人気漫画、呪術廻戦とその前日譚である0巻に登場する夏油傑(げとうすぐる)は読者人気も高い敵キャラクターですが、最近の展開でそれまで読者や大半のキャラクターが夏油だと信じていた人物が別人だったことが判明するという衝撃の展開が訪れています。
偽物の夏油は何者なのか?本物の夏油のプロフィールを振り返った後、考察を行います。
もくじ:好きなところに飛べます
呪術廻戦の夏油傑のプロフィール
身体的特徴・経歴
身長は190センチ前後。袈裟をまとい、長い黒髪を後ろにまとめています。細目で常に皮肉めいた笑顔を浮かべている美男子です。
夏油は本編の主人公たちが在籍している都立呪術高等専門学校に在籍していましたが、卒業することなく行方をくらましています。
本編で最強の呪術師と呼ばれる五条悟とは同学年で、五条からたった一人の親友と呼ばれるほど信頼されていました。
使用する術式
夏油は最悪の呪詛師と呼ばれる特級呪詛師です。
呪詛師とは、呪殺を生業とする呪術師のことです。夏油の使用する呪術は呪霊操術というもので、呪い(呪霊とも呼ばれる悪霊のような存在)を自分の中に取り込んで、自在に操ることが可能です。
強力な呪いを従えるためには戦って屈服させる必要があり、すでに主人がいる呪いの場合、主人を殺害しなければなりません。
なお呪霊を従えるという能力を持つことから接近戦は苦手なタイプと誤解されがちですが、身体能力も非常に優れており格闘戦にも対応できます。
偽夏油について
上で述べたプロフィールは、あくまで夏油傑本人に関するもの。実は呪術廻戦に登場する夏油の姿をしているキャラクターは、回想シーンと前日譚である0巻を除き、彼自身ではありません。
実は夏油は0巻の時点ですでに死亡しており、それ以降は死体を何者かに乗っ取られている状態だったことが判明しています。
呪術廻戦の夏油傑、元々サマーオイルってニックネームがあったけど、最近登場してるのが本人じゃなく死体使って脳味噌だけ挿げ替えられた誰かだと判明してからメロンパン入れって呼ばれてるのめちゃくちゃ面白い。脳味噌誰なのか分からないから脳味噌がメロンパンって呼ばれてるのも笑った。 pic.twitter.com/NOrdensX6q
— タチバナ (@T29K53) March 15, 2020
具体的には頭部を開いた中に口の付いた脳みそが入っており、その脳みそが死体を操ったり、夏油の術式を使ったりしているようです。
夏油傑の裏切りはなぜ?
本来なら主人公サイドの人間だった夏油ですが、本編開始前に非術師(呪術の才能を持たない普通の人間)の根絶を目標に掲げ、親友の五条と訣別しています。
夏油が裏切った理由は、呪術師が命を賭けて非術師を守ることを強いられている世の中に疑問を感じたためでした。高専時代に経験した様々な出来事の結果、非術師を「猿」と呼び人間扱いしない、歪んだ価値観を身に付けてしまったのです。
夏油傑の過去とは?
