マンガBLEACHは、主人公の黒崎一護をはじめとする死神たちが現世と死後の世界の秩序を守るために戦いを繰り広げる物語です。
物語の序盤から中盤にかけて死神たちの所属するソウル・ソサエティは、人間に害を及ぼす悪霊である虚(ホロウ)の住む虚圏(ウェコムンド)との間で激闘を重ねてきました。
そんな中、主人公の一護の身に、謎の現象が発生します。虚は基本的に仮面で素顔を隠していますが、死神であるはずの一護の頭を仮面が覆い、一護の意志を無視して暴走を始めたのです。原因は何なのか?この記事では、この『虚化』現象について詳しく解説します。
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黒崎一護のプロフィール
年齢・身体的特徴・性格など
7月15日生まれのA型。
連載第一話の時点で15歳。身長は174センチ、体重は61キロです。
二年近い歳月が経過した物語後半では、181センチ、体重は66キロに成長しています。
空座(からくら)第一高校に通う高校生です。
オレンジ色の髪が特徴で、この髪のせいで不良扱いされたり不良に絡まれたりしていますが、本人は困っている人間を放っておけない優しい性格です。
家族構成など
父・妹(双子)との四人家族。
母親は子供の頃に他界しています。
母親が虚から自分を守って命を落としたことから、一護は「自分はヒーローではないから世の中全ての人は守れない」「しかしそれでも山ほどの人間を守りたい」と願う性格になりました。
なお、父親の一心は元・死神であり、母親の真咲は滅却師(クインシー)という虚を消滅させる力を持つ一族の出身だったことが物語後半で判明しています。
死神代行
成長した一護は、死後の世界、ソウル・ソサエティから来た死神、朽木ルキアと出会います。死神の力を手に入れた一護は、力を失ったルキアの代わりに『死神代行』として虚との戦いに身を投じるのでした。
虚化とはなんなのか?
藍染惣右介の実験
簡単に言うと、虚化とは本来、虚とは相反する存在であるはずの死神が、虚の力を手に入れ、姿や生態が虚に近付いてしまうというものです。
虚化は物語中盤まで黒幕ポジションを務めていた死神、藍染惣右介(あいぜんそうすけ) が研究していた現象です。
死神と虚の境界線を破り、両者を超越した力を手に入れる可能性を追求していた藍染は、目的に近付く一環として虚化という技術を手に入れたのです。
虚化した死神と破面
作中で藍染は虚化の実験を何度も繰り返しており、死神や虚を密かに実験台にしていました。実験台になった死神たちには虚のような仮面が浮かび上がり、虚の持つ力を使えるようになっています。
反対に、死神の力を手に入れた虚も存在します。虚が死神化すると、死神の武器である斬魄刀のような刀が備わり、仮面の一部が割れて顔面が露出します。この状態の虚を『破面(アランカル)』と呼び、藍染は破面の集団を配下にしていました。
黒崎一護が虚化になったのはなぜ?(いつ?)
一護の虚化は特別?
一護の虚化は、物語の中で少しずつ進行していました。
藍染は一護のことを以前から特別な存在とみなしており、以前から彼を観察していました。
しかし一護自身は、藍染によって虚化の処理を施されていたわけではないようです。一護の虚化は実験によるものではなく、虚化する別の要因があったのです。
一護に宿る『ホワイト』
他の虚化した死神と比べても、一護の虚化はその強力さが際だっています。
その理由として、一護の虚化が特別なものであることが考えられます。実は生まれた直後から一護の体内には、『ホワイト』という名の虚が宿っていたのです。
ホワイトは藍染が実験体として作り出した特別な虚であり、一護の母、真咲に倒された際、真咲の体内に入り込んでいました(これは藍染も予期していなかった出来事でした)。
その後、息子の一護の中へと移動していたのです。つまり元々一護には、虚化しやすい素質が眠っていたということになります。
黒崎一護が完全虚化したのはなぜ?(いつ?)
これ神回だったと思う
何回も見た人は僕だけじゃないはず!
ウルキオラVS完全虚化一護 pic.twitter.com/prKLVCiMo6— 蒼藍@ブロ削お願いします (@lowsleep1215) March 5, 2016
一護が完全に虚化したのは一度きり。 後の結婚相手である井上織姫が虚圏に囚われたのを救いに赴いた際、破面の一人であるウルキオラと戦った時です。
ウルキオラの力はすさまじく、一護は瀕死の状態に陥ってしまいます。
そのとき、織姫の叫びに答えて復活した一護は、上で説明した虚、ホワイトに酷似した姿に変貌、ウルキオラを倒しました。
完全虚化した一護は普段とは異なる人格になっていた様子ですが、
ウルキオラの攻撃で角を折られて元の姿に戻ったため、我に返ることができました。
完全虚化と虚化の違いは?
物語の中頃で、藍染の実験台にされたために虚化してしまった死神の集団、仮面の軍勢(ヴァイザード)が登場します。
一護は彼らから虚化のコントロール方法を学ぶのですが、全員、虚化した形態は死神の姿の上に仮面を被った姿です(爪や体の一部に少しだけ変形は見られます)。
これは自分の中に宿っている虚の力を押さえ込み、同調することによって力を完全にコントロールできている状態ですが、コントロールに失敗して完全に虚化が進行すると、人外の姿となり、体に虚の特徴である大きな穴が空きます。
この穴が空いているかどうかが虚化と完全虚化の分かりやすい見分け方となります。
完全虚化の強さは?
それまでウルキオラに苦戦していた一護が完全虚化した途端、ウルキオラを圧倒していたことを考えると、通常の虚化に比べて完全虚化の方がパワーアップしていることは間違いないようです。
ただし完全虚化すると理性が失われてしまうというデメリットもあります。
また一護のように元の姿に戻れる保証もないため、あまり使い勝手のいい手段ではないことも確かでしょう。
内なる虚や白一護とは?
25巻の表紙滅茶苦茶カッケェんだこれが #BLEACH pic.twitter.com/GzLeBZo46U
— 醒 夜@祝BLEACH20th (@seiya213) August 9, 2019
死神の振るう斬魄刀は、死神が魂の内に秘めているエネルギーや可能性が具現化したものです。
そのため当の死神が虚の力を持ち合わせていた場合、その力も斬魄刀の中に取り込まれてしまうことになります。
結果、一護の体内には斬魄刀の力と虚の力が一体化した存在が潜んでおり、一護が窮地に陥った場合などに一護の心象風景の中に現れます。
これが読者から白一護と呼ばれている存在です。
白一護は一護とカラーリングが反対になったような姿をしており、一護の心象風景の中で彼に戦いを挑んで力を使いこなすための気付きを与えたり、いずれは一護の体を乗っ取ってやろうと画策していたりします。
白一護は一護の内なる虚と死神の才能が融合した存在であり、一護にとって力の源泉であると同時に、体内の異分子でもあるのです。
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まとめ
- 虚化は死神が崩玉の力で虚との境界を取り払い、虚の力を手に入れること
- 黒崎一護は生まれつき虚の力を体内に宿しており、その虚化もイレギュラーなもの
- 完全に虚化すると虚と同様、体に穴が空く。戦闘力はアップするようだが、理性が失われるというデメリットもある
- 一護の体内に棲む白一護は、一護の内なる虚が斬魄刀の力と合体した存在
BLEACHの世界では、死神・虚・滅却師という三つの勢力が世界の根幹に関わっています。一護の内なる虚については現在アニメが制作中の最終章でも言及があるので、アニメ放映を楽しみに待ちましょう!