『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で登場するピーター・ペティグリュー。
ハリーの両親を裏切ったということがわかりましたが、ピーターはなぜポッター夫妻を裏切ったのか?
また、ねずみになれる理由や、その後はどうなったのか?について解説していきます!
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もくじ:好きなところに飛べます
ピーター・ペティグリューの基本情報
生年月日 | 1960年生まれ |
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所属 | ホグワーツ/グリフィンドール出身 |
血統 | 純血または半純血 |
動物もどき | ネズミ |
ピーター・ペティグリューは、魔女の母親を持つ魔法使いです。
純血か、半純血かは明らかにされていません。
ハリーの父親であるジェームズや、シリウス・ブラック、リーマス・ルーピンらと同じ年にホグワーツに入学し、グリフィンドール寮に組み分けされます。
しかし実は、組み分け帽子を被った時、ペティグリューをスリザリンに入れるか、グリフィンドールに入れるか、組み分け帽子が5分以上悩んだのだそう。
組み分けが5分以上悩むことを『ハットストール』と言い、グリフィンドールの寮監のミネルバ・マクゴナガル先生も、レイブンクローとグリフィンドールの間でハットストールが起きた人物の1人です。
ピーターがハリーの両親を裏切った理由
結論から言うと、ピーターはヴォルデモーと側に寝返ったため、ハリーの両親であるポッター夫妻を裏切りました。
また、ポッター夫妻だけではなく、親友だったシリウスも裏切っています。
この裏切りの経緯について、時系列で解説していきます。
ピーターとジェームズ、シリウスたちが友人になった経緯
ピーターはホグワーツ在学中、どちらかというと目立たない存在の生徒でした。
ピーターはジェームズやシリウスに憧れていましたが、最初はジェームズもシリウスも、頭の回転が遅く、体も小さく目立たないピーターを相手にしていませんでした。
しかし、ピーターが仲間に加わる前にルーピンがジェームズ、シリウスと仲良くなります。
ルーピンは弱い者にも常に優しくする、心の優しい少年だったためもちろん同じグリフィンドール寮のピーターにも優しくします。
結果、ルーピンがジェームズとシリウスを説得しピーターが仲間に加わることになりました。
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ネズミのアニメーガスになる
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ホグワーツ在学中、ルーピンが狼人間と気づいたジェームズとシリウス。
狼人間の間も一緒に過ごせるようにとアニメーガスになることを思いつきます。
しかし、アニメーガスになるための呪文はかなり難解。
一歩間違えれば半獣になってしまいます。
ピーター1人では到底できませんが、ジェームズとシリウスに手伝ってもらい、ピーターもアニメーガスになることに成功。
ちなみに、アニメーガスになるときに変身する動物を選ぶことはできません。
自分の守護霊が、そのままアニメーガスとして反映されるようです。
ピーターの守護霊がおそらくネズミだったことから、ピーターはネズミのアニメーガスになりました。
3人の中で1番小さい動物に変身できるピーターは、暴れ柳の根元にあるコブを押して暴れ柳を大人しくさせる役割を担っていました。
また、ピーターの『ワームテール』という名前はアニメーガスに変身するときのネズミに由来していて、ワーム(ミミズなどの細がない虫のような)テール(尻尾)を持つことから、ワームテールと呼ばれるようになります。
ポッター夫妻の秘密の守人になる
ホグワーツ卒業後、不死鳥の騎士団として活動するようになったピーター。
シビル・トレローニーの予言によって命を狙われることになったポッター一家は、秘密の守り人を立てることで、自宅の居場所を特定されない魔法、忠誠の術を使って身を隠していました。
もともとポッター家の秘密の守人になったのはシリウス・ブラックでしたが、シリウスは自分が秘密の守人であることがデスイーターたちに気づかれてしまうと思い、秘密の守人をピーターに変えるべきだと勧めます。
シリウスがピーターに秘密の守人を変更すべきと考えた理由は2点あり、
