呪術廻戦に登場する両面宿儺(りょうめんすくな)は作中最強クラスの実力者であり、主人公、虎杖悠仁の体内に眠る謎めいた存在です。
この記事では、現在判明している両面宿儺のプロフィール、能力、呪術の奥義である領域展開について説明して行きます。
もくじ:好きなところに飛べます
呪術廻戦の両面宿儺のプロフィール
呪いの王
正式名は両面宿儺ですが、物語の中では主に宿儺と呼ばれています。
現実で4世紀頃、飛騨の国(現在の岐阜県あたり)で一大勢力を築いていたとされる人物と同じ名前ですが、本人なのか、無関係の別人なのかは不明です。
呪術廻戦の世界では、1000年近く前に『呪いの王』として君臨していた人物だったとされています。相当な実力者であり、どんな呪術師も倒すことができなかったそうです。
その後、彼の遺体のうち、指だけが屍蝋となって日本各地に伝わっていました。
この指には呪い・呪霊(人の負の感情が形を持ったもの)を呼び寄せる力があり、物語の主人公、虎杖悠仁は、呪いから親しい人たちを守ろうと考えます。
呪いに対抗する術を持たなかった虎杖は、宿儺の指を飲み込んだ結果、宿儺の『器』に選ばれ、時々宿儺に身体の自由を奪われるようになってしまうのでした。
呪いの力をコントロールするため、虎杖は呪術師を育成する機関である都立呪術高等専門学校へ入学することになります。
容姿
本編の宿儺は虎杖の肉体を借りているような状態であるため、基本的にその姿は虎杖がベースになっています。ただし宿儺の意志が表に出ているときは、爪が黒く染まり、全身に文様が刻まれています。
虎杖が心の中で宿儺と会話するシーンも出てきましたが、そのときの宿儺も、虎杖と同じ姿でした。
そのため宿儺本来の姿がどのようなものかははっきりしていません。
(扉絵で顔二つ、腕四つの異形で描かれたことはありますが、イメージ映像かもしれません)
性格
破壊や殺戮を好む性格で、人間、呪霊を問わず気に入らない相手は即座に殺します。
宿主である虎杖に対しても友情を感じたりすることはなく、利害関係が一致しなければ手助けすることもありません。
ただし興味を持った相手を助けることはするようで、現在は虎杖の同級生である呪術師・伏黒恵の術式を評価しており、彼が窮地に陥った際には、救いの手を差し伸べています。
両面宿儺の術式は?
何度か戦闘している両面宿儺ですが、彼の術式(呪術を使用した能力のようなもの)の全貌はまだ解明されていません。
ここではこれまでに使った術式をヒントに、宿儺の能力を読み解きます。
二種類の斬撃
宿儺は肉体を使って敵を叩き伏せる他に、見えない斬撃のような技で相手をバラバラにしています。
これは宿儺の術式によるものです。宿儺は『解』『捌(ハチ)』という二種類の斬撃を使い分けています。
『解』は通常の斬撃、『捌』は敵の呪力や強度をオートで読み取り、攻撃を切断できるレベルに調節して相手を卸すというものです。
宿儺の術式は『調理』?
ある程度の実力者に対して宿儺が使用しているのが、『開』(フーガ)と名付けている謎の火炎攻撃です。
この炎は火山の能力を持つ呪霊に押し勝つほど強力なものです。
しかし、基本的に呪術廻戦に登場する術式は、使用者の個性に応じて系統が決まっているため、斬撃と炎という全然関係のない術式を併用できることはイレギュラーです。
この疑問に対する回答として読者の中で語られているのが、宿儺の術式は『調理』なのではないかという考察です。
後で説明しますが宿儺が自身の領域展開を使用したとき、連載が掲載されていた紙面では、領域展開を「万死の厨房」と表現するアオリ文句が入っていました。
#wj38
お口ある〜
宿儺の術式が料理は確定かな〜??? pic.twitter.com/2U2Np8IcGv— 麻凛 (@marinn0727) August 24, 2020
このアオリが原作者の意向を踏まえたものだとすると、「厨房」という言葉から「調理」を連想することが可能です。
そして宿儺の力が「調理」を象徴するものだとすると、無関係と思われてきた斬撃と炎にも、対象を「斬り」「焼く」という関連性を見いだすことができます。
もしかすると「斬り」「焼く」の後には「食べる」が続いており、宿儺は敵を食べることでその力を取り入れる、といった奥の手も持っているかもしれません。
両面宿儺の強さはどれくらい?
宿儺は宿主である虎杖が指を取り込むごとにパワーアップを繰り返します。生前は四本腕だったとされる宿儺の指は全部で20本あり、原作119話の時点で15本の指を取り込んでいます。
まだ四分の一が未回収の状態ですが、すでに物語の中で最強格とされていた呪霊や式神を相次いで倒しており、最強の呪術師と呼ばれている五条悟を除いては、誰一人として太刀打ちできない強さにまで力を取り戻しているようです。
両面宿儺の領域展開や能力は?
