『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、肝となるのがヴォルデモートの記憶。
つまり、トム・リドルの存在です。
しかし、そもそもなぜあの日記を介してトム・リドルが現れたのか?
ヴォルデモートの記憶とは一体どういう意味なのかや、スリザリンの継承者についても解説していきます!
もくじ:好きなところに飛べます
秘密の部屋でトム・リドルが現れた理由
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、ジニーが秘密の部屋に連れ去られ、ジニーを助けるためにハリーとロンが秘密の部屋へ向かいます。
ロンとは途中で離れ離れになってしまいますが、ハリーが秘密の部屋へたどり着くと、そこにはトム・リドルという青年の姿がありました。
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トム・リドルが現れた理由は、『日記』に秘められていた記憶の力によって姿を表すことができたからです。
ただし、トム・リドルが生きた人間として現れるわけではなく、実態のない幽霊のような形ですね。
この『記憶』の部分については少し複雑なので、後ほど詳しく解説します。
トム・リドルとヴォルデモートは同一人物
そして、トム・リドルとヴォルデモートは同一人物です。
ヴォルデモートの本名がトム・リドルと言います。
この『トム・リドル』という名前は、ヴォルデモートのマグルの父親と同じ名前です。
ヴォルデモートがホグワーツ在学中に、自分の父親について知り、自分の名前を嫌うようになりました。
そのため、ヴォルデモートは『トム・リドル』という名前を捨てて、『ヴォルデモート卿』として活動するようになったのです。
TOM MARVOLO RIDDLE(トム・マールヴォロ・リドル)
I AM LORD VOLDEMORT(俺様はヴォルデモート卿だ)
となります。
自分の名前であるトム・リドルを文字った名前が『ヴォルデモート卿』だったんですね。
トム・リドルはヴォルデモートの過去の記憶
それでは、ここからトム・リドルがなぜヴォルデモートの記憶として登場したのか?という核心の部分について解説していきます。
・・・が、かなりハリーポッターの後半ストーリーのネタバレも含むため、ネタバレしたくないよって方はここは飛ばしてください!
トム・リドルはヴォルデモート卿の過去の記憶として登場しましたが、その肝となるのは『リドルの日記』です。
リドルの日記には、闇の魔術がかけられており、日記を手にした者の心に入り込む力を持っていました。
リドルの日記はヴォルデモートの分霊箱
なぜそのような力があるのかというと、リドルの日記はヴォルデモートの『分霊箱』の1つになっているからです。
分霊箱とは、自らの魂を分裂して閉じ込めておくという、闇の魔術の1つです。
ヴォルデモートはこの『分霊箱』を複数作ることによって、魂を分裂しておき、自分の体が滅びても肉体を復活できるようにしていたのです。
分霊箱についての解説はかなり長くなるので、もしもっと知りたいよって方はこちらの記事を参考にしてください。
ヴォルデモートは、リドルの日記も自分の分霊箱にしていました。
分霊箱の特性として、近くにいる人物の心に入り込み、体を操るような働きをします。
ルシウス・マルフォイがジニーの大鍋にリドルの日記を忍ばせたことで、ジニーはリドルの日記を使うようになり、次第に日記にのめり込むようになります。
日記にのめり込んだジニーを利用して、ヴォルデモート(トム・リドルの記憶)はジニーの心に入り込み、ジニーを思い通りに操ることができました。
そのため、ジニーは血で壁に字を書いたり、秘密の部屋を開けたりしたのです。
なぜルシウスがリドルの日記を持っていたのかについてはこちらの記事で解説しています。
現在のヴォルデモートの意識下ではない
ただし、これはヴォルデモートの現在の意識下の元に行われた行動ではなく、あくまでも『記憶』です。
ジニーを思い通りに操ったり、バジリスクを使ってハリーを殺そうとしているのは、あくまでも16歳のヴォルデモートの『記憶』であり、現在進行形でヴォルデモートの意識があるわけではないのです。
トム・リドルが日記の中に記憶を入れた理由
では、そもそもなぜトム・リドルは日記の中に16歳の自分の記憶を入れたのか?
