大人気コミックBLEACHに登場する藍染惣右介(あいぜんそうすけ)は作品を代表する名悪役であり、読者に強烈な印象を残した人気キャラクターです。
しかし自分の本心をはぐらかすような言動で人々を翻弄することが多い人物であるため、けっきょく何を目的にしていたのか、何を考えていたかなどが解りにくいという声もあります。
この記事ではそんな藍染のプロフィールをまとめ、彼の目的や企みについて詳しくまとめています。
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藍染惣右介のプロフィール
身体的特徴など
年齢は不明。(少なくとも百十数歳以上)5月29日生まれ。
身長は186センチ、体重は74キロ。初登場時はウェーブのかかった髪を左右に分け、眼鏡の下から穏和な瞳を覗かせていました。
その後、本性を現した後は、眼鏡を取り、髪をオールバックに変えています。
一人称は「僕」と「私」を使い分けているようです。
優秀で信頼される好人物
藍染は死後の世界であるソウル・ソサエティで悪霊・虚(ホロウ)と戦う任務にあたる死神の一人でした。死神の組織である護挺十三隊に所属、五番隊の隊長を務めていました。
温厚かつ誠実な人柄で知られており、教育者としても高く評価されています。
ソウル・ソサエティへの反逆
しかし「皆に愛される藍染隊長」は人々を欺くための仮面に過ぎませんでした。
虚討伐の任務をこなしながら、一方で虚たちの住処である虚圏(ウェコムンド)を訪れ、虚の大半を支配下に収めた藍染は、実験を繰り返して強化した虚を従え、ソウル・ソサエティに対抗できるほどの勢力を作り上げています。
藍染が狙っていたのは、十二番隊隊長、浦原喜助が作り上げた、『崩玉』というアイテムでした。
虚と死神の境界を取り払う=両方の強さを手に入れることができるアイテムだと思われていた崩玉ですが、本当の使い方は、周囲にいる者の願望を叶えるというものでした。この崩玉を手に入れることで、藍染は自分の力を増大させようと考えていたのです。
浦原が崩玉を死神の一人で現世に赴いていた朽木ルキアの体内に隠したため、藍染はソウル・ソサエティの権力者たちを殺害し、彼らの命令を偽造してルキアを呼び戻しました。さらにルキアの処刑命令まで捏造して、彼女を亡きものにしてから崩玉を手に入れようとしたのです。
ルキアに恩義を感じていた主人公・黒崎一護によって処刑は阻止されましたが、藍染はルキアの体から崩玉を抜き取ることに成功し、用済みになったソウル・ソサエティを離れています。その後、藍染は崩玉を体内に取り込み、自身の肉体を進化させました。
藍染の強さ・能力
死神は斬魄刀という専用の武器を持っており、修練を積むことでその力を二段階解放することが可能です。最初の解放を『始解』次の解放を『卍解(ばんかい)』と呼びます。
藍染の斬魄刀、鏡花水月(きょうかすいげつ)には特殊な能力があります。始解の瞬間を一度でも目にした相手は、藍染に五感、霊感を完全に支配されてしまう『完全催眠』にかけられてしまうのです。
この完全催眠を活用して、藍染は物語序盤から暗躍を続けていました。
他のコミックではこのような催眠術系の能力を使うキャラクターは、本人の戦闘力は大したことがない場合がほとんどですが、藍染の場合、完全催眠を使わなくても大抵の敵を圧倒できる実力を持っています。崩玉を使用する前の時点で、藍染は他の隊長の二倍以上の霊力を持っていました。
主人公・一護との関係
物語の主人公である黒崎一護は現世の住人でありながら、死神の力を手に入れた『死神代行』です。
実は藍染は、一護が誕生したときから彼を監視していました。特殊な事情を持つ両親の元に生まれた一護を観察しながら、一護が実力をつけて行くために、ベストなタイミングでちょうどいいレベルの敵にぶつかるよう、周囲の環境や状況を操っていたのです。
一護のことは単なる実験材料と見なしていた藍染ですが、一護の成長は藍染の予測を超えたものでした。
最終的に藍染も計りきれないほどの境地に達した一護に破れた藍染は、浦原によって力を封印され、ソウル・ソサエティに幽閉されることになりました。
藍染惣右介の狙いや結局何がしたかったのか?
霊王を倒し、神になろうとした?
目論見通り崩玉を手に入れた藍染でしたが、それで満足したわけではありませんでした。
ソウル・ソサエティへの反逆を表明したとき、藍染は世界の頂点にはそれに相応しい支配者がいない状態だと嘆き、だから自分が天に立つのだと表明しています。
「私が、天に立つ」
藍染、ふざけるな!
何が、天に立つだーーーーー! pic.twitter.com/C596WCxe— ポートガス・D・エース (@_3401801583752) March 18, 2012
その後、ソウル・ソサエティには『霊王』と呼ばれる王が存在していることが判明します。
藍染は霊王のいる領域へ向かうための鍵である『王鍵(おうけん)』を手に入れる作戦に着手していました。
まとめると藍染は崩玉の力で完全な存在になった後、霊王を殺害して世界(ソウル・ソサエティ・現世・虚圏の全て)の支配者になることを目指していたと思われます。
本当の目的は力や支配ではなかった?
