映画・アニメが大ヒットしており、原作コミックも空前の売れ行きを記録している鬼滅の刃。
物語のヒロインである竈門禰豆子(かまど ねずこ)は鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)によって人食い鬼に変えられてしまった少女であり、物語の主人公で彼女の兄である炭治郎は禰豆子を人間に戻すために過酷な戦いに身を投じています。
無惨の手で鬼に変えられてしまった人々は、無惨に『呪い』をかけられて、手駒として利用されています。
ところが禰豆子は、早い段階からこの呪いを自力で解いていました。
禰豆子はどうやって呪いを解くことができたのでしょうか?
この記事では無惨が禰豆子たちにかけた呪いと、それを打ち破る方法について詳しく解説します。
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鬼滅の刃のねずこのプロフィール
年齢は14歳(初登場のときは12歳)。
ウェーブがかった黒髪を垂らし、物語の中ではよく桃色の着物を着ています。口にくわえている竹は、鬼になってしまった後、人を襲うことがないように装着されたものです。
彼女は大正時代、山の中で炭焼き業を営んでいた竈門家の長女です。父はすでに亡くなっており、母と五人のきょうだいと一緒に、貧しいながらも幸せな日々を送っていました。
しかし鬼舞辻無惨の手によって一家の暮らしは崩壊してしまいます。
長男の炭治郎が家を離れていた間に残っていた家族が無惨の手にかかり、禰豆子を除いて殺されてしまったのです。生き残った禰豆子も、無惨の血を身体に注がれたことで鬼へと変貌してしまいました。
ですが禰豆子は他の鬼とは違い、湧き上がる食人の衝動をなんとか押さえ込むことができました。
鬼を退治する組織である鬼殺隊に入隊した炭治郎と共に、禰豆子は鬼と戦い続けながら、人間に戻る方法を探すことになります。
ねずこにかけられた呪いとは?
呪いで配下を支配する無惨
物語に登場する鬼は、人間の肉を好む・人間離れした身体能力を持つ・日光に当たると消滅してしまうといった特徴を持っています。
基本的に鬼は各地で好き放題に活動しているように見えますが、始祖である無惨の意志に逆らうことはできません。
猜疑心の強い無惨は、次のような呪いをかけることで、鬼の行動を制限しています。
無惨への忠誠
大半の鬼は、無惨を崇拝し、彼に評価され、配下として使われることを光栄に思っています。
鬼の中には人間だった頃、悲惨な境遇だった者も多いため、純粋な理由で無惨を尊敬している鬼もいるようですが、多くの鬼は無惨に逆らうという発想すら失われているようです。
同族への嫌悪
無惨は基本的に、配下の鬼が群れを作ることを許していません。徒党を組んで、自分に反逆することを危惧しているからです。
そのため鬼同士は仲が悪く、人肉を求めて争ったり、共食いさえ発生することもあるようです。
無惨に心を読まれてしまう(位置や行動もつつぬけ?)
無惨は配下の鬼を呼び出したシーンで、彼の発言に心の中で反論した鬼を処罰しています。無惨は鬼の心の中を読み取ることができるようです。
また別の鬼に対して、「お前は強い鬼殺隊隊士と戦わず、逃げることばかり考えている」と叱責しています。心を読むだけでなく、配下の鬼がどこでどのような行動をしているのかまで把握することができるようです。
無惨に生死を握られてしまう
用心深い無惨は、自分の名前を鬼が口にすることさえ基本的には禁じています。
彼の名を喋ってしまった鬼は、口から無数の手が飛び出し、身体が崩壊して死んでしまいました。
また無惨は自分にとって不都合になった鬼を、遠隔地から殺害したこともありました。無惨の都合次第で、配下の鬼は簡単に始末されてしまうのです。
無惨が死ぬと命を落とす
鬼殺隊の長である産屋敷耀哉 (うぶやしきかがや)は、無惨が死ぬと他の鬼も自動的に死んでしまうのではないかと予測しています。
このことについては、物語終盤で無惨が退場したとき、証明になる鬼がいなかったので真偽はわかりません。
しかし耀哉の予想が当たっていたとしたら、無惨に反感を持つ鬼でも、相打ち覚悟でなければ無惨を殺すことができなかったことになります。
鬼舞辻無惨とは何者なのか?
このように多くの鬼を生み出し、利用している鬼舞辻無惨はどこから現れた存在なのでしょうか。
実は無惨自身も元々は人間だったことが判明しています。
彼は平安時代の名家の出身でした。幼い頃から病弱だった無惨は、医師からある特別な治療を施されます。
なかなか病が治らなかったため、怒った無惨は医者を殺してしまうのですが、その直後に身体の変化に気付きます。
治療が正しかったのか、ミスが発生したのかは判りませんが、無惨の肉体は鬼に変貌していたのです。
不老不死に近い状態になった無惨ですが、人の肉を食べる必要があり、日光に当たると焼かれてしまうというデメリットも備わってしまいました。
文献を漁り、自分の肉体を完璧にするためには「青い彼岸花」という材料が必要だと知った無惨は、花を探すための便利な道具として、鬼を増やしていたのです。
無惨の呪いの解き方は?
