『ファンタスティック・ビースト』シリーズで肝となるのが、『オブスキュラス』の存在ですね。
って疑問に思っている方も多いと思うので、今回の記事では、
- オブスキュラスの意味
- オブスキュラスとオブスキュリアルの違い
- オブスキュラスの正体や、グリンデルバルドがこだわっている理由
- オブスキュラスとディメンターの違い
- オブスキュラスとヴォルデモート(トム・リドル)の関連はある?
- オブスキュラスとアリアナの死の関連
などなど、オブスキュラスについて詳しく解説していきます!
もくじ:好きなところに飛べます
オブスキュラスとは?
オブスキュラスとは、簡単に言うと
のようなものです。
見た目は黒いモヤのような形をしていますが、『物体』ではありません。
主に子供に宿り、オブスキュラスが宿った子供は数年以内に死ぬとされています。
オブスキュラスは、宿り主の感情が大きく動いた時に、ひとりでに暴走し、人に危害を加えることがあります。
オブスキュラスの発生条件
オブスキュラスが発生する条件は、
- 魔法族であること(魔法の力を持っている)
- 子供であること
- 抑圧された状況にあること
以上の2つです。
魔法族であること
自分が魔法族であるという自覚がなくても、魔法族の血が流れていて、魔法の力を持っていればオブスキュラスが宿る可能性があります。
子供であること
オブスキュラスは基本的に子供にしか宿りません。
詳しくは解明されていませんが、おそらく『精神的に未熟な状況』であることが関連しているのかもしれません。
大人のように精神的に成熟していれば、オブスキュラスが入る隙がないとも言えます。
抑圧された状況にあること
3つ目の『抑圧された状況』は、例えば虐待を受けるなどの精神的な苦痛状態や、魔法を使えない状況に長期間置かれた場合などを指します。
オブスキュラスが宿ると死ぬ理由
オブスキュラスが宿ると、その子供は数年以内に死ぬと言われています。
オブスキュラスが宿ると死ぬ理由としては、オブスキュラスの強い魔力により、体が蝕まれ、その魔力に体が耐えられなくなるからだと考察しています。
オブスキュラスの暴走
オブスキュラスは、宿り主である子供の感情が大きく動いた時(悲しみ、怒りなど)に、オブスキュラスが暴走することがあります。
オブスキュラスには強い魔力があるため、殺傷能力もあります。
オブスキュラスが暴走することで、人を殺してしまったり、街を破壊することもあります。
オブスキュラスとオブスキュリアルの違い
オブスキュリアルとは、『オブスキュラスを宿している人』のことを指します。
オブスキュラスが宿った子供のことを『オブスキュリアル』と呼びます。
オブスキュラスの正体はクリーデンス・ベアボーン
それでは、ファンタビのストーリーについて解説していきます!
ファンタビのストーリーで核となる人物は、クリーデンス・ベアボーンです。
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クリーデンス・ベアボーンは、オブスキュラスを宿していました。
クリーデンスが死なない理由
確かに、クリーデンスは子供・・・と言うより青年?って感じですよね。
クリーデンスは1901年生まれとのことなので、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の時点(1926年)で、25歳くらいのはず。
クリーデンスが死なない理由としては、
と言われています。
クリーデンスの持っている魔力自体が強いため、オブスキュラスに完全に蝕まれず、生きることができています。
クリーデンスがオブスキュラスを宿した理由
クリーデンスは、自分の養母であるメアリー・ルー・ベアボーンに虐待を受けていました。
他の子供も虐待を受けているようですが、クリーデンスが1番ひどい虐待を受けていました。
そのため、クリーデンスは『抑圧された状況』にいるわけです。
さらに、養母のメアリー・ルー・ベアボーンは、新セーレム救世軍という、魔法族を弾圧する集団のリーダーだったのです。
メアリーは、自身の養子であるクリーデンスに魔力があることを知っていたため、魔力を使わないように虐待をしていた可能性もあります。
しかし、魔法を使えないように抑圧されてきたクリーデンスは、オブスキュラスを宿すようになり、結果的に養母のメアリー・ルー・ベアボーンを殺害するに至ります。