1点目は、まさかピーターが秘密の守人に選ばれることはないとデスイーターは考えるため、敵を欺けると考えたこと。
2点目は、秘密の守人が死んでしまった場合、それ以前に秘密を知っていた人全員が秘密の守人になってしまうという性質があるため、もしシリウスが死ねば、ポッター一家の居場所がバレる確率が高くなってしまいます。
そのため、もし自分が殺されても居場所がバレないように、秘密の守人を変更した可能性が高いです。
ハリーの両親を裏切った理由
しかし、シリウスの考えとは裏腹に、実はピーターはヴォルデモート側に寝返っていました。
そのため、秘密の守人が自分に変更されると、ピーターはポッター家の居場所をヴォルデモートに教えてしまい、ハリーが殺されかけたあの夜、ハリーの両親はヴォルデモートに殺されてしまいました。
ピーターがヴォルデモート側に寝返った理由は、ヴォルデモート側についた方が得だと考えたからだと思います。
ピーターは昔から、強い者に巻かれる、小判鮫のような存在です。
ピーターは愚かにも、ダンブルドアにつくよりも、ヴォルデモートについていた方が良いと判断してしまったのでしょう。
もともと不死鳥の騎士団として活動していたピーターは、不死鳥の騎士団の情報を得るスパイ要員として、デスイーターの一員になります。
ピーターがデスイーターとしてヴォルデモートと繋がっていたことは、残念ながらアルバス・ダンブルドアでさえも見破ることはできませんでした。
さらにピーターは、ポッター夫妻が殺害された現場から、ヴォルデモートの杖を持ち帰り、魔法省に奪われないようにするなど、冷徹な一面も持ち合わせています。
さらにシリウスを裏切る
ポッター夫妻が亡くなった晩、シリウスがピーターの様子を確認しに自宅を訪れると、そこはもぬけの殻になっていました。
争った形跡もなくおかしいと思ったシリウスは、ポッター家の場所に向かいます。
そこには変わり果てた2人の姿がありました。
しかし、秘密の守人をシリウスからピーターに変更したことは、シリウス、ピーター、ポッター夫妻の4人しか知りませんでした。
つまり、シリウスがポッター夫妻を裏切ったと思われる状況になってしまったのです。
マグルがたくさんいる場所で大爆発
シリウスはピーターを探し出し、なぜポッター夫妻を裏切ったのかと問い詰めます。
するとピーターは、マグルが大勢いる場所で
- シリウスがポッター夫妻を裏切った
- 自分を殺そうとしている
と叫び、指を一本切り落とし、その場を爆破。
12人のマグルを爆破の巻き添いにして殺害し、自分はネズミになって逃げたのです。
その場にピーターの指が一本残されていたことから、ピーターがシリウスに殺されてしまったと魔法省は判断。
裁判なしでシリウスはアズカバンの獄中に入れられてしまいます。
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その後、ピーターが自ら切り落とした指は、ピーターの母親に送られ、さらに、ピーターは裏切り者のシリウスと命懸けで戦ったとして、マーリン勲章一等を授与されています。
ネズミでの生活
ネズミになった後、ピーターは魔法界の情報を入手しようと、魔法族の家に潜り込むことにします。
どのような経緯でウィーズリー一家のペットになったのかはわかりませんが、
- アーサー・ウィーズリーが魔法省の職員であること
- ウィーズリー一家が貧乏であること
などが、ピーターがウィーズリー一家を選んだ理由なのではないかと思います。
ウィーズリー一家は魔法族ですから、もし魔法界にヴォルデモートが復活したなどと騒ぎになれば、すぐにその情報がわかります。
また、子だくさんで貧乏なため、ペットを買うお金がなく、ネズミの自分が目の前に現れれば、子供たちのペットとしてあてがわれる可能性が高いと考えたのかもしれません。
意図してウィーズリー一家を選んだのかは定かではありませんが、ピーターはその後パーシー・ウィーズリーのペット、スキャバーズとして飼われることになります。
さらにその後、ハリーの同級生、そしてのちに親友となるロンのペットとして可愛がられることになります。
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ハリーに対してどんな感情を抱いていたかわかりませんが、『ハリー・ポッターと賢者の石』のホグワーツ特急の中でハリーたちのコンパートメントにやってきたゴイルが勝手にハリーのお菓子を食べていたところ、スキャバーズがゴイルの指に噛み付いたことがありました。