ただし、そうした目的は藍染自身が広言していたものに過ぎず、本心は本人も気付いていなかったものだった可能性もあります。
というのも、藍染の見立て通り崩玉が持ち主の願いを叶えてくれるアイテムだったなら、それを体内に取り込んでいる藍染は無限に強くなれるはずですが、一護に敗北した際、藍染の強化がストップしているからです。
藍染に勝利した一護は、藍染と刃を交わした際、孤独のようなものが伝わってきたと後で話しています。
藍染は強大な力を持っていたが、そのせいで孤独も抱えていた。だから自分と並び立つような強者を求めていたのかもしれない。それが無理なら平凡な存在になりたいと深層心理で願っていたから強化が止まってしまったのではないかと一護は推測しています。
しかしその後、再登場を果たした藍染はある程度力を取り戻している、あるいは前よりパワーアップしているように見えるため、敗北したときに心境の変化があり、心理的に立ち直ったのかもしれません。
藍染惣右介の裏切りの理由は?
最初から裏切り者だった
読者の目から見ると、ソウル・ソサエティで信望を集める死神だった藍染が突然、殺戮に走った行動は裏切り行為にしか見えません。
しかしその後の回想シーンなどを見る限り、藍染は最初からソウル・ソサエティに忠誠心を抱いておらず、温厚な指揮官のふりをして、改造虚を使った実験などを行う等の背信行為を繰り返していたようです。
つまり以前(少なくとも百年以上前)からソウル・ソエサティに対して裏切り行為を働いていたことになります。
反逆は霊王の正体を知ったから?
結局、霊王に会う前に一護に敗れ、封印されてしまった藍染でしたが、その際、霊王について、「あんなモノ」を世界の支配者と認めるわけにはいかない、というような言葉で罵っていました。
それからしばらく経って、物語のラスボスであるユーハバッハが霊王を殺害することに成功します。しかし殺された霊王は、意志を持たないぬけがらのようにしか見えない存在でした。
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物語の中で断言されていませんが、霊王とは意志を持たない、人の形をした世界を維持するための装置のような代物だったようです。
藍染は、そういう『装置』が世界の頂点に立っていることが我慢できなかったのではないでしょうか。
藍染は人の意志を重視している
物語の最終回で、藍染は人間の意志や勇気こそが最も尊いものだという内容の発言をしています。
BLEACH最終回で分かった事
この作品の主人公は藍染さんです笑 pic.twitter.com/2Tcbrq5X9a— タキ (@Bungeegum_Ryo) August 3, 2020
中盤まで主人公たちを苦しめてきた悪役とは思えない前向きな発言ですが、強大な力を持ち、崩玉を吸収することで不死身のような存在になってしまった藍染だからこそ、肉体的な強さを超えた心の強さを評価しているのだとも考えられます。
だからこそ、霊王のような意志のない存在が世界の頂点にいることが我慢できず、霊王を排除して、自分が支配者になろうとしたのではないでしょうか。
藍染惣右介の最後の結末はどうなった?
一護に破れた後、ソウル・ソサエティに幽閉されていた藍染ですが、ラスボスのユーハバッハが霊王を殺め、世界を崩壊させようと動き始めた際には、ソウル・ソサエティに味方をしています。ユーハバッハとのラストバトルでは完全催眠を駆使して、一護の戦いをサポートしていました。
力を封印されていた藍染は、戦闘に参加するため限定的に封印を解かれており、戦いが終わった後は再び封印されて引き続き幽閉されたようです。
最終回は最後の戦いから十年が経過しているのですが、藍染の幽閉は継続しているようです。
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まとめ
- 藍染惣右介は死後の世界であるソウル・ソサエティを守る死神の一人
- 温厚・誠実な人柄で尊敬されていたが、それは仮の姿であり、ソウル・ソサエティに叛旗を翻した
- 突出した戦闘能力と回避がほとんど不可能な催眠能力を駆使して主人公たちを苦しめた
- 願望を叶える崩玉を得てさらにパワーアップした後はソウル・ソサエティの支配者である霊王打倒を考えていた
- 人間の意志や勇気を重視する信念があるために、意志のない存在である霊王を排除しようと考えていたと思われる
- 自ら実験材料として成長を手助けしていた黒崎一護の力を見誤り、彼に敗北した後は幽閉されていた
- ラスボス・ユーハバッハとの戦いでは一時的に幽閉を解かれ、一護に力を貸したが、その後、再び幽閉されている
製作が発表されたBLEACHの新作アニメは、これまで映像化されていなかった原作の最終章が対象になっています。藍染は最終章での出番こそ少ないものの、登場するシーンの大半で活躍しており、かなり美味しい扱いです。
今後のアニメの放映を、楽しみに待ちましょう!