グリンデルバルドがオブスキュラスにこだわる理由
グリンデルバルドは、元々はフランスで活動していた魔法使いですが、オブスキュラスの存在を知ってアメリカに渡ってきます。
クリーデンスのオブスキュラスが度々暴走していたため、アメリカでは不可解な出来事(街が一夜にして破壊されるなど)が次々に起こっていました。
グリンデルバルドがオブスキュラスを必要としていたのは、
に他なりません。
グリンデルバルドとダンブルドアは実は旧友
『ハリー・ポッター』シリーズを見ている方はご存知と思いますが、ダンブルドアとグリンデルバルドは、かつての親友同士です。
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グリンデルバルドとダンブルドアは、若かりし頃、一緒にマグルを征服して魔法族に有利な階級社会を作ろうという目標を掲げていました。
一緒に闇の魔術の虜になり、計画を遂行しようとしていましたが、ダンブルドアの妹であるアリアナの死によって2人は疎遠状態になります。(グリンデルバルドがイギリスから逃亡したため)
ダンブルドアはその後目を覚まし、闇の魔術から足を洗いました。
『血の誓い』が関係している
さらに、ダンブルドアとグリンデルバルドは、かつて親友同士だった頃、『血の誓い』という誓いを交わしています。
誓いの内容は、
です。
私の考察になりますが、おそらく『血の誓い』を持ちかけたのはグリンデルバルドだったのではないかと思います。
グリンデルバルドは、いつかダンブルドアが心変わりし、自分を『敵』とみなした場合、ダンブルドアの魔力によって自分が負ける可能性があると考えていたのではないでしょうか。
そのため、『血の誓い』を交わすことで、ダンブルドアがグリンデルバルドを攻撃することができないようにしたのではないかと考察しています。
オブスキュラスでダンブルドア殺害を試みている
グリンデルバルドは、自分に危害を加えられないように『血の誓い』を立てましたが、この誓いによって、グリンデルバルド自身もダンブルドアに危害を加えることができません。
おそらくですが、グリンデルバルドは、
と考えているのではないかと思います。
グリンデルバルドのマグル征服計画などを、ダンブルドアが邪魔しにくると思ったグリンデルバルドは、ダンブルドアを殺そうと考えたのです。
そして、ダンブルドアを殺すためには、自分以外で強い魔力を持った者が必要。
オブスキュラスを使えば、自分が手を下さずとも強い魔力を使ってダンブルドアを殺すことができる・・・というわけです。
オブスキュリアルであるクリーデンスを利用しようとしている
そこで、グリンデルバルドはオブスキュラスを宿しているクリーデンス・ベアボーン(オブスキュリアル)を利用しようとしているのです。
グリンデルバルドは、クリーデンスの心の底にある『望み』を叶えることで、クリーデンスを意のままに操ろうとしているのです。
ファンタビ1ではクリーデンスと一緒に働くことを約束する
ファンタビ1では、そもそもグリンデルバルドはクリーデンスがオブスキュリアルであることに気づいていませんでした。
クリーデンスの義理の妹(メアリー・ルー・ベアボーンの別の養子)のモデスティ・ベアボーンという少女がオブスキュリアルの可能性があると考えていたのです。
そのため、モデスティの義理の兄であるクリーデンスに接触し、モデスティがオブスキュリアルなのかどうか確かめるよう頼んでいたのでした。
オブスキュリアルを見つけることができたら、
と約束していたのでした。
グリンデルバルドはこの時、パーシバル・グレイブスというアメリカ合衆国魔法議会の長官に変身している状態でした。
クリーデンスは養母に虐待され、抑圧された状況にいたため、自分を救ってくれる存在のグリンデルバルド(グレイブスの姿)の言うままに動いていたのです。
ファンタビ2ではクリーデンスの出生について教えると言う
その後、ファンタビ2では、グリンデルバルドは自身のそのままの姿でクリーデンスに接触します。
クリーデンスは、自分の出生について知ることを望んでいました。
その望みを知ったグリンデルバルドは、クリーデンスをレストレンジ家の墓に連れて行き、
ことを約束します。
