『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から登場するドローレス・アンブリッジ。
アンブリッジは『ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』で分霊箱の1つであるスリザリンのロケットを持っていましたね。
アンブリッジはなぜ分霊箱のロケットを持っていたのでしょうか?
アンブリッジはデスイーターなの?などについて解説していきます。
もくじ:好きなところに飛べます
ドローレス・アンブリッジはなぜ分霊箱のロケットを持っていた?
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ハリーたちは、ヴォルデモートが作った分霊箱を破壊するため、分霊箱探しに翻弄していました。
そんな中、サラザール・スリザリンのロケットがドローレス・アンブリッジの手に渡ってしまったことを知ります。
なぜアンブリッジは分霊箱のロケットを持っていたのでしょうか?
アンブリッジはマンダンガス・フレッチャーからロケットを没収した
結論から言うと、アンブリッジがロケットを持っていたのは、マンダンガス・フレッチャーからスリザリンのロケットを没収したからです。
ホントにどうでもいいけど、死の秘宝 第11章で、クリーチャーがマンダンガスの頭を鍋の蓋で殴って、ハリーに止められたけど、まだ殴り足りなくて「もう一度だけよろしいでしょうかあ、ついでですからぁ!(ワナワナ)」ってシーンあるんだけど、じわ(笑)ついでに殴りたいのもしょうがないよね pic.twitter.com/AIth64ZQ3h
— Maiko マイコ (@maiko19890414) July 18, 2019
マンダンガス・フレッチャーは、シリウスの死後、グリモールドプレイスのシリウスの館からあらゆる金目の物を盗んでいました。
スリザリンのロケットも、シリウスの館から発見した物だったのです。
(なぜシリウスの館にロケットがあったのか?については後ほど解説します)
マンダンガスは、路上で盗んだ金目の物を売りさばいていましたが、そこにアンブリッジと魔法省の役人が現れます。
アンブリッジは、マンダンガスが無許可で商売をしていることを咎め、見逃して欲しかったらロケットをよこせと言います。
マンダンガスとアンブリッジはロケットの正体を知っていたのか?
ちなみに、マンダンガスとアンブリッジは、ロケットが
- サラザール・スリザリンのロケットであること
- ヴォルデモートの分霊箱であること
は、もちろん知りません。
スリザリンのロケットについては一切の知識がありませんでした。
なぜアンブリッジはロケットに惹かれたのか?
では、なぜアンブリッジはロケットに惹かれたのか?
これは、おそらく
分霊箱の作用
であると考えられます。
分霊箱の中には、ヴォルデモートの魂の一部が存在しています。
そのため、分霊箱の中にある魂が、分霊箱の近くにいる人のことを惹きつけることがあります。
図にして表すとこんな感じ↓
魂が人間と分霊箱の間を行き来するので、分霊箱の魂に操られたり、影響を受けたりします。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、ジニー・ウィーズリーがリドルの日記に操られたのはこのためです。
リドルの日記はヴォルデモートの分霊箱の1つだったため、ジニーは分霊箱の中の魂に操られていたのでした。
アンブリッジの精神との共鳴
おそらくですが、アンブリッジが分霊箱のロケットに強く惹かれたのは、アンブリッジの中にある精神と、分霊箱の魂が共鳴したのではないかと思われます。
アンブリッジは半純血ですが、純血主義者であり、自分の生まれに対してコンプレックスを抱いていました。
ヴォルデモートも同じくマグルの父親と魔女の母親を持つ半純血。
そして、生まれにコンプレックスを抱き、マグルを排除しようとしている純血主義者です。
ヴォルデモートの純血主義の魂と、アンブリッジの中にある純血主義、そしてマグルに対するコンプレックスが共鳴したのではと考えられますね。
アンブリッジのロケットに対する解釈
さらに、アンブリッジは自分の生まれに対するコンプレックスを露わにする発言をしています。
アンブリッジは、ロケットについて尋ねられると、こう答えています。
- このロケットはアンブリッジの家に先祖代々伝わる古い品である。
- ロケットのSの紋章は純血一族であるセルウィン家のSの頭文字である。
- アンブリッジの家系はセルウィン家の血筋である。
自分が純血の血筋であり、さらにロケットは『セルウィン家』の家系のものであると答えているんですね。
もちろん、アンブリッジのこの言い分は間違いで、セルウィン家とは関係ありません。
セルウィン家は聖28一族で、純血の魔法族の家系です。
しかし、アンブリッジはセルウィン家の血筋ではありませんし、母親がマグルの半純血です。さらにロケットはサラザール・スリザリンのロケットなので、セルウィン家とは関係ありませんね。
アンブリッジは純血主義ではありますが、スリザリンのロケットについての知識はなかった模様。
もしスリザリンのロケットを手に入れたとなれば、それがスリザリンのロケットであることを自慢していたに違いありません。
また、自分の生まれに対してコンプレックスを抱いているため、セルウィン家の血筋を引いているなどと嘘をついたのでした。
なぜロケットがグリモールドプレイスにあったのか?