呪いを解くシチュエーション・条件
物語の中には、無惨に鬼にされてしまった後、その呪いを解き、無惨の支配から逃れた鬼が数は少ないながらも登場しています。禰豆子もその一人です。
呪いを解いたシチュエーションを比べることで、呪いを解く条件を探って行きましょう。
珠世
*ネタバレを多少含みます*
21巻表紙の珠世様表情がほとんど変化していないので、この珠世様は愈史郎の描いた作品なのではないかと思いました。#鬼滅21巻 pic.twitter.com/UGa863US86— 源氏 雛子 (@GENJI02919867) July 3, 2020
珠世は無惨の支配を逃れただけでなく、作中で禰豆子や炭治郎をサポートしてくれた鬼です。
長年、鬼の血を研究しており、研究の成果として、無惨以外で唯一、人間を鬼化することができます。そばには鬼化の技術によって命を救われた愈史郎(ゆしろう)という青年が常に控えています。
彼女が無惨の支配を逃れたのは戦国時代、継国縁壱(つぎくによりいち)という剣士と無惨が戦ったときでした。
このとき無惨は、圧倒的な強さを見せる縁壱から逃れるために身体を無数の肉塊に分裂させており、その直後に珠世は呪いを解いています。
浅草の旦那(仮名)
【無惨様のやらかしその①】
浅草の旦那さんを鬼化させてしまい、後に浅草の旦那さんの血鬼術で苦しめられる。#
鬼滅の刃 pic.twitter.com/PtiaOYwdoj
— 実況はエイリークでお送りいたします (@Eric_live_) May 18, 2019
物語序盤、浅草で炭治郎が初めて無惨と接触した際に、近くに居合わせた一般人です。縁壱と同じ耳飾りを持っていた炭治郎を警戒した無惨は、彼を鬼に変えて自分が逃走するための道具にしました。
この人は当初、人間としての知性を完全に失っており、奥さんを食い殺そうとしていましたが、炭治郎の手によって取り押さえられた後、珠世の治療を受けた結果、人の心を取り戻しました。
無惨と鬼殺隊の最終決戦では、強力な血鬼術を使用して隊士たちをサポートしました。
このとき、無惨は自分が作った鬼であるはずの彼の攻撃を全く予見できていなかったことから、この人も無惨の呪いを解いていたことが判ります。
禰豆子
禰豆子は鬼になった直後、兄の炭治郎を襲いましたがぎりぎりのところで踏みとどまりました。
その後、炭治郎が鬼殺隊隊士になるための修行を積んでいる間は眠り続けており、目覚めた後は、人の肉を全く食べずに過ごすことができる特別な鬼になっていました。
後で禰豆子を診察した珠世の見立てによると、彼女と会った時点で、禰豆子は無惨の支配を解いていたようです。
ねずこの呪いが解けた理由
前の章で紹介した三人の鬼を見る限り、呪いを解くには
- 人の肉を食べなかった
- 珠世による特別な治療を受けた
- 無惨が相当追い詰められた状態になっていた
という三つの要素が関わっているようです。
ただし三人とも、全部の要素を満たしているわけではありません。
珠世は鬼になった直後に人を食べていることがわかっています。
禰豆子は珠世の治療を受けなくても呪いを破っていますし、浅草の旦那と禰豆子は、呪いを破った時期に無惨がそこまで危機に陥っていたわけではありません。
すると呪いを解くための条件と思われる事柄は、全部を満たさなければいけないわけではなく、どれか一つでも強力に作用していれば効果がある、ということになるのでしょう。
禰豆子の場合、「人の肉を食べなかった」という項目だけが当てはまることになります。
ねずこが特別な鬼なのは血統が関係している?
無惨の呪いを破っただけではなく、禰豆子は後々になって、無惨でさえ克服できなかった太陽を克服するなど、普通の鬼とは違う特別な力を発揮しています。
実は主人公であり禰豆子の兄である炭治郎も、鬼になった場合は、他の鬼にはない力を得られることが判明しているのです。
すると禰豆子の特別な力は、竈門家の血筋が原因なのでしょうか?
そういうわけでもないようです。物語の回想シーンで炭治郎たちの先祖である炭吉(すみよし)が登場しますが、彼は特別な人間ではなく、炭焼きを生業にするただの一般人だったことが判っています。
ただし炭吉は、無惨を追い詰めた物語最強の剣士である縁壱と出会っており、彼から剣技の手ほどきを受けています。
この剣技は『ヒノカミ神楽』という舞の形で炭治郎の代まで伝えられていました。代々、竈門家の子供たちは、この舞を教わり、舞い続けていたのです。
ほんと今更感すごいけどヒノカミ神楽かっこええなぁ pic.twitter.com/2OmHXQCWlT
— なにもしたくない人 (@nitonozetubou) April 15, 2018
一般人だった炭吉の子孫が特別な力を身につけていたとすれば、このヒノカミ神楽が原因なのかもしれません。
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まとめ
- 竈門禰豆子は鬼の始祖・鬼舞辻無惨によって鬼に変えられてしまった少女
- 無惨は配下として利用するため、鬼に自分を崇拝する・鬼同士に嫌悪感を持たせる・行動や心を把握できる・都合に合わせて始末できる・自分が死んだら鬼も死んでしまう、と言った呪いをかけている
- 無惨は平安時代の貴族階級出身で、医師に施された治療の結果、鬼になってしまった。
- 無惨が鬼を増やしているのは、自分が完璧な存在になるための手駒が必要だから
- 珠世・浅草の旦那(仮)・禰豆子など、無惨の呪いを解いた鬼もいる
- 呪いを解く条件は、人を食べない・無惨が窮地に陥る・珠世の治療を受けるなど。全部を満たさなくてもいい
- 禰豆子は特殊な力を持っている鬼。力の原因は、先祖から受け継がれてきたヒノカミ神楽かもしれない
鬼滅の刃は謎や伏線が張り巡らされており、読み返すたびに新しい発見がある物語です。コミックスやアニメを何度も観て、繰り返し楽しみましょう!