アニメの二期放映と実写映画上映を近日に控え、海外での実写ドラマ化も決定した漫画、約束のネバーランド。
人間が「鬼」と呼ばれる怪物に食用品として育てられている世界で、生き延びる道を探して
食用児出身のエマ達が仲間と冒険を繰り広げるファンタジー・サスペンスです。
登場人物の一人、アダムはその筋骨隆々な体格のせいもあって、読者に強い印象を残しているキャラクターです。
このコラムでは、このアダムの経歴や秘密について詳しく解説します。
もくじ:好きなところに飛べます
アダムのプロフィール
外見・行動
生年月日・身長・体重ともに不明ですが、作中に登場する人間の中でも屈指の巨漢です。身長2メートル体重百キロはゆうに超えるでしょう。
表情は乏しく、眉がありません。短く刈り込まれた髪の生え際に傷か血管のような筋が浮き出ています。胸元に複雑な文様のマークが刻まれています。
会話をすることができませんが、言葉を発音できないわけではなく、常に「22194」という数字を口にしています。単純な作業をすることは可能ですが、複雑な処理を手がけるのは苦手のようです。
作中での活躍
アダムが作中に始めて登場したのは、鬼の貴族達が食用児で「狩り」をして楽しんでいる、ゴールディ・ポンド(GP)に主人公のエマたちがさらわれてきた直後のことでした。
食用児たちは鬼の貴族達を倒し、GPを脱出するために策を練っていましたが、アダムは彼らのアジトの見張り番を務めていたのです。
GPの食用児たちと協力したエマは狩りに訪れた鬼の重鎮達を軒並み葬り、GPからの脱出に成功します。アダムの驚異的なフィジカルはその戦いの中で存分に発揮され、勝利への決め手となりました。
アダムの正体は?
アダムの人間離れしたフィジカルはどこで身についたものなのか?実はアダムは、『Λ7214(ラムダ7214)』という特別な農園からやってきた食用児でした。
このΛは食用児たちに薬物投与や各種訓練を施す実験的な試みが行われている農園で、ここで実験対象となった食用児たちの中には超人的な身体能力を得る者も見られます。
元々のアダムがどんな少年だったかは判りませんが、彼の身体能力はこの実験で身についたものと思われます。
アダムがΛからGPに移った理由ですが、GPを運営している鬼の貴族が、Λの出資者の一人であったことが理由だったと考えられます。鬼の貴族達は、GPで抵抗する食用児たちを殺して食事をする「狩り」を楽しんでいました。そのため弱々しい獲物ではなく、手ごわい相手を求めていたのでしょう。
なお連載後半になって、アダムと同じような体格をした食用児が数人現れており、彼らも同じような実験で生み出されたものと思われます。
アダムが「22194」の番号を呟く理由はなぜ?
アダムは、常に「22194」という数字を口にしています。
#約束のネバーランド 感想
何故アダムがノーマンの番号である『22194』を……!?
何かノーマンについて知っているのか……?#wj10 pic.twitter.com/BOLJe8A58h— ぐんぐにる (@Gungnir3228) February 6, 2018
この数字を聞いたエマは驚きました。高級農園で育てられた食用児は、エマも含めて身体に所属を示す認識番号が記されており、22194は、以前に食用に出荷されて死亡したはずのエマの仲間、ノーマンに記されていた番号だったからです。
では、アダムはどうしてこの番号を呟くようになったのでしょうか。
生きていたノーマン
実は出荷されたはずのノーマンは殺されておらず、自分が育てられていた農園からΛに移送されただけでした。
前の農園で成績が優秀だったノーマン(知能が発達している食用児ほど美味とされています)はここで実験対象にされていたのです。
同じΛに収容されていたアダムとノーマンは、直接会話を交わす機会こそなかったものの、互いの姿を目にする場面はありました。そのときアダムはノーマンの認識番号を見ていたものと思われます。
番号を呟くのは印象に残っていたから?