では、なぜスリザリンのロケットがグリーモールドプレイスにあったのか?についてですが、これにはシリウスの弟、レギュラス・ブラック(R・A・B)が絡んでいます。
シリウスの弟であるレギュラス・ブラックは、元々はデスイーターとして活動していました。
しかし、ヴォルデモートの目的のためなら手段をいとわないやり方に疑問を抱き、デスイーターを抜ける決意をします。
ヴォルデモートはスリザリンのロケットを分霊箱にして洞窟に隠すため、レギュラスの屋敷しもべ妖精であるクリーチャーを拝借しました。
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洞窟の水盆には、毒薬があったため、クリーチャーに毒薬を飲ませたのです。
クリーチャーは毒薬を全て飲み干し、スリザリンのロケットを水盆の中に入れました。ヴォルデモートはクリーチャーがそのまま死ぬと思ったんですね。
しかし、クリーチャーは生きており、レギュラスの元に帰りました。
レギュラスはその時に分霊箱の存在を知ったのだと思われます。
レギュラスはクリーチャーに水盆の場所へ連れて行くようにと言って、自ら毒薬を飲んでスリザリンのロケットを手に入れます。
そしてそのまま、レギュラスは洞窟の中の湖にいた亡者に捕まれ、死んでしまいます。
クリーチャーには、事前にロケットを持ち帰って破壊するようにと命じていたため、クリーチャーがブラック家(グリモールドプレイス)にスリザリンのロケットを持って帰ったのです。
そして、クリーチャーはレギュラスに命じられたように、スリザリンのロケットを破壊しようと試みました。
しかし、どうやっても破壊することはできず、クリーチャーは自分の寝ぐら(厨房の隅にある物置みたいな場所)にスリザリンのロケットを隠しておいたのです。
クリーチャーが隠していたロケットをマンダンガスが発見し、それを持ち出したのでした。
レギュラス・ブラックについてや、ロケットのこれまでの詳しい経緯についてはこちらの記事で解説しています。
ドローレス・アンブリッジはデスイーターなのか?
アンブリッジがロケットを手に入れた経緯について解説しましたが、結局アンブリッジはデスイーターの一味なのでしょうか?
結論から言うと、アンブリッジはデスイーターではありません。
アンブリッジは魔法省の役人として働いており、最終的には魔法大臣上級次官を勤めていました。
もちろん、上司で魔法大臣のパイアス・シックネスはデスイーターでしたが、アンブリッジ自体がデスイーターというわけではありません。
おそらく、アンブリッジは
魔法界からマグルを排除する
と言う精神に共感していたのだと思われます。
そのため、魔法省での仕事を熱心に行っていたのではないでしょうかね。
魔法省はヴォルデモートたちに乗っ取られ、ヴォルデモートが陰で操っていたと言う事実に変わりはありませんが、魔法省で働く役人や、魔法界の人たちにはそれは伝わっていません。
勘付いている人が多かったとは思いますが、表立って魔法省がヴォルデモートに乗っ取られているとは公言されていませんでした。
ヴォルデモートが魔法省を乗っ取ったと公に発言しなかったのは、『見えない恐怖』を煽るためです。
魔法界全体を人間不信にさせることが目的でした。
そのため、アンブリッジもヴォルデモートやデスイーターのために働いているという感覚ではなく、あくまでも魔法省の役人として働いていたということで間違いないと思います。
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まとめ
- ドローレス・アンブリッジがロケットを手に入れたのは、マンダンガス・フレッチャーから没収したため
- ドローレス・アンブリッジはロケットが分霊箱であることには気づいていなかった
- ドローレス・アンブリッジはデスイーターではない
『ハリーポッター』シリーズについては詳しく解説&考察しているので、その他の解説&考察記事もぜひ読んでみてくださいね!