『ハリー・ポッター』シリーズで、ちょっと嫌な先生として登場するセブルス・スネイプ。
しかし、最終的にはハリーのことを守ってくれていた良い先生ということがわかります。
ハリーがスネイプの記憶を見ると、ハリーの母親のリリーと同じ、雌鹿の守護霊を出すスネイプの姿が。
ハリーのお母さんと、スネイプの守護霊はなぜ同じなのでしょうか?
また、『永遠に』のセリフの意味や、かわいそうなのかについてもまとめてみました!
もくじ:好きなところに飛べます
スネイプとリリーの守護霊が同じ理由
まずは、スネイプとリリーの守護霊が同じ理由についてですが、端的に言うと
スネイプとリリーの守護霊は、同じ『雌鹿』の形をしていました。
この投稿をInstagramで見る
スネイプの守護霊は変化した
実は、元々スネイプの守護霊がリリーと同じ雌鹿だったわけではありません。
スネイプの守護霊が変化したのは、リリーがヴォルデモートに殺されて亡くなってから。
リリーを想い続けていたスネイプは、リリーが亡くなったショックから自分の守護霊が変化してしまったのかもしれません。
なぜスネイプの守護霊が変化したのかについては、はっきりしたことは語られていません。
リリーの守護霊が雌鹿の理由
リリーの守護霊が雌鹿の理由についても、特にはっきりしたことは語られていませんが、おそらく夫であるジェームズ・ポッターの守護霊が雄鹿であることに関係していると考えられます。
ジェームズ・ポッターの守護霊が雄鹿だったため、ホグワーツ在学中から交際していた2人の守護霊が、つがいのように雌鹿と雄鹿になった可能性があります。
ディーンの森の雌鹿はスネイプの守護霊
ちなみに、みなさんお察しの通り、ハリーたちがディーンの森に隠れていた時、雌鹿の守護霊を使わせてグリフィンドールの剣を置いて行ったのはスネイプです。
自分の姿で行けば、ハリーたちに攻撃される(ハリーたちはスネイプがまだ敵だと思っていた)ため、スネイプが守護霊の呪文を使ってグリフィンドールの剣をハリーに託しました。
スネイプがダブルスパイとして活動していた理由はこちらの記事で解説しています。
スネイプの「永遠に」の意味とは?
スネイプは、ダンブルドアとの会話の中で、「永遠に」と言いながら、リリーと同じ雌鹿の守護霊を出現させています。
この「永遠に」の意味は、
という意味ですね。
では、スネイプはなぜそこまでリリーを想い続けているのか?スネイプとリリーの関係性から振り返ってみましょう。
スネイプとリリーはホグワーツの同級生
スネイプとリリーは、ホグワーツ時代の同級生です。
さらに、ホグワーツに入学する前から知り合いだったこともわかっています。
この投稿をInstagramで見る
スネイプが住んでいた近所に、リリーの一家が住んでいました。
リリーが不思議な力を使って姉のペチュニアを驚かせているところを、スネイプは見ていました。
スネイプはリリーに魔法の世界のことを教え、次第に2人は仲良くなっていきます。
原作の中の描写では、おそらくスネイプは以前からリリーのことを知っていて、リリーが魔法を使う様子を見ていたのかもしれません。
その時にはすでに、恋心のようなものがあったと考えられます。
次第に2人の距離が開いていく
ホグワーツに入学した2人でしたが、リリーはグリフィンドール。
スネイプはスリザリンに組み分けされます。
リリーがいたグリフィンドールには、ハリーのお父さんであるジェームズや、親友のシリウス、ルーピン、ペティグリューなどがいました。
最初は仲良くしていたスネイプとリリーでしたが、スネイプは同じスリザリン寮のエイブリーやマルシベール(後にデスイーターになる)らと仲良くしていること、そして、闇の魔術を使用していることをリリーが快く思わず、2人の距離は離れていきます。
さらに、リリーはこの時ジェームズ・ポッターを
「傲慢で嫌なやつ」
と発言していますが、この時すでにジェームズとリリーはお互いのことを好き同士になっていたのではないかと思います。
スネイプは、リリーがジェームズのものになることを許せなかったのでした。
決定的な出来事
その後、リリーとスネイプの溝が深まる決定的な出来事が起こります。
それは、ハリーの父親のジェームズと、シリウスが一緒にスネイプを宙吊りにして虐めた後のこと。(『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』でもこのシーンが登場します)
リリーはいつものようにスネイプを庇いますが、スネイプは恥ずかしさからリリーのことを
「穢れた血」
と呼んでしまったのです。
スネイプはリリーに「穢れた血なんて言うつもりはなかった」と弁明しますが、リリーは怒ってしまいます。
今までスネイプと仲良くしていたのに、スネイプは自分(リリー)以外のマグル生まれに対しては「穢れた血」と蔑んでいることを知っていると。なぜ自分だけは違うと言い切れるのかと。
スネイプはここで、リリーに自分の気持ちを伝えれば、2人が離れ離れになることはなかったのかもしれません。
リリーは闇の魔術を使い、デスイーターになろうとしているスネイプと距離を置いたのです。
その後もリリーを想い続けていた
リリーと離れてしまったスネイプですが、その後もリリーのことを思い続けていました。
しかし、スネイプは後にデスイーターとなり、リリーの人生と交わることはありませんでした。
さらに、自分が予言の内容をヴォルデモートに話したことで、リリーはヴォルデモートに殺されてしまい、スネイプはリリーの死後もずっと自分がしてしまったことを後悔し、リリーのことを想い続けています。
予言についてはこちらの記事で解説しています。
スネイプは報われなくてかわいそう?
