『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で登場する、黒いマントのようなものを被った気味の悪い生き物:ディメンター。
ハリーはたびたびディメンターに襲われてしまいますが、なぜディメンターはハリーを狙うのでしょうか?
また、ディメンターにチョコレートが効果がある理由や、ディメンターを倒す呪文(方法)などについて解説していきます!
もくじ:好きなところに飛べます
ディメンターはなぜハリーを狙う?
ハリーがホグワーツに向かうホグワーツ特急の中で、ハリーだけがディメンターの餌食になってしまいました。
他の生徒はディメンターに狙われなかったのにも関わらず、なぜディメンターはハリーを狙ったのか?
この理由については、『闇の魔術に対する防衛術』の教師であるリーマス ・ルーピンは、こう考察していました↓
吸魂鬼がほかのだれよりも君に影響するのは、君の過去に、だれも経験したことのない恐怖があるからだ
引用;『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』原作小説
ハリーは1歳の時に両親を殺されています。
ハリーがディメンターに襲われた時に聞こえる悲鳴は、自分の母親の悲鳴です。
そんな壮絶な体験は、なかなか他の人が体験するような経験ではありませんよね。
ハリーの中には人には経験し得ないような『辛い体験』があるため、ディメンターはその『匂い』のようなものを嗅ぎつけてハリーに狙いを定めているのです。
ディメンターの好物は『幸福な記憶』
ディメンターの好物は、人の『幸福な記憶』です。
幸福な記憶を全て吸い取ることで、絶望的な気持ちにさせるのがディメンターたちの目的なのです。
ハリーには人よりも辛い経験があるので、幸せな気持ちを全て吸い取れば、人よりも絶望的な気持ちになる・・・というわけです。
ディメンターはこのように、ひどく辛い経験をしている人を狙うのが好きなのです。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』でハリーが狙われたのは別の理由
ちなみにですが、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の冒頭で、ハリーがディメンターに狙われたのは別の理由です。
プリベット通り(ハリーが暮らしているマグルの世界)にディメンターを送り込んだのは、魔法省です。
ハリーは4作目の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の最後に、セドリックがヴォルデモートに殺されたと証言しました。
しかし、魔法大臣のファッジは、ヴォルデモートが復活したなどとは認めたくありません。
そのため、ハリーがした証言が「嘘である」と思わせるために、わざとマグルの世界にディメンターを送り込んだのです。
通常マグルの世界でディメンターがウロウロしているなんてことはあり得ませんから、他の人が聞いたら
ハリーは頭がおかしくなった=だからヴォルデモートが復活したなどと言っている
と解釈するわけです。
ファッジはそのために、あえてハリーの前にディメンターを送り、襲わせたのです。
ディメンターに襲われた時にチョコレートが効果がある理由
ディメンターに襲われた時、ルーピンがハリーにチョコレートを食べなさいと言います。
その他にも、原作の中では校医であるマダム・ポンフリーも、ハリーが襲われた後にチョコレートを口に詰め込んでいました。
なぜディメンターに襲われた時にチョコレートが効果があるのか?
詳しいことは原作の中でも明らかにされていません。
チョコレートを食べるとセロトニンが生成される
チョコレートには、セロトニンを生成する効果があると言われています。
セロトニンとは、『幸せホルモン』とも呼ばれ、気分を向上させるような働きがあります。
抗うつ成分「セロトニン」には気分を調整する働きがあり、不足すると気分が落ち込みやすくなります。チョコレートに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、セロトニンの原料となるためチョコレートを食べるとセロトニンが生成され、精神の安定につながります。またチョコレートの甘味でβエンドルフィンが分泌されることで高揚感が得られます。この2つの効果により「気分があがる!」と言われています。
引用:西宮回生病院HPより
ディメンターは、幸せな気分を吸い取って、人を絶望的な気持ちにさせます。
そのため、ディメンターに襲われた後にチョコレートを食べることで、ディメンターに吸われてしまった『幸福感』を取り戻すために、チョコレートが効果的なのではないでしょうか?
ディメンターを倒す呪文&方法
ディメンターを殺す・・・というか、根本から撃退する方法は原作の中でも明言されていません。
追い払う方法は『守護霊の呪文』
ディメンターを根本的に倒すことはできませんが、追い払うことはできます。
それが、『守護霊の呪文』です。
ハリーがルーピンから教えてもらった
エクスペクト・パトローナム
ですね。
パトローナムというのは、『パトローナス=守護霊』が語源になっています。
と言っても、このパトローナスというのはハリーポッターシリーズの中だけに登場する造語なので、本来英語で守護霊は
と言います。
パトローナスの呪文は、この守護霊を呼び出して、自分を守るための呪文です。
守護霊とは?
ハリー・ポッターで登場する守護霊は、動物の形をしています。
魔法使い・魔女のそれぞれに守護霊がいて、それぞれ違う特徴を持っています。
例えば、ハーマイオニーの守護霊はカワウソ、ロンの守護霊はテリア(犬)です。
ちなみに余談ですが、呪文が得意なハーマイオニーは、守護霊の呪文とほうきに乗ることは苦手です。
ハリーの守護霊は『雄鹿』で、ハリーの父親であるジェームズ・ポッターと同じ守護霊の形をしています。
ハリーの母親のリリーは『雌鹿』の守護霊でした。
話が少し逸れてしまいましが、この守護霊の呪文を上手く使いこなすことができれば、複数体のディメンターを追い払うことも可能になります。
しかし反対に、守護霊の呪文をうまく使えないと、力を発揮できず、ディメンターを追い払うことはできません。
ディメンターの繁殖が止まれば絶滅する
守護霊を使えばディメンターを追い払うことができますが、ディメンターを追い払い続ければ、次第にディメンターは人の『幸福な記憶』を吸い取ることができなくなり、力が失われていきます。
人間で言えば、『食べ物を食べていない状況』になるわけです。
つまり、餓死してしまいます。
ディメンターが死んでいき、繁殖が途切れれば、次第に数が減り絶滅するとされています。
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まとめ
- ディメンターがハリーを狙うのは、ハリーが人と比べ物にならないくらい辛い経験をしているから
- ディメンターに襲われた時にチョコレートが効果があるのは、セロトニンが生成されるからと考察できる
- ディメンターを根本的に倒す方法はないが、パトローナスの呪文で追い払うことはできる
そのほかハリー・ポッターシリーズでわからないことがあれば、どんどんコメント欄から質問してくださいね!