そして、クリーデンスをヌルメンガードに連れて行くと、クリーデンスが
アウレリウス・ダンブルドア
という、アルバス・ダンブルドアの弟であると告げるのです。
クリーデンスについてや、アウレリウス・ダンブルドアの可能性があるのか?については、こちらの記事で解説しています。
- オブスキュラスとは、実態のない闇の魔術で、抑圧された状況にいる子供に宿る
- オブスキュラスが宿った子供は数年以内に死んでしまう
- ファンタビでオブスキュラスを宿しているオブスキュリアルは、クリーデンス・ベアボーン
- グリンデルバルドは、ダンブルドアを殺すためにオブスキュラスを必要としている
- グリンデルバルドは、オブスキュリアルであるクリーデンスを利用しようと考えている
オブスキュラスとディメンターの違い
ディメンターとオブスキュラスは全くの別物です。
ディメンターは魔法生物の一種
ディメンターは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』から登場する魔法生物の一種です。
ディメンターはアズカバンの看守で、
という特徴があります。
ディメンターは人の幸福な気持ちを餌にしており、ディメンターに幸福な気持ちを吸いとられると、絶望的な気持ちになってしまいます。
そのため、アズカバンに収監された囚人たちは、ディメンターに幸福な気持ちを吸い取られ続け、最後には廃人のような状態になってしまいます。
ディメンターは単体で存在できる生き物
黒い見た目で少し似ていますが、ディメンターは『ディメンター』と言う生き物なので、単体で生息することができます。
しかし、オブスキュラスは寄生する『人』が必要です。
オブスキュラスは人に宿ることで、闇の力を発揮します。
オブスキュラスとヴォルデモート(トム・リドル)の関連性は?
ヴォルデモート(トム・リドル)とオブスキュラスの関連については、はっきりしたことはわかっていません。
しかし、ヴォルデモート(トム・リドル)がオブスキュラスを宿していた可能性は極めて低いと思います。
その理由としては、
- ヴォルデモート(トム・リドル)は虐待されるなど抑圧される環境にはいなかった
- サイコパス的な性格で、オブスキュラスが宿る隙がない
という2つの理由です。
ヴォルデモートは、生まれた時に自分の母親が死んでしまったため、施設で育ちました。
しかし、施設で虐待されるというようなことは特にありませんでした。
ヴォルデモートは、生まれた時から一切泣くこともなく、施設の人からも「変わった子」だと思われていました。
さらに、ヴォルデモートは、虐待されるよりも、むしろ他の子供に魔法を使って怖がらせたりなど、問題行動を起こす側。
そのため、ヴォルデモートが自身の魔法力を抑制していたとは考えにくいです。
また、ヴォルデモートはサイコパス的な性格で、ホグワーツ在学中から闇の魔術に興味を持ち、6年生の時には自分の肉親である父親と祖父母を殺害しています(マグルの父親のトム・リドルとその両親)
そんなサイコ的な性格のヴォルデモートに、オブスキュラスが宿る『隙がない』と考えるのが自然ではないでしょうか。
黒いモヤは『記憶の中』だけのもの
ダンブルドアがハリーに自分の記憶を見せた時にモヤがかかっていたのは、記憶の中だけのものだと思います。
そして、あの黒いモヤはおそらく映画の演出上のものに過ぎず、特別な意味がある可能性は低いでしょう。
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ヴォルデモートが黒いモヤに覆われている理由
また、もう1つ疑問に感じるのは、ヴォルデモートがほうきを使わずに飛行する際に、黒いモヤのようなものに覆われている・・・というか、跡を引くような感じになっていますよね。
実際にはあれも、映画の演出上のもので、原作の中では特に黒いモヤや煙がかかったような描写はありません。
ちなみに、原作ではほうきなしで空を飛べるのはヴォルデモートとスネイプのみ。
ほうきなしで空を飛ぶ方法については特に明らかにされていませんが、高度な闇の魔術が必要と考えられます。
基本的に『ハリー・ポッター』シリーズでヴォルデモートの周りに黒いモヤがかかっているのは、オブスキュラスではなくただ単に映画の演出上の問題と思われます。
オブスキュラスとアリアナの死の関連はある?
