くすため
- ヴォルデモートが赤ちゃんのような姿だったのは、魂だけの状態からユニコーンの血を飲んで少しだけ回復したから
『ハリー・ポッター』シリーズは原作小説を読んでいないと難解な部分が結構ありますよね。
『ハリーポッター』シリーズについては詳しく解説&考察しているので、その他の解説&考察記事もぜひ読んでみてくださいね!