『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でキーとなるアイテム『逆転時計(タイムターナー)』ですが、そもそもなぜハーマイオニーは逆転時計を持っていたのでしょうか?
今回の記事では、ハーマイオニーが逆転時計を持っていた理由や、逆転時計の制約、矛盾点などについて解説していきます!
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ハーマイオニーが逆転時計を持っていたのはなぜ?
ハーマイオニーが逆転時計(タイムターナー)を持っていたのは、マクゴナガル先生に借りたからです。
ハーマイオニーはホグワーツ3年生になって、無理な科目選択をしていました。
3年生になると選択科目があり、一般的な生徒は自分の限られた時間の中で受けられる授業だけを選択しますが、ハーマイオニーは全ての授業を選択しようとしていたのです。
しかし、そこで問題になるのは、『授業の時間が被る』ということです。
それを解決するために、ハーマイオニーはマクゴナガル先生から逆転時計を借りることができたというわけです。
ハーマイオニーだけが逆転時計を借りることができた理由
ハーマイオニーだけが逆転時計を借りることができたのは、言うまでもなく、ハーマイオニーが超優秀な生徒だからです。
学年の中で優秀なのはもちろんのこと、ホグワーツの中でも類を見ないほどの秀才でした。
教科書の内容を全て暗記しているほど勉強熱心な生徒のため、寮監であるマクゴナガル先生が特例として逆転時計の使用を認めたのです。
余談:ハーマイオニーの精神には悪影響だった
余談になりますが、原作の中で、ハーマイオニーは逆転時計を使ったことで、精神的に辛かったと語っています。
原作の中では、ハーマイオニーが突然キレる描写も多々出てきます。
ハーマイオニーがトレローニーの占い学の授業でキレて退席したのは、逆転時計の使用により精神的に不安定になっていたからです。
ハーマイオニーはその後時間割を見直し、逆転時計を使うことはありませんでした。
逆転時計の基本的な仕組み
逆転時計は、1回時計を回すと1時間時間が戻ると言うルールになっています。
半回回せば30分戻ることができます。
逆転時計の制約
逆転時計の制約としては、
- 時間を戻しすぎてはいけない
- 人に見られてはいけない(特に自分自身)
という制約(ルール)があります。
時間を戻しすぎてはいけない
時間を戻しすぎると、時空に歪みが生じてしまい、逆転時計が正しく作用しない原因となります。
これはハリーポッターシリーズの続編である『ハリー・ポッターと呪いの子』で明らかになりますが、逆転時計で時間を戻りすぎると、
- 突然別の時空に飛んでしまう
- 最悪の場合は元の時空に戻って来れなくなる
などの不具合のようなことが起きます。
時間を旅するというのは、それだけ危険が伴うということです。
数時間程度戻るだけでも危険なのですから、数年、数十年戻ってしまい、過去の人間に影響を与えてしまえば、『自分が生まれて来ない』という可能性だってあり得るわけです。
人に見られてはいけない
もう1つの制約として、『人に見られてはいけない』という制約があります。
過去の人間と接触してしまうと、未来に大きな影響を与えてしまいます。
未来に影響が及ぶと、先ほどと同様、元に戻ることができなくなる可能性だってあります。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でも、ハリーとハーマイオニーは人に見られないように行動していましたよね。
特に見られてはいけないのは、『自分自身』です。
いきなりもう1人の自分が現れたら・・・驚くどころではないですよね。
ハリーたちは魔法使いなので、『ポリジュース薬』や『変身術』を使って、自分自身の『偽物』が現れたと判断し、自分自身を攻撃してしまう恐れだってあります。
特にハリーの場合は過去の自分は逆転時計について知らないわけですから、いきなりもう1人の自分が目の前に現れたら、それこそ危険です。
逆転時計の矛盾点
最後に、逆転時計の矛盾点について解説&考察していきます。
矛盾1:最初から未来の出来事が起きている?
これは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の最大の矛盾だと言われている部分です。
そもそも、ハリーとハーマイオニーが逆転時計を使った後に、未来に変化が起きている(シリウスが助けられる)わけですから、逆転時計を使う前にハリーが自分自身のパトローナムに助けられたというのはおかしな話ですよね。
だって、まだ過去に戻る前なんですから。
この部分については、特に原作者も明言はしていません。
ここからは私の考察になりますが、どこかの時点でハリーとハーマイオニーが時空に入り込んだことで、もうすでに過去と未来の境界線がなくなってしまったのではないかと思います。
時空の中をグルグル回ることになる・・・と言いますか・・・
言葉で説明するのはなんとも難しいのですが、過去(逆転時計を使う前)に、すでに未来(逆転時計を使った後)は決まっていた・・・ということです。
矛盾2:過去に戻ってシリウスを無実にするわけにはいかないのか?
逆転時計を使えば、シリウスがアズカバン送りになる前、ひいてはハリーの両親が殺されてしまう前に戻って助けることだってできそうです。
しかし、これについては先ほども述べたとおり、未来に大きな影響を与えてしまうので、かなり危険な行為になります。
また、仮にハリーの両親をその場では助けたことになっても、ヴォルデモートは存在していますし、『予言』によって再びハリーを殺そうとするでしょう。
過去に戻って変化を起こしても、また別の要因によって結局最悪の結末に終わってしまう・・・ということも往々にしてあるわけです。
むしろ事態が悪化してしまうことだってあります。(他に死人を増やしてしまうなど)
矛盾3:ハーマイオニーは授業に出てるから人に見られていたんじゃないの?
ハーマイオニーは逆転時計を使って授業に出ていたため、確かに人に見られています。
ハーマイオニーの場合は、同じ時間に別の場所でそれぞれ授業を受けるというスタイルをとっていました。
そのため、ある意味では安全だったのです。
だって、ハーマイオニー以外の人間は、同じ時間に別の場所にいることはできないですよね?
なので、同じ時間に別の場所で、別の人間が2人のハーマイオニーを目撃することはあり得ないわけです。
さらに、もし自分自身の姿を見てしまったとしても、ハーマイオニーは自分が逆転時計で時間を戻っているということを知った上で授業に出ている(逆転時計を使っている)わけですから、自分の偽物が現れたなどとは思わないわけです。
考察にはなりますが、『時間割』のように、時間が正確に決まっている時には、正確に時間を守れば安全に逆転時計を使用できるのかもしれません。
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まとめ
- ハーマイオニーが逆転時計を持っていたのは、全ての科目の授業を受けようとしてマクゴナガル先生に特別許可をもらったため
- 逆転時計の仕組みは、1回転させると1時間時間を過去に戻せる時計
- 逆転時計の制約は、人に見られてはいけない、時間を戻しすぎてはいけないことなど
そのほかハリー・ポッターシリーズでわからないことがあれば、どんどんコメント欄から質問してくださいね!