『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの誕生』で名前のみの登場となったリタ・レストレンジが登場しますね。
レストレンジと聞くと、ベラトリックス・レストレンジを想像する方が多いと思いますが、リタ・レストレンジとベラトリックス・レストレンジにはどんな関係があるのでしょうか?
また、レストレンジ家の家系図や、リタ・レストレンジが闇の魔術の防衛術の授業で怖がっていたあの白い布は一体何?などについて解説していきます。
もくじ:好きなところに飛べます
リタ・レストレンジのプロフィール
まずは、リタ・レストレンジのプロフィールを紹介していきます!
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生年月日 | 1896年9月頃 |
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出生地 | レストレンジ家(フランス) |
職業 | 魔法省魔法法執行部 |
出身校 | ホグワーツ(スリザリン) |
没年 | 1927年 ゲラート・グリンデルバルドの手によって殺害 |
リタ・レストレンジは、レストレンジ家に生まれた純血の魔女です。
ホグワーツ在学中はスリザリン寮に入っていましたが、学友とは上手くいかず、孤立していました。
同級生でちょっと変わった生徒だったニュートと一緒に過ごすことも多く、ニュートはリタに好意を持っていましたが、リタは「奪う人」でした。
さらに、リタが行なった実験でホグワーツの多くの生徒が危険に晒され、ニュートはその罪を被って退校処分になったという過去もあります。
その後リタはホグワーツ卒業後にイギリス魔法省に入局し、同じく魔法省勤めで闇祓い、ニュートの兄であるテセウス・スキャマンダーと婚約。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、リタとニュートが婚約したと誤報が流されてしまいます。
その後リタは自らの家の墓であるパリのレストレンジ家の墓にてグリンデルバルドに逆らったことから殺害され死亡。
リタ・レストレンジがボガートの授業で怖がった白い布の正体は?
そんなリタ・レストレンジですが、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』にて、ホグワーツ時代のリタ・レストレンジと、ニュート・スキャマンダーが登場するシーンがありましたね。
マネ妖怪ボガートという、その者が怖がるものに返信する妖怪を「リディキュラス」の魔法で倒す授業で、リタ・レストレンジの番になるとボガートは白い布に変身しました。
(ちなみにニュートはデスクワークが嫌いなのでデスクに変身した)
辺り一面が暗くなり、白い布がゆらゆら舞う姿・・・
一瞬オブスキュラス?と思いましたが、黒ではなく白い布。
あれは一体何?と思った方も多いのではないでしょうか?
リタ・レストレンジがボガートの授業で怖がったあの白い布は、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の最後の方で正体が判明します。
リタ・レストレンジが怖がったあの布は弟のお包み
リタ・レストレンジが怖がったあの布は、リタ・レストレンジの弟が包まれていたお包みです。
リタ・レストレンジの家はちょっと複雑なので、後ほど詳しく解説しますが、リタ・レストレンジは父親が預けたハーフエルフ(半分魔女で半分エルフ)の小間使いと共にアメリカに渡る船に乗ります。
厳密に言うと、父親はリタ・レストレンジの弟のコーヴァス・レストレンジJr.のみをアメリカに連れて行こうと思っていましたが、リタ・レストレンジは一緒にアメリカに行くことにしました。
しかし、弟のコーヴァスは赤ちゃんなので全く泣き止まず、リタはうんざりしていました。
リタは弟のコーヴァスを別の見知らぬ大人しい赤ちゃんと取り替え、束の間の休息を味わおうとしていました。
が、そんな時、船が沈没しそうだという警報が鳴ります。
予想外の事態でしたが、本物の弟のコーヴァスを連れ戻す時間がなかったリタは、そのまま他人の赤ちゃんを抱いて救命ボートに乗り込みます。
コーヴァスと取り替えた赤ちゃんの母親が、コーヴァスを抱いて別の救命ボートに乗っていました。(その母親はもちろんコーヴァスとは知らない)
しかし、本物のコーヴァスを抱いた女性(リタが抱いていた赤ちゃんの母親)が乗った船は沈んでしまい、コーヴァスは白いお包みと共に海の中に飲み込まれていってしまいます。
リタ・レストレンジがボガートの授業で見たのは、海に飲み込まれて行くコーヴァスの姿だったのです。
リタは、自分があの時弟と赤ちゃんを取り替えなければあんなことにはならなかったのにと悔やみました。
そのため、自責の念からあの白いお包みと、海に飲み込まれて行くコーヴァスの姿がトラウマとなり、リタの怖がるものとなったのでした。
リタ・レストレンジの弟はどうなった?
