今世界で話題になっている映画『コンテイジョン』
ウイルス感染が広がっていく過程を表現した映画となっており、現在の世界の状況とリンクしている『予言映画』などと言われています。
今回は、そんな『コンテイジョン』の内容トラストのネタバレや、現在の世界とリンクしているところを考察してみました。
もくじ:好きなところに飛べます
『コンテイジョン』の意味とは?
#contagion 見た…
これが2011年に出来上がっていたなんてー… pic.twitter.com/ZeYuxcKgfh— けいてぃちゃん (@sayakatyyy) April 5, 2020
まず、この映画のタイトルである『コンテイジョン』の意味ですが、
接触感染
という意味です。
この映画で登場するウイルスは、空気感染はせず、あくまでも飛沫などに接触することで感染します。
『コンテイジョン』の映画が製作されたのは2011年。
新型インフルエンザや、以前に中国で流行した『SARS』など、ウイルス感染を受けて製作されたものと思われます。
もう公開から10年近く経過しているんですね・・・
『コンテイジョン』の内容とラストをネタバレ
感染の始まり
アメリカ・ミネソタ州に住むベス・エムホフという女性が香港出張に来ていました。
ベスはミネソタに変える前にシカゴに寄り、その後ミネソタの自宅に帰宅。
しかし、ベスは謎の高熱と咳の症状があり、帰宅後間も無く死亡してしまいます。
さらに、ベスの幼い息子も同じ症状で死亡。
ベスの夫であるミッチ・エムホフは、ベスとその息子(ミッチにとっては義理の息子)と同居していたため、謎のウイルスの感染が疑われ隔離されます。
しかし後に、ミッチには謎のウイルスの抗体があるとのことで、隔離が解除されます。
その頃、香港やロンドン、東京でも感染者が続出。
変死する人があとを絶ちません。
ウイルスの調査
謎のウイルスの研究に乗り出したのは、WHOとCDC(疾病予防管理センター)。
WHOの職員は、感染の発端となったと考えられる香港に向かいます。
CDCでは研究者たちがウイルスのワクチンを作るため、ウイルスの培養に挑戦します。
研究の結果、この新型ウイルスは豚とコウモリ由来の遺伝物質と判明します。
その後、ウイルスの培養に成功。
しかし、まだワクチンの感性には程遠く、新型ウイルスの致死率は20%はあるだろうとの見解になります。
研究チームの人間も感染
新型の謎のウイルスで死亡する人が続出する中、街は大混乱に陥ります。
病院には感染を疑う人たちが押し寄せ、医療崩壊が発生。
さらに、患者を収容させる場所がないことは愚か、ナースたちは未知のウイルスの感染者たちを治療するという命の危機に晒されることから、ストライキをしてしまいます。
そんな時、CDCの研究チームの1人であるドクター・ミアーズが感染&発症。その後死亡してしまいます。
新型のウイルスに感染、発症しても、誰も治療してくれないのです。
ウイルスで亡くなった人たちは通常の埋葬を行うこともできず、遺体はビニール袋に包まれ、テープで封をされ、消毒剤を撒いた土の中に埋められていきます。
you should watch these movies
Pandemic(japan)
感染列島
Contagion
コンティジョン
Outbreak
アウトブレイク今見ないでいつ見る
地上放送してほしい!!
見たら説得力ある。
なんで、出たらいけないのか。写真 コンディション#colona #movie #コロナ#映画 #stay home pic.twitter.com/MkJDQxnsyq
— わか (@auTC58olWAoRzGB) April 10, 2020
感染経路の調査
香港では、WHOの疫学者レオノーラ・オランテスと公衆衛生職員らが最初に感染&死亡が確認されたベスの動向を辿ります。
ベスが香港出張中に立ち寄った場所の監視カメラを確認し、ベスが感染の発端であると結論づけます。
『レンギョウ』という薬草に効果があるという情報が・・・
そんな中、インターネットのブログを介して人々にウイルスの真実を伝えていたアレン・クラムウィディという男性が新型のウイルスに感染。
アレンは高熱と咳の症状に苦しみながらも、自身のブログで動画を公開し、『レンギョウ』という薬草を飲んだことで症状が改善したと伝えます。
#Contagion Can we wear this thing and go to school already 😫 pic.twitter.com/Pf4VzxinqP
— asivilempokeli (@Asivile_M) April 5, 2020
その後、『レンギョウ』を求める行列が町中の薬局で起こります。
しかし、『レンギョウ』の数に限りがあるため、奪い合いに発展。
さらに、新型ウイルスの恐怖から人々は家に籠ることになり、働く人間もいないため、銀行やスーパーなどのライフラインも停止。
スーパーの食品は勝手に持ち出され、民家には食料を盗む強盗や泥棒が入りますが、警察もすでに機能を失っているため、街は無法地帯となります。
Haven’t seen this many people with masks on in western springs since Contagion (2011) pic.twitter.com/RM80TJO8Yj
— Molly Miklosz (@mcmiklosz) April 9, 2020
