呪術廻戦は、人間のネガティブな感情から生まれる呪霊を祓うため、主人公の虎杖悠仁をはじめとする呪術師たちが過酷な戦いに身を投じる物語です。
虎杖たちが呪術を学ぶために通っている東京都立呪術高等専門学校の教師として登場する五条悟は、自他共に認める、物語の最強キャラクターです。
しかし物語に登場する呪術は複雑な設定が定められている能力なので、読み進めていると五条の使う呪術がどういうものなのかよくわからなくなってしまうこともしばしば起こります。
そこでこの記事では、五条悟の能力や呪術について判りやすくまとめてみました。
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呪術廻戦の五条悟とは?
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— カイジ名言 (@kaijiaruaru) February 27, 2019
12月7日生まれの28歳。身長190センチ以上、黒系の服装が多く、普段は両目をアイマスクで覆っています。
性格は朗らかで軽薄な性格。古い因習や無能な権力者が幅を利かせている呪術師の世界を変革するため、優秀な人材を育成しようと考えて、教職に就いています。
呪術師としてはイレギュラーな存在である特級にランク付けられています。
彼がいるかいないかで主人公サイドと敵サイドのパワーバランスが大きく変化するほどの実力者です。
五条悟の能力や術式をわかりやすく解説!
無下限呪術の使い手
呪術の名門、五条家の出身である悟ですが、一族の中でも希少価値が高いという二つの特性を持っています。
それが無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)と六眼(りくがん)です。
無下限呪術は世界中のいたるところに存在するという『無限』を操る呪術です。六眼は見るだけで呪術を解析できるという特別な瞳で、原子レベルの精密な運用が要求される無下限呪術は、六眼の持ち主が使用してはじめて、真価を発揮するものと言われています。
この六眼と無下限呪術を活用して悟が使用している呪術を以下に説明します。
無限による自動防御
自身と敵の攻撃や障害物の間に無限を発生させることによって、あらゆる攻撃から身を守る術式です。五条に近づく物体や攻撃は、彼に近づくにつれて限りなくスピードを失い続けるため、五条のところまでたどりつくことはできません。
近付いてくる物体の性質をある程度自動で解析して対応することも可能ですが、学生時代の五条によると、毒物までオートで解析するのは難しいようです。
反転術式
基本的に負の力である呪力を正の力に反転させることによって、負傷や細胞の損傷を治癒する力です(五条や五条家のオリジナルではなく、他にも使用できる術者は存在します)。
上で説明した自動防御は常時使用していると脳細胞がすりきれてしまう程消耗が激しいため、この反転術式で回復しています。
術式順転・『蒼』
無限の持つ『吸い込む力』を利用した攻撃で、自分の周辺に物体を引きつけます。能力の性質上、力を上げすぎると自分も被害を受けるというデメリットがあります。
術式反転・『赫』(あか)
無限の持つ『吸い込む力』を反転し、解き放つことによって膨大なエネルギーを放射します。その威力は『蒼』の約二倍です。
なお、2つ上の項目で説明した反転術式と名称が似ていますが、別種の力です。
虚式『茈』(むらさき)
『蒼』と『赫』の力を掛け合わせて生み出した仮想の質量を放つ攻撃。五条家の中でも存在を知るものは少ないとされる秘中の秘の呪術です。威力は『赫』をさらにしのぎ、地形を変えるほどの破壊も可能です。
五条悟は領域展開ができる?
呪術の最高峰
領域展開とは、ごく一部の呪術師や呪霊しか使用できない呪術の奥義です。
呪術師は自身の内面に、生得領域という精神世界を持っています。
この生得領域を具現化した上で、呪術を張り巡らせる呪術が領域展開です。
簡単に言い換えると「呪術で作り出した世界の中に敵を閉じこめる」というもので、領域展開を発動した術者は、
- 自分の性能が強化される
- 敵に対して放った呪術は絶対に命中する
という圧倒的なアドバンテージを得ます。
ただし強力な呪術であるからこそ、呪力の消耗が激しく、多用はできないというデメリットもあります。
敵に領域展開を発動されてしまった場合、最も有効な対抗手段は、こちらも領域展開を使用することです。
領域展開同士がぶつかった場合、より洗練された呪術の方が勝利し、相手の領域を自分の領域で塗り変えることができます。
領域が拮抗していると、互いの必中効果が失われる場合もあるようです。
無量空処
無限を操る呪術師である五条の使用する領域展開が無量空処(むりょうくうしょ)です。
この領域内に入った敵は、あらゆる情報が無限に自分の中へ流れ込んでくる状態になってしまうため、全くリアクションが取れなくなり、放っておくと死を迎えます。
五条の言葉によると、「生きるという行為を無限回強要する」領域とのこと。
言い方が難解ですが、簡単に説明すると、大量のデータをダウンロードしたパソコンがフリーズしてしまう状態のようなものだと思われます。
その性質上、五条が領域展開を発動させると敵の敗北が決定してしまうため、五条と対峙した呪霊たちは、領域内に一般人を巻き込んでしまうような状況を作り出すことで、なんとか発動を控えさせようと苦心していました。
領域展開の時の指のポーズの意味は?