続いては、オブスキュラスとアリアナの死の関連性について解説していきます。
アリアナ・ダンブルドアは、アルバス・ダンブルドアの妹で、14歳という若さで亡くなっています。
アリアナについて
アリアナは、幼い頃に魔法を使っているところをマグルの少年達に見つかり、その少年たちに暴行を受けたことで、魔法を使えなくなってしまいました。
アリアナの父であるパーシバル・ダンブルドアは、マグルの少年たちに仕返しをしたことでアズカバン送りになります。
アリアナの母であるケンドラ・ダンブルドアは、つきっきりでアリアナの看病をするように。
ダンブルドア一家は『ゴドリックの谷』に住んでいましたが、周囲の人たちはアリアナがスクイブで、周囲の人に悟られないように閉じ込めているなどと噂されていました。
アリアナの死
その後、アリアナの発作により母親のケンドラ・ダンブルドアが死亡してしまいます。
この死因についてはよくわかっていません。
さらにその後、ダンブルドアとグリンデルバルド、ダンブルドアの弟のアバーフォースの3人の争いの最中、アリアナが死んでしまいます。
この死因についてもまだ原因は不明です。
そして、アリアナの死や母のケンドラの死に、オブスキュラスが関係しているのではと言われています。
アリアナはオブスキュリアルだった?
アリアナは、もしかしたらオブスキュリアルになっていたのかもしれません。
アリアナの死に関しても、オブスキュリアルであれば説明がつきます。
アリアナがオブスキュラスを宿したきっかけ
アリアナがオブスキュラスを宿すきっかけになったのは、おそらく
なのではないかと思います。
そのショックがきっかけで、オブスキュリアルになってしまった可能性があります。
アリアナのオブスキュラスが暴走したきっかけ
さらに、ケンドラの死因が『アリアナの魔法を制御できなくなったため』と言われていますが、この『魔法』こそが、オブスキュラスの暴走だったのかもしれません。
この時オブスキュラスが暴走するきっかけがあったのかは不明ですが、ダンブルドアとグリンデルバルド、アバーフォースの3人が争っている最中にアリアナのオブスキュラスが暴走したことには納得できます。
2人の兄が自分のことが原因で争いを起こしているのですから、アリアナはひどくショックを受けたでしょうし、辛い気持ちになったことは容易に想像できます。
そして、アリアナのオブスキュラスが暴走した結果、自分自身を殺すきっかけになってしまったと考えられます。
グリンデルバルドはこの時オブスキュラスの存在について知った?
ここからは私の考察になりますが、もしかしたらグリンデルバルドはこのアリアナの死を目の当たりにしたことで、オブスキュラスの存在について知ったのかもしれません。
最初はオブスキュラスだとは知らなかったと思いますが、グリンデルバルドは頭が良く聡明ですから、その後アリアナの死のきっかけになった事柄について調べた結果、オブスキュラスに辿り着いた可能性があります。
となると、やはりアリアナの死因がオブスキュラスによるものだったとすれば、全ての説明がつきます。
ハリーがオブスキュラスを宿さなかったのはある意味奇跡?
掲示板などで、
的なことを言われていますが、確かにそうですよね(笑)
ハリーはダーズリー一家に虐待されていましたし、自分が魔法使いだと知らない状況で育ちました。
そんな中で、オブスキュラスを宿しても不思議ではありません。
おそらくですが、ハリーの場合はホグワーツに入る前にそれなりに魔力を使用していた(自覚なしで)という経緯もありますし、クリーデンスほどに抑圧された状況ではなかったのかもしれません。
クリーデンスの場合は、養母が魔女狩りのリーダー的な存在でしたから、魔力を使用『してはいけない』というかなり抑圧された状況にいました。
また、本人の持っている気質的なものも関係するのかもしれませんね。
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まとめ
- オブスキュラスは実態のない闇の魔術(パワー)のようなもの
- オブスキュラスは抑圧された状況にいる、魔力を持った子供に宿る
- オブスキュラスを宿した子供は数年以内に死んでしまう確率が高い
- クリーデンスはオブスキュラスを宿すオブスキュリアルだった
- グリンデルバルドはオブスキュラスを使ってダンブルドアを殺すため、クリーデンスに接触している
- オブスキュラスとディメンターは別物(ディメンターは魔法生物の一種)
- オブスキュラスとヴォルデモートはおそらく無関係
- アリアナ・ダンブルドアはオブスキュラスによって死亡した可能性が高い
- ハリーがオブスキュリアルにならなかったのはある意味奇跡
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