そんな中、感染が拡大するミシガン州やシカゴでは、州や街ごと封鎖されてしまいます。
人々は感染が拡大する街に閉じ込められ、さらに不安が拡大します。
ワクチンが完成
そんな中、サルを使って実験していたワクチンの開発に成功。
研究チームの女性がワクチンを自分自身に投与し、感染が確認されていた自身の父親に接触しますが、感染することはありませんでした。
抽選で誕生日を選び、その誕生日に該当する人たちから順番にワクチンを受けられるという結果になります。
徐々にワクチンを受けられる人が増えていき、だんだんと日常を取り戻していきます。
ワクチン接種が開始される中、新型ウイルスに関する真実を追求しているブロガーのアレンは、ワクチンによって将来自閉症やガンが多発する可能性もあると懸念。
ワクチンは開発されて間もないため、その副作用や危険性についてはまだ不明です。
しかし、ブロガーのアレンは当局に逮捕されてしまいます。
アレンは『レンギョウ』に効果があると嘘の情報を拡散して株価を変動させ、450万ドルもの利益を上げた証券取引法違反の罪に問われました。
感染の原因
映画の回想シーンでは、中国でベスが感染する何日も前に、ベスが取締役を務めるアルダーソン社のブルドーザーが木をなぎ倒し、コウモリが飛んで逃げていく様子が映し出されます。
そのコウモリはバナナを加えて豚小屋に飛び込み、豚小屋の中にバナナのかけらを落としてしまいます。
落としたバナナを、豚が食べます。そしてその豚は屠殺され、その豚はベスがマカオで立ち寄ったカジノの調理場へ。
その豚を調理したコックが素手で豚を触ったにも関わらず、きちんと手を洗わずにカジノでベスと握手をしてしまいます。
そこで、コウモリと豚由来の遺伝物質からなるウイルスがベスに感染してしまったのです。
今の世界とリンクするところを考察
以上、『コンテイジョン』の映画のネタバレをご紹介しました。
感染がどんどん広がり、人々が不安になっていく姿は今の世界とリンクするところがありますね。
特に私がこの映画で現在の世界とリンクしているなと感じたところを考察してみました。
感染の拡大
この映画では、どんどん感染が拡大していく様子が描かれていますが、現在の日本、世界にもリンクすることがあると思います。
感染者が触ったグラスやスマホを手にし、その手で顔などを触ることでどんどん感染が広がっていきます。
2人に感染したら翌日は4人に、その翌日は8人、16人とどんどん倍々に感染が広がります。
潜伏期間中の感染や二次感染、ウイルスの変異などについても現在問題になっているウイルスと似ているところがあります。
日本でもまだ飲みや遊びに歩いている人が目立ちますが、今すぐに不要不急な外出はやめるべきだと思います。
ライフラインの停止やパニック
人々の不安が加速し、パニックに陥るということは、現在の世界、そして日本の社会でも同じことが言えますね。
誰が感染しているかわからない、いつ自分が感染、死亡するかわからないという恐怖が人々の心を蝕んでいきます。
日本や世界でも、トイレットペーパーや食料品の買いだめが多発し、さらに不安を煽る結果になってしまいました。
現在はスーパーや薬局、銀行などのライフラインは整っていますが、もし店員さんが感染の恐怖からストライキを起こしたら?そのライフラインも使うことができなくなってしまいます。
医療崩壊
もちろん、これは医療現場でも同じことが言えますね。
今日本でも世界でも、医療現場で働く医師や看護師、救急隊員の方達は自身が感染の危険に晒されながらも、感染者の治療を行ってくれています。
しかし、映画の中のように医師や看護師がストライキを起こし、治療を放棄したらどうなるでしょうか。
死者が多発し、感染はもっと拡大していくでしょう。
この緊急事態に、身を呈して治療を行う医師や看護師、救急隊員やその他関連業種の方々に感謝しなければいけません。
政府の対応の遅さ
また、映画の中でも研究チームが感染拡大を示唆し、
- 感染者の隔離
- 感染の疑いがある者の隔離
を最優先すべきだと指摘しますが、政府は金銭問題などからなかなか行動に移しません。
そんなことをしているうちに、どんどん感染は拡大し、結果的に数千万人もの死者が出てしまいます。
現在の日本、世界でも、政府の対応の遅さが問題視されています。
もっと早く対処していれば、こんなに感染が拡大しなかったのでは?と感じる方も多いはず。
もちろん、解決するべき問題は山積みです。一筋縄にはいきません。
しかし、感染してしまってからでは、人々が死んでしまってからでは遅いのです。
疑心暗鬼
また、映画の中では人々が政府や研究チームに対して疑心暗鬼を起こしてします。
特定の誰かが儲けるために、情報操作をしているのではないか?
自分たちの家族だけを助けるために行動しているのではないか?
日本でも災害の時などによくこのようなことが言われますね。
現在も、未知のウイルスへの感染の恐怖から疑心暗鬼になっている人も多くいると思います。
インターネットに上がっている情報や、テレビのニュース報道は全てではありません。全てが真実とも限りません。
不安を煽るような情報だけを信じず、何が正しいか?今どんな行動が必要か?というところを考えることが大事ですね。
まとめ
以上、今回は『コンテイジョン』の映画のネタバレや考察をご紹介しました。
感染の恐怖を煽るわけではありませんが、
「自分は大丈夫だろう」
「これくらいの外出なら問題ないだろう」
と危機感が薄い方は、ぜひこの映画をご覧になることをおすすめします。