五条が領域展開を発動させる際、指で忍術の印を結ぶようなポーズをとっています。
【呪術廻戦】五条悟の領域展開『無量空処』 無限に情報を与え、その処理を無限ループさせることで相手の脳を処理落ちさせる能力? https://t.co/RYob0fSnFn pic.twitter.com/HIfNSTIB5B
— あるふぁあんてな (@seken2hanou) June 18, 2018
他の登場人物も領域展開発動時は印を結んでいるため、印をつくるのが発動の条件の一つであるようですが、印の形はキャラクターによって異なります。
五条の結ぶ形には、何か意味があるのでしょうか?
領域展開の名称をはじめ、呪術廻戦で使用される用語は仏教用語が元になっているものが多いようです。
たとえば無量空処は、別名を空無辺処(くうむへんしょ)と言い、現世を脱し、悟りにいたるまでの中途の段階を指す言葉です。
そこで仏教関係の印を検索してみると、
『帝釈天印』(たいしゃくてんいん)という印の結び方が無量空処のポーズと似ていることがわかります。
ひょっとして〜と持ってる本を調べてみたら…宿さまと5️⃣先生の印、これでは?
無量空処の印→帝釈天印。最高神、最強の軍神ともされる。
伏魔御厨子の印→閻魔天印。死の国の支配者で死者の賞罰を司る。中国的な衣をまとう尊像も。…イメージもあってるのでは…? pic.twitter.com/tXIRefPZ0a
— リノ@脱稿🙌💖 (@lino_jyujyu) October 26, 2020
帝釈天印は、帝釈天の仏像が取っていることが多い指の形です。
帝釈天はインド神話の雷神・インドラが仏教に取り入れられたもので、インドラは神話の中で最強クラスの戦闘力を持っているとされる神様です。
作中最強の呪術師である五条がとるポーズとしてはぴったりであるように思われます。
ただし、インドラは最強と称される神様ではありますが、策略にかかって力を発揮できなかったり、目的を達成できなかったりする逸話もいくつか残されています。
五条も万人が認める最強の呪術師でありながら、物語の中で親友が大量殺戮を行うのを止められなかったり、呪霊たちの罠にはまって封印されてしまったりと、その力を完全に活用できてはいません。
「最強が一人いるだけでは世の中を救うことはできない」という現実を示す役割のキャラクターでもあるのです。
そういった部分も重ね合わせて、作者の芥見下々(あくたみ げげ)氏はこのポーズを五条に取らせているのかもしれません。
五条悟が最強になった理由
向かうところ敵なしに見える五条ですが、
上で説明したように、苦戦した経験がなかったわけではありません。生まれたときから強者だった五条ですが、敗北から学び、さらに自分を高めているのです。
呪術高専に通う学生だった頃、五条は禪院甚爾(ぜんいん とうじ)という男に敗北し、任務で護衛していた少女を守れなかった上に、瀕死の重傷を負っています。
甚爾は五条家と並ぶ呪術の名門である禪院家の出身ですが、生まれつき呪力を全く持ち合わせていませんでした。
呪力を持たない代わりに圧倒的な身体能力を持つという天与呪縛(てんよじゅばく)という才能を持っていた甚爾の運動性能はすさまじいもので、先制攻撃を受けた五条はあっけなく敗北してしまいました。
この戦いの経験から五条が開発したのが、上で説明した無限による自動防御です。
手痛い敗北が、五条を最強の呪術師に育てたと言えるでしょう。
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まとめ
- 五条悟は呪術廻戦に登場する最強の呪術師
- 無限を操作する無下限呪術という強力な呪術を、六眼という術式を解析できる特別な瞳で制御している
- 無限を操る他に、肉体の負傷を回復する反転術式も使用可能
- 領域展開という、呪術で世界を作り出す奥義も会得している
- 五条の領域展開『無量空処」は、相手に無限の情報を送り込み、反応をフリーズさせるというもの
- 領域展開のとき、五条がとっているポーズは、帝釈天の仏像がとっている『帝釈天印』が元ネタ
- 無限を使った自動防御は、禪院甚爾という強敵に敗北したとき会得した技術
原作コミック、アニメ共に活躍の機会が多い五条ですが、どういう能力を活用しているのか理解しておくことで、より展開を楽しめるはずです。
この記事を読んで、能力を予習・復習しておきましょう!
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