ジョジョ6部『ストーンオーシャン』で重要な役割を果たしている少年、エンポリオ。多くの読者の記憶に残る印象的なキャラクターですが、その行動には謎の部分も残っています。
このコラムでは、ジョジョ6部でエンポリオが果たした役割や、その後についてまとめながら考察します。
もくじ:好きなところに飛べます
ジョジョのエンポリオのプロフィール
生い立ち
エンポリオのフルネームはエンポリオ・アルニーニョ。年齢は、11歳と自分では言っていますが、正確には不明です。
エンポリオの母親は物語の舞台であるグリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所に収監されていた女囚でしたが、本作のラスボスであるプッチ神父に殺害されています。
エンポリオは物心がつく前から、刑務所の中でひっそりと暮らしてきました。
スタンド能力
どうしてそんなことができたかというと、自分のスタンド、バーニング・ダウン・ザ・ハウスを利用しているからです。
このスタンドは『物体の幽霊』を使用することができるという能力で、失われてしまった物体の幽霊を呼び出して、自由に使うことができます。(ただし拳銃の幽霊で人を撃っても傷を与えられないというように、現実に干渉できる範囲は限られています)
刑務所の敷地内には以前、火災で焼失した屋敷があり、エンポリオは『屋敷の幽霊』の中に隠れ住むことで長年、刑務所内で暮らしてきたのです。
屋敷の本棚の本を読み込んでるため、エンポリオは大人顔負けの知識を持っています。
なお、死んだ彼の母親も同じようなスタンド能力を持っていたらしく、それを利用してエンポリオを密かに出産、養育していたようです。
ジョジョのエンポリオの最後はどうなった?
敗北する仲間たち
エンポリオはジョジョ6部の味方サイドのキャラクターの中で、ただ一人生き残った登場人物です。
彼は無実の罪で収監されていた主人公、徐倫をサポートします。
徐倫たちは刑務所を根城に陰謀を巡らせていたプッチ神父の存在に気付き、脱獄を果たした後、彼の目的である『天国へ行く方法』の実現を阻止しようと戦います。
しかし一足遅く、プッチ神父は『天国へ行く方法』を手に入れてしまいます。
その正体は、時間を自由自在に加速できるスタンド能力でした。極限まで加速されて時間の流れに徐倫たちは対応策が取れず、次々と倒されてしまいます。最後に徐倫はエンポリオだけを戦いの場から逃した後、死を迎えました。
一巡後の世界で
プッチ神父の目的は、時間を極限まで加速させて、宇宙の歴史をもう一度ゼロからやり直し、『一巡後の世界』を作り出すことでした。
その世界が完成すると、全人類が未来予知のような能力を手に入れ、どんな悲劇が待ち受けていても覚悟して生きることが可能になります。
それがプッチ神父の望む『天国』でした。
しかしその計画は、生き残っていたエンポリによって阻止されます。
能力が完成する前にプッチ神父がエンポリオに殺されてしまったため、『天国』は生まれることなく、新しい歴史が始まるのでした。
ジョジョのエンポリオのその後は?
仲間の敵を討ったエンポリオは、一人寂しく街道を歩いていました。
宇宙は一巡しましたが、プッチ神父に殺された人たちは例外的に復活できないことになっていたため、死亡した徐倫たちは消滅してしまったのです。
そんなとき、エンポリオは旅をしているという少女に出会いました。
アイリンと名乗った少女は、徐倫に生き写しでした。
周りには、他の仲間たちにそっくりな人々もいます。アイリンに名を訊ねられたエンポリオは、涙ながらに自己紹介するのでした。
ストーンオーシャンは渋いね。でも、あのラストはガチで感動するわ。 #aniaca pic.twitter.com/xkJPl6KdbJ
— ふじぽんぽん (@hirofujiponpon) August 10, 2019
ジョジョのエンポリオがプッチ神父を倒せた理由はなぜ?
プッチ神父の力
主人公の徐倫たちも勝てなかったプッチ神父を、エンポリオはどのようにして倒したのでしょうか?
プッチ神父の時間を加速させる能力は、プッチ神父自身はスピードに対応して動くことが可能です。
他の人間は急にスピードが上がった時間の流れに対応できず、勝負にならないのです。
仲間と運命の力
そこでエンポリオが使ったのは、死んだ仲間の一人、ウェザー・リポートが持っていた気候を操るスタンド能力でした。
この能力を使うと、プッチ神父の周辺にある酸素の濃度を高くすることができます。
酸素は濃度が高すぎると人体にとって猛毒となり、まともに考えたり身動きすることができなくなってしまいます。そのためプッチ神父はせっかくの能力を活用することができず敗北したのでした。
どうしてエンポリオは仲間の能力を使うことができたのかと言うと、プッチ神父の能力のおかげでした。
プッチ神父は元々、他人のスタンド能力を奪ってディスクに変える能力を持っていたのですが、時間が一巡する前に、エンポリオはウェザー・リポートのディスクを受け取っていたのです。
基本的に一巡前に起こった出来事は一巡後にも発生するので、エンポリオの手には再び仲間の能力がもたらされたのです。
エンポリオは仲間の能力のおかげで勝利を掴み、プッチ神父は自分の能力が裏目に出て敗北したと言うこともできます。
ジョジョのエンポリオが徐倫に骨を渡した理由はなぜ?
謎の骨問題
ジョジョ6部のファンの間で語られている謎の一つに、エンポリオが徐倫に渡した『骨』の問題があります。
エンポリオがジョジョ6部に初登場するのは、序盤、収監されていた徐倫に父親の承太郎が面会に訪れる直前のシーンです。
このとき、エンポリオは突然、徐倫の前に現れ、「面会人に会ってはいけない」と伝えて母親の骨(仙骨部分)を渡します。
この骨はその後、徐倫が幻覚攻撃を受けた際、握りしめることで幻覚から逃れる役割を果たしたのですが、なぜそういう効果があったのか、どういう意図で渡したのか全く説明がありません。
そこで骨を渡した理由について、二種類の解釈をまとめてみました。
お守り説
仙骨は東洋医学やヨガの世界で、神秘的な力が宿っているとされる部位です。
幽霊屋敷の中でエンポリオが読んでいた本の中に神秘学関連の書籍があったのかもしれません。
プッチ神父が面会に訪れる承太郎たちを狙うと予測していたエンポリオは、徐倫の幸運を願って、大事な母親の遺骨を渡したのかもしれません。
すでに二週目説
本編終盤で、プッチ神父の能力により、宇宙の歴史は一巡しています。
しかしよく考えてみると、本編開始時の宇宙が最初の周回である保証はどこにもないのです。
プッチ神父の能力が不完全だったため、すでに宇宙は一巡していたにも関わらず、プッチも含めた大半の登場人物がそのことを把握していなかった、という可能性も考えられます。
エンポリオだけがなぜか無意識の中に前回の記憶を残しており、「前の周回で仙骨がたまたま役に立ったので」この周回でも徐倫に渡したあげた、という解釈も可能です。
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まとめ
以上、今回はジョジョ6部のエンポリオについてまとめてみました!
強すぎるプッチ神父を倒すことができたエンポリオ。
最後、アイリンと出会うシーンはとても切ないですね。
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