『ハリー・ポッター』シリーズで登場するスクイブ。
今回はそんなスクイブの意味や、マグルとの違い、作中で登場するスクイブについて解説していきます!
もくじ:好きなところに飛べます
スクイブとは
スクイブとは、魔法使いや魔女の両親、もしくは両親のどちらかが魔法使いや魔女であるにも関わらず、魔法を使うことができない人間のことを指します。
マグル生まれの魔法使いや魔女の逆バージョンみたいな感じですね。
マグルの場合は、両親も魔法族ではないため、スクイブとはその点が違います。
スクイブは、魔法界では『出来損ない』などと言われ、偏見の目で見られることも多いです。
魔法が使えないため、もちろんホグワーツのような魔法学校に通うこともできず、おそらく一般的なマグル社会の学校に通い、マグルとして生活することを余儀なくされるのだと思います。
ちなみに、スクイブは非常に珍しい存在で、マグル生まれの魔法使いや魔女よりも希少性が高いとされています。
スクイブ:アーガス・フィルチ
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アーガス・フィルチは、ホグワーツの管理人で、ミセス・ノリスという猫をペットとして可愛がっています。
生徒たちを常に目の敵にしていますが、おそらく自身がスクイブであることから、魔法が使えるホグワーツの生徒たちに嫉妬の念を抱いていると考えられます。
フィルチがスクイブであることが発覚するのは『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の時のこと。
ハリーに罰則を受けさせるため、フィルチはハリーを事務室に連れていきます。
しかし、ポルターガイストのピーブスが騒ぎを起こしたため、フィルチはハリーをその場に残してピーブスの元へ行ってしまいます。
ハリーはそこで、『クイックスペル 初心者のための 魔法速習通信講座』という封筒を見つけてしまい、興味本位で中をのぞいてしまいます。
中の書類には魔法を習得するための講座の内容が書かれていました。
そんなことをしているうちに、フィルチが事務室に戻ってきてしまい、ハリーが封筒を覗き見たことがバレてしまいます。
ハリーは封筒を「見ていない」と嘘をつきますが、ハリーに見られてしまったかもしれないという恥ずかしさから、フィルチは罰則も課さずにハリーを事務室から追い出します。
なぜフィルチのような人間がホグワーツに雇われたのか?については、『超解読 ハリー・ポッターマグル的な知識の書』の中で、
- 校内の秩序を守るためには、生徒を愛している人より憎んでいる人の方が恐れられるため最適であること
- 魔法使いでない人間が魔法使いをいかに憎むかを教えるためなのかもしれない
と説明されています。
ただし、公式の見解ではないので、あくまでも考察になります。
また、フィルチはミセス・ノリスという猫を飼っていましたが、ミセス・ノリスは透明マントを被っていても、その存在に気づくなど、不思議な力を持っています。
この後解説しますが、ミセス・ノリスもニーズルという魔法生物の血を引く賢い猫なのかもしれません。
スクイブ2:アラベラ・フィッグ
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アラベラ・フィッグは、リトル・ウィンジングに住むダーズリー家のご近所さんです。
ハリーは『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、ディメンターに襲われた際、初めてフィッグ婆さんがスクイブであることを知ります。
アラベラ・フィッグは不死鳥の騎士団の一員で、ダンブルドアはハリーに危険があったらすぐに察知できるよう、フィッグ婆さんをリトル・ウィンジングに住まわせ、ハリーを見守らせていました。
ちなみにハリーはホグワーツに入学する前、何度かフィッグ婆さんの家に訪れています。
ダーズリー一家で用事がある際は、基本的にハリーはフィッグ婆さんのところに預けられていたのでした。
ハリーはフィッグ婆さんの家について、キャベツ臭い家で、しかも何時間も猫のアルバムを見せられる若干疎ましい存在と思っていました。
『ハリー・ポッターと賢者の石』で、ハリーがダドリーの誕生日に一緒に動物園に行くことになったのは、フィッグ婆さんが足を骨折していて、ハリーのことを預かれなかったためです。
バーノンとペチュニアは、一瞬ハリーを家に置いていこうとしましたが、留守の間にハリーに家中をめちゃめちゃにされたら堪ったもんじゃないと思い直し、ダドリーが嫌がって嘘泣きする中、ハリーを一緒に動物園に連れて行くことにしたのでした。
フィッグ婆さんの家では多数の猫を飼育していましたが、フィッグ婆さんの家の猫たちは、ニーズルの雑種と言われています。
フィッグ婆さんの飼っていた猫は、度々ダーズリー家の庭先にいるハリーの前に現れており、ハリーを見守る役割があったのかもしれません。
また、フィッグ婆さんはこのニーズルと猫の交配を行うブリーダーとして生計を立てていたとも言われています。
ハーマイオニー・グレンジャーのペットであるクルックシャンクスにもニーズルの血が入っているためとても賢いです。
クルックシャンクスについてはこちらの記事で解説しています。
スクイブ3:アンブリッジの弟
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実は、ドローレス・アンブリッジの弟もスクイブでした。
アンブリッジの父親は魔法省で掃除係として働く魔法使いでしたが、母親がマグルでした。
アンブリッジの父親は、スクイブが生まれたのはアンブリッジの母親のせいであると責め、結果的に家族は真っ二つになってしまいます。
母親はスクイブの息子を連れて、マグルの社会でひっそりと暮らしたとされており、アンブリッジは魔法使いの父親と生活することになりました。
それ以降、アンブリッジはスクイブの弟や、マグルの母親についての話題は一切出さず、純血の魔法族であると偽ってきました。
スクイブ4:マリウス・ブラック
マリウス・ブラックは、シリウスの母方の大おじにあたる人物です。
マリウスはスクイブとして生まれたために、スクイブを一家の恥と考えるブラック家から抹消されることになります。
スクイブ5:ロックハートの2人の姉
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ギルデロイ・ロックハートは、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の際に、闇の魔術に対する防衛術の教師を務めた人物です。
ロックハートの父親はマグルで、母親は純血の魔法使いでしたが、ロックハートの姉2人はスクイブでした。
そのため、唯一魔法が使える魔法使いとして生まれたギルデロイを、母親は1番可愛がっていたようです。
ちなみにギルデロイ・ロックハートは、ハリーの父親であるジェームズ・ポッターよりも4学年下のレイブンクロー寮の生徒でした。
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まとめ
- スクイブとは、魔法族の親がいるにも関わらず、魔力が使えない人のこと
- 魔法学校などには通えず、マグルと同じように生活している
- 実はマグル生まれの魔法使いよりも珍しい存在
- 作中に登場するスクイブは、フィルチやフィッグ婆さんなどがいる