なぜアダムがノーマンの番号を口にするようになったのか、実は作中でははっきり説明されていないのですが、推測することは可能です。
GPを脱出した後のアダムはそのままエマたちと行動を共にするようになるのですが、その後、これまで口にしていた「22194」から呟く番号を「63194」に変えています。これはエマの認識番号です。
シーン戻るけどアダム連呼する数字がエマの番号になっちゃったんだな せっかくエマが今のノーマンについて知る流れになりそうだったのに遠ざかっちゃったな~うぅもどかしい #wj36 #約束のネバーランド pic.twitter.com/MYRoT92DmD
— KUREO (@kureo900) August 7, 2018
実はアダム自身には認識番号が付いていません。Λ出身の食用児には、認識番号が与えられていないのです。
するとアダムにとって身体に番号が付いている状態は珍しいものであり、印象に残ったので何となく呟いていたのではないかと考えられます。
途中で番号が変わったのは、GPで行動をともにしたエマの方が、ノーマンより強く印象付けられたから、という理由かもしれません。
番号を呟くのは仲間を助けるため?
アダムは物語終盤で、とても重要な役割を果しています。
ノーマンのようにΛ農場で訓練を受けた食用児たちは、実験のために薬物を大量に投与されたせいもあってか、高い身体能力や思考力を身に付けた代償として時々、激しい発作に襲われるようになりました。そのため長くは生きることができないと絶望を感じていたのです。
ところが、アダムだけはΛで薬物を投与されていたのに、発作が起きていないことが判明します。
つまりアダムの身体を検査すれば、薬物を投与された食用児たちも命が助かるかもしれないという希望が芽生えたのでした。
おそらくアダムは、Λにいたとき、自分が薬物を投与されても他の食用児のように発作が出ないことを理解していたのではないでしょうか。そのことを伝えれば、薬物を投与された他の食用児も助かる可能性があります。
しかし彼はコミュニケーション能力に乏しいため、そのことを誰かに説明することができません。GPに連れてこられた後は、「自分がΛの出身者」だと証言する方法がないのです。
後にΛで実験を受けていた食用児は胸元にマークが刻まれていることが判明しましたが、アダムはそれを理解していない可能性があります。
そんなアダムでも、自分がラムダにいたことを証明する方法があります。そう、Λにいた他の食用児の特徴を口にすることです。
数字しか口に出来ないアダムは、Λで見かけたノーマンの番号を口にすることで、「自分はΛの出身者である」と伝えたかったのではないでしょうか。
アダムが消えた理由は?
アダムが一番目立ったのはGPの戦いで、鬼の貴族達の中でも最強格のレウウィス大公と死闘を繰り広げた場面でした。
このとき、アジトの見張りを命じられていたはずのアダムは、突然アジト前から姿を消し、レウウィスとの激戦に参戦しました。
基本的に指示を忠実に守るアダムが珍しく自分の意志で行動したと思われるこのシーン。アダムの胸中にどんな変化があったのでしょうか。
この戦いの最中、レウウィスはアダムがΛで訓練を受けた食用児であることに気付き、身体能力は優れているが複雑な行動は取れないようだと評価しています。
レウウィスは実際にGPを訪れてアダムを見た可能性があります。
するとアダムの方も、レウウィスのことを知っていたのかもしれません。レウウィスが他の鬼より優れた戦闘力を持っていることを生物的勘で見抜いており、自分がいなければエマたちが危ないと考えて、加勢に駆けつけたのではないでしょうか。
アダムのその後の行方は?
本編のラストで、鬼の王と約束を取り交わしたエマたちは、鬼の存在しない人間の世界へと旅立ちました。この約束は食用児全員が対象だったたため、アダムも当然、人間の世界へ移動しています。
薬物の影響で余命が残り少ない可能性があったノーマンですが、最終回でも健在でした。アダムの身体を調べることで、Λで実験体となっていた食用児たちにも、回復の目処がついたものと思われます。
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まとめ
- アダムは特殊な訓練や実験を行っていたΛ農園の出身
- 実験の結果超人的な身体能力が備わり、対・鬼の貴重な戦力になった
- アダムが番号を呟く理由は、それが印象に残っていたからか、同じΛで薬を投与された食用児を助けるため
- アダムがアジトから姿を消したのは、レウウィスが強敵であることを知っていたから
- アダムの特性によって、薬を投与された食用児たちも命を取り留めたと思われる
約束のネバーランドは、2021年1月からアニメ二期の放映が予定されています。おそらくアダムが大活躍するGPのエピソードがクライマックスになると思われます。
アニメでアダムのアクションがどれだけ派手に再現されるか、とても楽しみです!