しかし、リタ・レストレンジは弟が死んだことを小間使いのハーフエルフにも言わず、誰もそのことは知りませんでした。
そして、リタ・レストレンジとは血の繋がらない弟はハーフエルフと共に過ごしたのち、里親のベアボーンの元へと送られます。
リタはその後ホグワーツに通うようになり、おそらく弟の所在やハーフエルフについてわからなくなってしまったのではと思います。
実際にリタはずっと弟が行方不明だと思っていました。
(厳密に言うとリタは弟を自分が死なせたと思っていたので、本物の弟が死んでいることは知っていましたが、実の弟ではないリタが連れてきたあの赤ちゃんという意味)
そして、まだ本当かどうかは映画の中でも明らかになっていませんが、おそらくリタがコーヴァスと交換してしまった”弟”が、クリーデンスなのではないかという結論に達します。
クリーデンスは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で虐待されていた里親に預けた人物が誰なのかを突き止め、その人物に会いに行きます。
すると、会いに行った先にはリタと一緒にいたハーフエルフのアーマがいました。
そのことからも、リタの本当の弟と交換された赤ちゃんは、クリーデンスである可能性が極めて高いですね。
クリーデンスの正体については、こちらの記事で詳しく解説しています。
リタ・レストレンジの兄は誰?
リタ・レストレンジには、弟の他に兄が存在します。
リタは兄の存在を知りませんでしたが、実はリタ・レストレンジの兄とは、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の最初の方でニュートたちを捕まえて襲おうとしたユスフ・カーマという黒人男性です。
リタ・レストレンジとユスフ・カーマは、異父兄弟です。
そのため、リタはユスフの存在を知っていたようですが、会った事はなかったようです。
リタ・レストレンジの複雑な家庭事情
ロレナ・カーマが服従の呪文にかけられる
どうして異父兄弟なのかというと、リタ・レストレンジの父親であるコーヴァス・レストレンジSR(弟と同じ名前なので紛らわしいですが・・・)は、リタ・レストレンジの母親のロレナ・カーマに一目惚れし、服従呪文を使ってロレナを自分の元へと連れ去ります。
ロレナ・カーマとコーヴァス・レストレンジSRはその後リタ・レストレンジを授かりますが、コーヴァス・レストレンジSRはリタのことを全く愛していませんでした。
コーヴァス・レストレンジSRは、男の子の子供が欲しかったのです。
コーヴァス・レストレンジJr.の誕生
そのうちにロレナは亡くなり、コーヴァス・レストレンジSRはすぐにクラリス・トレンブレイという女性と再婚します。
そして、コーヴァスSRはクラリスとの間にも子供を授かり、その子供こそがコーヴァス・レストレンジJr.だったのです。(リタの弟・異母兄弟)
コーヴァス・レストレンジSRはコーヴァスJr.のことをとても愛していました。
しかし、自分がやったこと(リタの母親であるロレナを連れ去ったこと)への報復を恐れ、コーヴァスJr.を自分の元から遠ざけ、守ろうと考えたのです。
コーヴァスとリタがアメリカに渡る
そこで、コーヴァスSRは、ハーフエルフを使ってコーヴァスJr.をアメリカに送り、敵に見つからないようにさせました。
しかし、残念ながらその船の中でコーヴァスは亡くなってしまいます。(先ほどのリタの話に戻る)
コーヴァスSRがなぜハーフエルフを使ったのかというと、エルフの血が入っていると魔力が弱まり、敵が追跡できなくなるからと映画の中では言われていました。
ユスフ・カーマはコーヴァスSRに復讐しようとしていた
先ほどのリタ・レストレンジの兄のユスフ・カーマの話に戻ると、リタ・レストレンジの母親のロレナ・カーマは、ユスフ・カーマの母親でもあります。
リタとユスフは同じ母親から生まれましたが、父親がそれぞれ違います。
ユスフ・カーマはロレナの元々の夫であるムスタファ・カーマとの間の子供でしたが、コーヴァス・レストレンジSRが連れ去ったため、ユスフ・カーマと父親のムスタファ・カーマのみが残されました。
ユスフ・カーマの復讐