このときハリーのためだったのか、ペットとして可愛がってくれているロンのためだったのか・・・ピーターの意図が気になっちゃいますね。
正体がバレるとき
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で、ウィーズリー一家が懸賞に当たり、一家でエジプトを訪れます。
その様子が日刊預言者新聞に掲載され、そこにはネズミの姿のピーターも写っていました。
偶然アズカバンの中で日刊預言者新聞を手に入れたシリウスは新聞に映ったピーターの姿を発見。
飼い主であるロンがホグワーツに在学中と知ったシリウスは、アズカバンを脱獄。
シリウスがアズカバンを脱獄した方法については、こちらの記事で解説しています。
シリウス・ブラックがアズカバンを脱獄したと知ったピーターはどんどん元気がなくなり、ロンは病気にかかったのだと心配していました。
心配してペットショップに連れて行くと、そこで店員から「ネズミの割に長生きすぎる」と指摘されます。
さらに、そのときペットショップで売れ残っていたクルックシャンクスがスキャバーズに飛びかかったのです。
この場面は後々の伏線になっていて、クルックシャンクスはスキャバーズが人間であることを見抜いていたため、その後もスキャバーズをとっ捕まえようと、狙っていたのです。
最終的にシリウスとリーマスに正体を暴かれたピーターでしたが、ハリーが生きたまま城に連れて行こうと提案したことや、リーマスが狼人間に変身してしまうというアクシデントによって再び逃げおおせることができました。
『アズカバンの囚人』のその後
再び逃亡することになったピーターは、アルバニアの森で肉体を失ったヴォルデモートを見つけ、ヴォルデモートの復活を手伝えば、2人に狙われることはなくなると考え、肉体を失ったヴォルデモートの世話をすることにします。
また、アルバニアに旅行に来ていた魔法省職員のバーサ・ジョーキンズに見つかったピーターは、バーサを騙してヴォルデモートの元に連れて行き、三校対抗試合の情報などを仕入れます。
銀の手を作ってもらう
その後、ヴォルデモートの計画通り、ハリーが優勝カップを掴んでリドルの墓に現れ、ハリーの血を使ってヴォルデモートは肉体を復活させます。
このときピーターは、『僕の肉』として、自らの手を切り落とし、ヴォルデモートのために捧げています。
その見返りに、ヴォルデモートはピーターに、魔法で銀の手を作り、与えています。
ヴォルデモートの肉体復活については、こちらの記事で解説しています。
セブルス・スネイプの自宅に送られる
ヴォルデモートが肉体を復活させた後、ピーターは、セブルス・スネイプの自宅に送られることになります。
スネイプの実家であるスピーナーズ・エンドで過ごすことになったピーターでしたが、スネイプからは使用人のように扱われることになります。
原作では、スネイプとナルシッサ・マルフォイが破れぬ誓いを結んだときに、ピーターがナルシッサとベラトリックスをもてなす様子が描かれています。
ピーターのその後
その後、『ハリー・ポッターと死の秘宝』で、ハリー、ロン、ハーマイオニーは人攫いに捕まり、マルフォイ邸に監禁されます。
ベラトリックスに拷問されるハーマイオニーを助けるため、地下牢から抜け出そうとしていたところ、ピーターに反撃されてしまいます。
ピーターはハリーの首を絞めようとしますが、ハリーは
「自分がシリウスやルーピンに殺されかけているピーターを助けたのではないか」
と言うと、ピーターはハリーを締め付ける手を一瞬緩めます。
すると、ヴォルデモートが作った銀の手が、ピーターの首を絞め、ピーターは死んでしまいました。
ヴォルデモートは、もしピーターが自分を裏切ることがあれば、銀の手がピーターを殺すように魔法をかけていたのです。
ちなみにハリーとロンはこのとき、自分たちを殺そうとしていたピーターを助けようと、銀の手を必死に引き離そうとしていました。
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まとめ
- ピーターはハリーの父親やシリウスらとホグワーツの同級生だった
- 在学中にネズミのアニメーガスになっていた
- ヴォルデモート側についたため、ポッター夫妻やシリウスを裏切り、ネズミになって逃亡
- ネズミとして生きていることがシリウスにバレ、捕まりかけるが、再び逃亡
- ヴォルデモートの肉体復活を手伝い、銀の手を作ってもらう
- 最終的には、ハリーを殺すことを躊躇い、ヴォルデモートが作った銀の手に締め殺される