アニメの第二期と、実写映画の上映、さらには海外でドラマの制作も決定している漫画、約束のネバーランド。
現代世界とは異なる異世界で、鬼の食料になるため育った子供達が生き残るために冒険を繰り広げる物語です。
この物語に登場する鬼は、おとぎ話や他のファンタジー漫画に登場する存在とは異なり、独自の生態を持っています。
このコラムでは、この鬼について判りやすく解説を行います!
もくじ:好きなところに飛べます
鬼とはなんなのか?
人間農場
鬼とは、約束のネバーランドの世界で人間を支配している怪物です。
後で述べる理由のため、人間を食べ続けなければならないので、世界各地に人間の子供を育てる農園を抱えており、成長した子供を食料として収穫しています。
姿は多種多様ですが、知性を持つ鬼は仮面を被り、手足が長い姿をしていることが多いようです。彼らは人間と同じく言葉を喋り、社会生活を営んでいます。
二つの世界の約束
かつての世界では、鬼と人間の間で生存をかけた激しい戦いが繰り広げられていました。終わりの無い戦いに嫌気がさした双方の指導者は、鬼と人間の間で「約束」を結びます。約束の結果、人間と鬼の住処は二つの世界に分かれました。
しかし人間を捕食し続ける必要があった鬼は、鬼側の世界に取り残された人間たちを農園で養殖することによって食べ物を確保し続けていたのです。
この『食用児』の一人だった主人公のエマがその事実を知り、農園からの脱出を試みるところから物語は始まりました。
鬼の殺し方や弱点はある?
鬼の区別
鬼には大きく分けて二種類が存在します。野生動物のように理性を持たず、野山を徘徊している通称野良鬼と人間のように社会生活を営んでいる通称知性鬼の二種類です。ここではこの二種類の違いを説明しつつ、殺害する方法について述べます。
GEOのコミックレンタルで読んでた『約ネバ』で、
知性鬼
ってネーミング・・・ッて思ってたっ pic.twitter.com/5EuL2yHOqb
— ラムし (@okubaniniteiru) June 26, 2019
野良鬼の殺害方法
野良鬼は小動物サイズのものから、大型猛獣のサイズまで様々で、形態も多種多様です。
共通点としては頭部にある複数の目の中でひときわ大きな目の奥に「核」があることで、これを破壊されると他の部分が無事でも死に至ります。
知性鬼の殺害方法
知性鬼も様々な外見の鬼がいるようですが、人間のような生活を営んでいるせいか、野良鬼に比べると個体間の体格差は少ないようです。
弱点も基本的には野良鬼と同じで、核を破壊すると死亡します。そのため基本的に仮面を被って核がある目の周辺を守っています。
なお、ごく稀に知性鬼の中には核を二つ持つ者もおり、この場合は核を二つ破壊しなければ死亡しないようです。
核を二つ持っていたことが判明している鬼は、鬼の女王レグラヴァリマと、その弟レウウィス大公の二体です。
また、珍しい死因として、様々な生物を取り込み続けた結果、身体が暴走して崩壊するというものがあります。レグラヴァリマはこの死因で自滅しました。
鬼は人間より強いのか?
鬼には優れた再生能力があるため、同程度の知能、同程度の体格の人間と一対一・肉体のみで戦った場合、鬼が勝利すると思われます。
また作中でも最強格の鬼の一人であるレウウィス大公は、銃器による攻撃さえある程度なら弾いたり回避したりしているので、戦闘に特化した鬼は武装した人間でも簡単に倒すことはできません。
しかし作中の回想シーンでは、鬼と人間の戦いでは鬼の方の被害が多かったこともある、と語られています。
また上で述べたように、人間との不毛な争いを避けるために「約束」を結んだことを考えると、約束を結んだ時点では、戦争で鬼と人間の力関係はほぼ互角だったようです。
戦争に参加する鬼は基本的に知性鬼なので、知性鬼は全員がレウウィス大公のレベルやそれに近い戦闘力ではなく、平均すると武装した人間と互角程度の強さということになります。
鬼に寿命はある?
作中で人間と鬼が世界を分ける約束を交わしたのは1000年前だと説明されています。
レウウィス大公は約束が交わされる前から人間と戦っていた鬼の一人です。
すると鬼は、1000年以上は生存可能であることになります。
では鬼は永遠に生き続けられるのかというと、そういうわけではないようです。エマたちと戦ったレウウィスは、老化のため再生能力が低下していたことが一因となって敗北しています。
つまり鬼と言っても、永遠の命を持っているわけではないようです。
鬼の正体は結局何?
形の無い怪物
連載120話で、そもそも鬼がどういう生き物なのかという話が明らかになりました。
おそらく元々は細菌に近い存在だったと思われる鬼。細菌には他の生物の遺伝子を取り込んで進化する『遺伝子の水平伝播』という特性があり、鬼も同じようなメカニズムで進化を遂げました。
様々な生物を捕食すると、鬼はその生き物の能力を手に入れることができるのです。
約束のネバーランドの読者は遺伝子の水平伝播をすでに勉強してるのか・・!去年のセンターで水平伝播を含む系統樹が出たし、授業でやらなあかん pic.twitter.com/BGKWCX2nJk
— 西尾健トゥデイ (@nishiokentoday) October 18, 2019
人間を捕食した鬼は、人間と同様の知性を手に入れ、独自の文化を発展させて行ったのです。
鬼の弱点
万能とも言える鬼の特性ですが、逆に言うと、他の生物の特性を保ち続けるためにその生き物を取り込み続けなければなりません。
食べなくても完全に元に戻るわけではないようですが、形質を保てなくなってしまうのです。
つまり野良鬼と知性鬼は、本来は同じ生物なのです。人間を長期間食べられなかった知性鬼は、知性を失い野良鬼と似たような形に退化してしまいます。
鬼社会の支配制度
こうした人間を食べ続けないと退化してしまうという特徴を利用したのが、鬼社会の支配者たちでした。
彼らは自分達の抱える農園を通じてしか人間を入手できないシステムを作り上げました。
支配者に逆らった者は人間を食べることができなくなり、時間が経つと退化してしまいます。この野良落ちという刑罰を怖れて、下位の知性鬼たちは上位の知性鬼に逆らうことができなかったのです。
「邪血」の存在
ただし、支配階級の最上位に存在する鬼たちは、人間や同族を取り込まなくても退化することはありません。
実は鬼の中には、他の生物を取り込まなくても退化することがない性質の鬼が稀に存在しており、普通の鬼も、彼らの血を飲み干すだけで同じ体質になることができます。
支配階級の鬼たちもこの血を飲んでいましたが、全ての鬼に血が行き渡ると人間農場を使った支配が成り立たなくなってしまうため、この血を持つ鬼を「邪血」と呼んで迫害するよう仕向けていました。
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まとめ
- 人間と鬼の間で世界を分ける取り決めが成立した
- 鬼の平均的な強さは、武装した人間と同程度
- 鬼の寿命は不明だが、少なくとも1000年以上
- 鬼は人間を食べ続けなければ、知性を保つことができない
- 鬼社会の支配者層は、人間の供給を管理することで支配体制を維持している
約束のネバーランドの物語は、鬼と人間の関係をどう改善するかがテーマの一つになっています。鬼と人間、それぞれの事情を理解することで、作品をより深く楽しむことが可能です。