これは、原作の中でヴォルデモート(トム・リドル)自身が語っています。
「僕の在学中に『秘密の部屋』をふたたび開けるのは危険だと、僕にはわかっていた。しかし、探索に費やした長い年月をむだにするつもりはない。日記を残して、十六歳の自分をその中に保存しようと決心した。いつか時が巡ってくれば、だれかに僕の足跡を追わせて、サラザール・スリザリンの崇高な仕事を成し遂げることができるだろうと」
引用:ハリー・ポッターと秘密の部屋原作小説より
ヴォルデモートは、ホグワーツ在学中に一度秘密の部屋を開いています。
そしてその時、トイレにいる嘆きのマートルがバジリスクの目を見て死んでしまったのです。
そのため、再び秘密の部屋を開くことは危険だと思い、スリザリンの継承者となる自分の『子孫』に秘密の部屋を開くという仕事を託したということです。
トム・リドルが秘密の部屋を開いた目的
ちなみに、なぜトム・リドルが秘密の部屋を開いたのか?についてですが、おそらく
マグルを殺すため
というのが目的だったと思われます。
トム・リドル自身が半純血で、マグルの血が入った魔法使いですが、母親を捨てた自分の父親がマグルだったこともあり、自分の血にマグルの血が入っていることに対してひどくコンプレックスを抱いています。
そのため、ヴォルデモートは昔からマグルが魔法使いや魔女になるべきではないという純血主義の考えを持っています。
ホグワーツにはハーマイオニーのようなマグル生まれの魔法使い・魔女がたくさんいますから、それらのマグル生まれの血を途絶えさせることによって、完全に純血の魔法使い・魔女だけの魔法社会を作ろうというのが、ヴォルデモートの考えなのです。
そして、自分がスリザリンの末裔であると知ったヴォルデモートは、サラザール・スリザリンが作ったと言われている『秘密の部屋』を開き、中にいるバジリスクという大蛇を使ってマグル生まれを殺そうと考えたというわけです。
ヴォルデモート(トム・リドル)はスリザリンの継承者
ヴォルデモート(トム・リドル)は、スリザリンの継承者です。
サラザール・スリザリンは蛇語を話すことができましたが、子孫にもその能力は引き継がれており、そのためヴォルデモートも蛇語を話すことができます。
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『秘密の部屋』の映画では詳しく語られませんが、ヴォルデモートの母親がスリザリンの末裔であるゴーント家の娘:メローピー・ゴーントなのです。
しかし、メローピーは近くに住むマグル:トム・リドルに恋をして、惚れ薬を使ってトム・リドルと結婚。
子供であるヴォルデモート(トム・リドル)を授かりました。
しかし、メローピーが惚れ薬を使い続けることをやめた途端、父親であるトム・リドルは家を出て行ってしまいます。
その後メローピーは孤児院でトム・リドルを産み落とすと、そのまま死んでしまいました。
ヴォルデモートの出生や経歴についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ハリーが蛇語を話せる理由
最後に、ハリーがなぜ蛇語を話せるのか?その理由について解説していきます。
ちなみに、ハリーはスリザリンの継承者ではありません。
ここからは先ほどよりももっと核心的なネタバレになるので、ネタバレしたくない方は絶対に読まないでください!
ハリーが蛇語を話すことができるのは、スリザリンの継承者であるヴォルデモートの分霊箱の1つになっているからです。
つまり、ハリーの中にヴォルデモートの魂の一部が存在しているということ。
ハリーは1歳の時にヴォルデモートに殺されかけましたが、その際にヴォルデモートの魂が分裂してしまい、ヴォルデモートの知らぬ間にハリーを自らの分霊箱にしてしまったのです。
そのため、ハリーはヴォルデモートの能力の1つである『蛇語』を話すことができるのです。
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まとめ
- 秘密の部屋でトム・リドルが現れたのは、リドルの日記にトム・リドルの記憶が込められていたから
- トム・リドルとヴォルデモートは同一人物で、トム・リドルはヴォルデモートの本名
- トム・リドルはヴォルデモートの16歳の記憶に過ぎない
- トム・リドル(ヴォルデモート)は母親がスリザリンの末裔なので、スリザリンの継承者
そのほかハリー・ポッターシリーズでわからないことがあれば、どんどんコメント欄から質問してくださいね!