ずっとリリーを想い続けていたのに、結局スネイプは最後まで報われることはありませんでした。
リリーはなぜジェームズを好きになったのか?
そもそもの疑問は、リリーはなぜジェームズを好きになったのか?謎でしかありません。
確かに、スネイプはホグワーツの学生時代に闇の魔術を使ったり、ちょっと怪しげな感じはありましたが、ホグワーツ入学前から友人同士だったはず。
それなのに、そんなスネイプをいじめるジェームズに恋をするって、
リリーおかしくないか?
サイコパス?
って思ってしまいます。
自分の友人をいじめられたら、普通嫌いになると思いますが・・・。
ジェームズはそんなに良いやつではないと思う
ハリー・ポッターのストーリーでは、どうしてもハリーが主人公で、さらにジェームズがすでに死んでいるため、
ジェームズ・ポッター=なんかすごい人(?)
みたいなイメージがありますが、ぶっちゃけ学生時代のことを考えてみると、そんなにすごい人でも良いやつでもないような・・・って気がするんですよね。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、ハリーがスネイプから閉心術の授業を受けている時に、スネイプの記憶に入り込んだ時にハリーが見た光景からしても、それは明らかです。
自分が気に入らないからと言って、スネイプのことを逆さ吊りにしていじめるジェームズ、ただのクズですやんって思います。
学生時代ってちょっとヤンチャな人がモテるみたいなのあるじゃないですか。
でも、大人になったらミニバン乗ってるただのマイルドヤンキーみたいな(笑)
意外とクラスの隠キャが実はめっちゃ有望株だった的な。
なんとなくそれがジェームズとスネイプに当てはまらなくもないような・・・?って気がしちゃうんですよね(笑)
まあ、ジェームズとシリウスは、学生時代成績も優秀だったので、確かにモテる要素はあったのかもしれないですけどね。
ジェームズの卑劣エピソード
ちなみに、特に卑劣だなと思ったのは、
- リリーの前ではスネイプをいじめるのをやめた
- 4対1の時にしかスネイプを攻撃しなかった
というエピソード。
これは『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、シリウスがジェームズについて語った時にわかったのですが、リリーと恋愛関係に発展したいジェームズは、リリーの前だけでスネイプをいじめることをやめました。
リリーはスネイプがいじめられる姿を見ることがなくなったので、次第にジェームズに惹かれて行った可能性もあります。
また、ジェームズは自分たち(シリウス・ルーピン・ペティグリュー)の4人で一緒にいる時にしかスネイプに攻撃しませんでした。
しかも、スネイプが1人でいる時だけ。
なんて卑劣なやつなんでしょう。
このエピソードを読んで、ますますジェームズが卑劣なやつだと思いました。
ハリーはジェームズの卑劣な性格が遺伝しなくて心底良かったと思います。
スネイプの元々の気質があったにせよ、いじめられて性格が歪んで、闇の魔術にハマった可能性も無きにしも非ずって感じですしね。
ハリポタ&ファンタビの映画や原作本を無料で見る方法
『ハリーポッター』シリーズの映画を全作品無料視聴する方法はこちら
まとめ
スネイプの守護霊がリリーと同じ雌鹿だったのは、リリーのことを想い続けていたため、スネイプの守護霊がリリーの死後に変化した
スネイプはホグワーツ入学前からリリーと親しく、好意があったと考えられる
しかし、スネイプの「穢れた血」発言により、リリーと疎遠になってしまう
スネイプは自分がヴォルデモートに予言を伝えてしまったことで、リリーが死んでしまったという自責の念に駆られている
『ハリー・ポッター』シリーズで何かわからないことがあれば、コメント欄から質問してくださいね!