非術師への絶望
2006年~2007年頃、呪術高専に所属していた頃の夏油は、術師は非術師を守るために存在するというポリシーの持ち主でした。しかし呪霊を払う任務は過酷極まりないものであり、夏油は高専の仲間や後輩たちが傷付き、倒れていく姿を目の当たりにします。
夏油の呪霊操術が呪霊を取り込む際に猛烈な不快感を伴うものだったこともあり、夏油は自分のポリシーに疑問を感じ始めるのでした。
そしてある任務で訪れた田舎の村で、呪術師の素質を持つ少女たちが怪物扱いされて迫害を受けていたことを知った夏油は、とうとう一線を踏み越えてしまいます。村の住人112人を殺害した後、非呪術師であった両親をも手に掛けた夏油は、五条と訣別して呪術高専を後にするのでした。
その後、宗教団体・盤星教を手中に収めた夏油は、教祖の立場を利用して呪霊を集め、非術師を皆殺しにして呪術師だけの世界を作るという理想を実現するための下準備を始めます。
百鬼夜行を宣言
2017年に呪術高専に舞い戻った夏油は、旧友の五条を前に、収集した呪霊たちを東京と京都の各地に解き放つと宣言します。
厳戒態勢を整えた五条たちですが、これは夏油の罠でした。五条たちを引きつけている間に呪術高専を強襲した夏油は、五条たちを一掃出来るほどの超強力な呪霊に取り付かれている少年、乙骨憂太を殺害して呪霊を奪い取ろうとします。
しかし呪霊の力を使いこなすことに成功した乙骨の返り討ちに遭い、その後かけつけた五条の手にかかって生涯を終えました。
謎の復活劇
2018年、人類を滅亡させ、呪いだけの世界をつくることを目標に掲げる特級呪霊の集団が徒党を組み、人類社会に災いをもたらし始めました。このグループにはなぜか呪術師も加わっており、その中に夏油の姿をした何者かの姿があったのです。
夏油傑の脳みその中身の正体を考察
夏油の死語、その肉体を乗っ取った「脳みそ」が誰なのかはまだ判明していません。
ここでは読者の間で考察されているその正体について考察します。
九十九由基説
九十九由基(つくもゆき)は、本編でも数少ない特級呪術師の一人です。呪術高専京都校の生徒である東堂葵が呪術師になるきっかけを作ったこと以外、詳細は判明していません。
今気づいたけど、特級呪術師・九十九由基って現代では全く影も形もないんだよね。本編に出てきたのは12年前。1年前の百鬼夜行で夏油の説明に「4人の特級が一人」って勘定に入れられてるから、生存はしてるはず。でもそれ以外で一切言及がない。
もう完全に第三勢力みたいな感じなのか…?#呪術廻戦 pic.twitter.com/0M7lSrhanR— よしの さくら (@Curseluv_SakuRa) February 8, 2020
九十九が脳みその正体ではないかと推測されているのは、彼女が夏油が豹変するきっかけを作った一人であるためです。
まだ自分の生き方を決めかねていた夏油が「非術師を皆殺しにした方が世の中のバランスはよくなるかもしれない」とこぼしたとき、九十九はそういう考え方もアリだ、とリアクションしました。積極的に殺戮を薦めたわけではありませんでしたが、彼女の言葉が夏油の後押しをしたことも確かです。
九十九の口調が夏油と似ていること、回想シーンを除いて本編にはまだ登場していないことも、脳みそ九十九説の根拠の一つとされています。
加茂憲倫説
加茂憲倫(かものりとし)は明治の初めに活動していたと言われる呪術師で、呪術界の名家である加茂家の人間でした。
憲倫は多くの呪術文化財を残した優秀な呪術師であったと同時に、非人道的な実験に数多く手を染めていたことから、一族の汚点とも呼ばれています。
脳みその正体として加茂説が挙がっているのは、偽夏油が現在戦っている呪術師たちについて口にした言葉が原因です。
偽夏油は、「最近の術師」というような表現を使っています。
この言い方だと、脳みそ自身は最近の術師ではないようなニュアンスに聞こえます。
呪術廻戦には老齢の呪術師も何人か登場しますが、わざわざ昔の呪術師に言及されたシーンは少ないため、憲倫が脳みその中身である前フリではなかったかという推測が上がっているのです。
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まとめ
- 夏油傑は特級認定の呪詛師
- 以前は呪術師は非呪術師のために戦うべきだというポリシーを持っていた
- 次第に絶望して非呪術師を絶滅させるべきという思想に染まってしまった
- 本人はすでに死亡しており、死体を何者かに操られている
- 死体を乗っ取った「脳みそ」の正体は九十九由基説、加茂憲倫説、等がある
連載初期から登場していた夏油が本人ではなかったという展開は、長期にわたって伏線が張られていたことも判明したため、読者の反響もすさまじいものがありました。
偽夏油の正体は既出のキャラクターなのか、全くの新キャラなのか?先の展開が読めません!