のちにロレナが亡くなると、ムスタファ・カーマはユスフに対してコーヴァスSRに復讐するようにと言います。
さらに、ムスタファ・カーマは息子のユスフと破れぬ誓いも交わしています。
(コーヴァス・レストレンジ・シニアに復讐するという誓い)
ユスフはコーヴァスSRへの復讐のために、コーヴァスSRの愛するものを奪おうとしていたのでした。
コーヴァスSRが愛するもの=コーヴァスJr.ですから、ユスフもコーヴァスJr.を追っていて、行き着いたのがクリーデンスだったのです。
この経緯をまとめると・・・
ムスタファ・カーマとロレナが結婚
→ユスフ・カーマが誕生
ロレナがコーヴァス・レストレンジ・シニアに服従の呪文にかけられる
→ロレナとコーヴァス・レストレンジ・シニアが結婚
→リタ・レストレンジが誕生
ロレナが死亡
→コーヴァス・レストレンジ・シニアとクリラリス・トレンブレイが結婚
→コーヴァス・レストレンジJr.が誕生
コーヴァス・レストレンジJr.とリタ・レストレンジがアメリカに渡る船に乗る
→リタがコーヴァスJr.と別の赤ちゃん(おそらくクリーデンス)を入れ替える
船が沈没
→コーヴァスJr.(リタの弟)は救命ボートから転落して死亡
リタが入れ替えた赤ちゃんがクリーデンスだった
→クリーデンスの親と思われる女性も死亡したため、誰なのか不明
という感じになります。
複雑で若干分かりづらいですね。
レストレンジ家の家系図
と、ここまでリタ・レストレンジの弟と兄について解説しましたが、レストレンジ家の家系図がどうなっているのか?
よくわからない方のために家系図を作ってみました。
家系図にするとなんとなく分かりやすいですね。
ベラトリックス・レストレンジとリタ・レストレンジの関係は?
ちなみに、『ハリー・ポッター』シリーズで登場するベラトリックス・レストレンジとリタ・レストレンジの繋がりはわからないんですね〜。
リタ・レストレンジの直系の家系は、リタ・レストレンジが死んでしまったので血が途絶えてしまったことになります。
コーヴァス・レストレンジに兄弟がいれば、もしかしたらその兄弟の子孫がベラトリックス・レストレンジの夫であるロドルファス・レストレンジの家系なのかもしれません。
そうした場合は、リタ・レストレンジは、ベラトリックス・レストレンジにとっては大叔母のような存在になるわけですが、詳しいことはまだ明らかにされていません。
ちなみに、ベラトリックス・レストレンジは元々はブラック家の出身で、夫がレストレンジ姓です。
ブラック家は、シリウス・ブラックの家系ですね。
シリウスとベラトリックスは従兄弟同士ということになります。
また、ベラトリックス・レストレンジの妹がナルシッサ・マルフォイで、ドラコ・マルフォイの母親です。
リタ・レストレンジが最後に死亡した理由は?
リタ・レストレンジは、結局最後に死亡してしまいましたね。
死亡した理由は、ゲラート・グリンデルバルドに逆らったからです。
グリンデルバルドが放っていた青い炎は、
という魔法です。
プロテゴディアボリカの炎の中に入れるのは、自分の仲間だけ。
もし敵が炎の中に入ったり、炎に触れたら死んでしまうという魔法です。
『プロテゴ』という魔法は、ハリーポッターシリーズの中でも登場する、防御呪文です。
『ディアボリカ』とは、『悪魔のような』という意味なのだそう。
リタ・レストレンジは、最後にグリンデルバルドが自分の仲間になるように言いましたが、それを拒否したため、プロテゴディアボリカの魔法によって死んでしまいました。
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まとめ
- リタ・レストレンジがボガートの授業で怖がったのは弟が死んでいく様だった
- リタ・レストレンジの弟は死んでおり、弟と思われたのはクリーデンスだった
- リタ・レストレンジの異父兄弟はユスフ・カーマ
- リタ・レストレンジとベラトリックス・レストレンジの詳しい関係は不明
『ファンタスティック・ビースト』シリーズは、3作目の製作も決まっていますから、今後どのようなストーリーになっていくのか楽しみですね!
その他のファンタビシリーズの考察もぜひ参考にしてみてくださいね!