領域展開とは
領域展開とは、物語の中でも使用できるものがほとんどいない、呪術の奥義です。
『伏魔御廚子』が宿儺の新技だと本気で思った私を呪ってやりたい!
よくよく調べたらアニメのキービジュアルにもなってるじゃないか!#呪術廻戦 pic.twitter.com/S9N7eUeqMK— ネコジャン@少年ジャンプblog管理人 (@jump_blog) August 24, 2020
呪術師や呪霊は、自分の中に生得領域というエリアを持っています。
生得領域とは人間の心の基礎部分のようなもので、この生得領域にある風景を元に使用するオリジナルの術式を生得術式と呼びます。
最上級の呪術師や呪霊は、この生得領域を現実世界に呼び出して、自分の周囲を自分にとって都合のいい空間に塗り換えることができます。これが領域展開です。
簡単に言うと、自分の術が最大限に効果を発揮する空間に敵を閉じ込めるというものです。
その効果は様々ですが、基本的に空間の主が使う術式は必中となるため、大抵の敵に対して、ほぼ勝利が確定します。
領域展開を使える術者同士が戦った場合、その空間のルールをどちらが支配するのかの綱引きとなり、ポテンシャルの高い術者の方が勝利するようです。
伏魔御廚子
両面宿儺の使用する領域展開は『伏魔御廚子』(ふくまみずし)
この空間の中では、無生物に対しては『解』生物に対しては『捌』が絶え間なく浴びせられます。
簡単に言うと、範囲内のほとんどの生物・物体を切り刻み続ける空間です。
なお、基本的に領域展開は空間の中に敵を閉じこめるものですが、宿儺の領域展開に限っては、空間を閉じません。
これは相手に逃げ道を作るという『縛り』(ハンデを与えることで術の威力を底上げするもの)の効果があるため、領域の範囲は、半径200メートルという広大なエリアに及びます。
両面宿儺と虎杖の今後を考察!
虎杖との契約
一度虎杖が死にかけた際、宿儺は虎杖と一種の契約を結んでいます。
- 宿儺が「契闊(けいかつ)」と合い言葉を唱えると一分間、虎杖の肉体を使用することができる
- その間、宿儺は人を殺すことはできない
- この縛りは虎杖の記憶には残らない
という取り決めです。
なお虎杖や、彼が宿儺の指を飲み込む場面に出くわした伏黒恵や直後に駆けつけた五条悟たちは、各地に散らばっている宿儺の指を虎杖の中に集めることで危険な宿儺をコントロールしようと考えています。
一方の宿儺も自分の思い通りにことを運ぼうと画策しています。
上で説明した契約の他に、虎杖が指を大量に食べると、一時的にその肉体を支配できることが明らかになっているため、その機会を逃さず、奔放に活動しています。
虎杖の身体を乗っ取る?
最終的に宿儺と虎杖の関係はどのような結末を迎えるのでしょうか?
実は宿儺の指20本全てを飲み込んだとしても、虎杖の中にいる宿儺が身体の主導権を奪えるわけではないらしいことが判明しています。
あくまで虎杖の中で全盛期の力を取り戻すことができるだけに留まるようです。
しかし宿儺は、瀕死の人間を回復させるなど、虎杖にはない能力を持っています。
虎杖の周辺で誰かが死にかけた場合などに、身体の主導権と引き替えに蘇生を実行してやると宿儺が取引を持ちかけてくるような展開はあるかもしれません。
虎杖に感化される?
宿儺を宿らせる適正を持っている以外は普通の高校生だと思われていた虎杖ですが、最近の展開になって謎の特殊能力を持っているかもしれないことが明らかになっています。
まだ詳細は不明ですが、対峙した相手の記憶を改竄し、自分が相手にとって最も親しい人物であったかのように思いこませる術式を虎杖は無意識に使っているようなのです。
どういう場面で発動する術式なのか明らかになっていませんが、優位だったはずの宿儺が虎杖の力に逆に支配されてしまうという展開もあると思われます。
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まとめ
- 宿儺は主人公、虎杖に宿った『呪いの王』
- 傍若無人な性格で、感情のままに振る舞っている
- 宿儺の術式の全貌は不明だが、『調理』に関するものだという説が有力
- 領域展開は自分の周辺を自分の術式が支配する空間に変える奥義
- 宿儺の領域展開、『伏魔御廚子』は領域内の全てを切り刻む力
- 宿儺と虎杖の関係が最後にどうなるかは不明だが、虎杖の謎の能力が切り札になるかもしれない
呪術廻戦は10月からアニメ第一期の放送が決まっています。
見た目が豪華な宿儺の術式や領域展開が、どのように再現されるのか楽しみです!
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